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米国は「戦争病」である。<対イラク戦争

2007-11-04 12:18:58 | Weblog
イラク戦情報収集描く 「カーブボール」日本語版出版へ(産経新聞) - goo ニュース

かって、徳川家康が関が原の戦いに勝利した後、自分の存命の間に何とか豊臣家を滅ぼしたいと願っていた。
しかし、戦争を開始するには「大儀名分」が必要である。大阪夏の陣の発端は、淀君が寺に寄進した釣鐘の銘が「国家安康」となっていたのが発端といわれる。
「『「国家安康』の銘は家康の名前の間を途中で切られており、家康の死を願うものであり、征夷大将軍に対する逆心あり」が「大儀名分」となって本当の戦争となった。

イラク戦争も良く似ていると思う。
理由(原因)が有ったから戦争した訳ではなく、イラクに対して戦争を仕掛けたかったから理由(原因=大量破壊兵器の保持の疑義)を無理やり付けた訳である。

戦争を仕掛けたい理由は次の通りである。

1、元々、共和党は軍需産業と密接であり、本質的に平和を好まない。だから口実さえあれば非常に好戦的である。(民主党は金融産業と密接)

2、パパ・ブシュ大統領が湾岸戦争のときにクエートに侵攻したイラク軍を追い払ったが、その後の経済制裁にも係わらず、フセイン政権は崩壊しなかった。
この時、軍部は「イラク内に侵攻すれば、フセイン政権を倒せる」と大統領に助言したが、パパ・ブッシュは「フセイン政権は近いうちに自滅するだろう」の思惑でイラクへの侵攻を留めた。

3、その後もイラクは独裁国家であり、民主主義が第二の宗教であるアメリカとしては苦々しく思っていた。(例えで言えば、美人の彼女とベッドに入ったが、ことが終わる前に緊急の電話が入ったので、中段して出て行ったみたいな感じかな~)
特にパパブッシュの息子の現大統領・ブッシュは、その感が強かったと思う。

4、テロとの戦いの相手はアフガンのアルカイダであったが、地理的にはイラクはアフガンから近い。この機会に戦争を仕掛けなければ次の機会はない。つまり、戦争を仕掛けるには絶好の機会だったのだ。

5、最後に、国際社会を納得させるために「イラクの大量破壊兵器の保持」を世界に訴えた。しかし、国連の査察団が調査しても大量破壊兵器は見つからなかった。
その結果、ブッシュは「無い事を証明せよ」と無理な難題を宣言して、戦争へと突入した。

以上を総括すれば、イラク戦争は「テロとの戦い」の戦争ではなく、共和党のブッシュが起こした戦争であるといえる。
仮に現大統領がブッシュでなければイラク戦争は起こらなかった可能性もあるが、アメリカの国家の本質から見て「起こるべきして起こった戦争」だと思う。

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