早上好2010

天池針灸院による日常生活から中医学(中国伝統医学)や中国針などの情報を提供します。

足湯

2015年01月22日 | 中医学・鍼灸セミナー
中国語:足浴。俗称:洗脚、泡脚。中国の日常生活では、寝る前に欠かせない習慣です。

子供の時、単なる清潔のためだと身に付けられましたが、それ以上の深い意味を理解していませんでした。中国の風習の中、地方によって昔から、親孝行や夫婦の愛情の表現で意味があります。

最近、テレビや雑誌などにも足湯のことを取り上げられ、私自身も足湯の恩恵を受け、健康に対する良さが新たの理解ができました。

去年から、私自身も時々寝つきが良くなく、夜中に目が覚めて朝まで寝られないことが多くありました。それと共に足や全身の冷え、悩みなど次々頭に浮かんできて、一晩中寝られない日もありました。朝になると、全身のだるさと眠気・肩こりが襲ってきて、仕事も運転も集中力が欠けている事が良くありました。

ある日、以前中国に帰った時に足湯用の漢方薬を買って、まだ一度も使っていないことを思い出しました。さっそく、探し出して、ホームセンターで買ってきた「足湯専用のバケツ」で、毎晩寝る前、42度のお湯で20分位やってみました。一ヶ月継続している間にほぼ毎晩、ゆっくり寝られるようになり、見事な効果を得られました。

足湯は健康維持やつらい症状の改善には非常に多くの効果があります。足は人間の第二の心臓とも言われているので、足にマッサージをしたり、お湯で温めたりすると血行促進の効果があり、体に溜まっている老廃物が排除することができます。

また、鍼灸医学の観点から見ると、足のツボに刺激して、全身の経絡の流れが良くなる。と言うのは、膝から足の指先まで沢山の経絡が走っていて、沢山のツボがあります。それぞれの経絡が頭から足、内臓から体幹、関節から体表まで流れて、お互いが繋がっています。これらの経絡とツボに刺激すると全身に血行促進の効果をもたらします。

例えば:冷え症、不眠症、高血圧、腰痛症、動脈硬化、下肢の血管の閉塞症、胃腸障害、生理痛、神経痛、神経麻痺、しびれ等のつらい症状や体の不快感がある時、足湯や足にマッサージをすると、緩和できます。

以上のような病名を下された方達がそれぞれの病名・体質によって、辛い症状が異なりますが、その辛い症状と共に現れるのが“膝以下・足の冷え”という共通点があります。

これで、足湯の効果が良くお分かりにいただけたでしょうか?

お湯以外、入浴剤、炭、乾燥したヨモギを使うのも効果的です。

よく使われる代表的なツボは足三里・三陰交・太谿・湧泉などです。
(図を参照して下さい)これらのツボに刺激することによって、全身の血行が良くなるため、体温上昇、発汗や排尿などの新陳代謝が活発になり、むくみや冷え、痛みやしびれなどの辛い症状が改善されます。血行が良くなると、自律神経の働きも良くなるので、不安や不眠、のぼせなどの症状も改善されます。

必ず効果があるとは言えませんが、体に副作用がなく、自信を持ってお勧めする簡単な方法なので、薬を使う前にぜひお試しして下さい。
                            
                             参照図

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2015年 新年のご挨拶

2015年01月07日 | 中医学・鍼灸セミナー
新年好(シンネンハウ)。

明けまして、おめでとうございます。


はじめに、今年もたくさんの方々から

多くの年賀状を頂き誠に有難うございました。


今年は5日から施術が始まり、沢山の方たちに来院して頂き、

とても忙しく、有難く思っています。

私たちにとって、商売繁盛より沢山の方が鍼灸治療の

良さを知って頂けることが何より嬉しく思います。

心から感謝しております。

新年、皆様の健康を祈って、守ってあげるのが

私達の「志」と思っていますので、

皆様と共に良いお年を過ごせるよう

どうぞ、よろしくお願い致します。



赤剣花という名の花で厄を払う意味を持っています。



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