9月22日中医学臨床ゼミの
最終回を行いました。
皆様のご支援こころから
感謝しております。
昨年の7月から、オンラインで行い、
「中医学臨床ゼミ」は月二回で
「十二経脈」と「奇経八脈」
一経ずつの経絡の流注と病候の
解説が行いました。
具体的な内容は
『霊枢』経脈、経筋などの
原文を現代語に訳し、
現代鍼灸臨床でよく見かける病症
(現代医学の病名)との関連性、
経絡の視点から鍼灸医学の
診断や治療、経穴の応用を
解説してみました。
古典に対する解説は
上海中医薬大学の終身教授、
李鼎先生の『経絡学』、
『奇経八脈考』に基づき、
現代日本語で皆様と一緒に
学ぶ機会が設けました。
私にとって古典の再認識となり、
日本語の勉強、知識の補充、
情報の収集、パソコンで
資料作成の作業など、
参加者のニーズに合わせるための
内容を取り込む等
とても有意義な挑戦でした。
参加者は
まだ在学中の方もいれば、
数十年の臨床経験を持つ
ベテランの大先輩もおりました。
個人開業の方もいれば、
勤務で美容や婦人科、
スポーツ鍼灸など専門で
活躍している方もおりました。
経歴や臨床得意分野は異なりますが、
皆様と一緒に鍼灸医学の原点に
戻って、基礎から見直し、
鍼灸の臨床で活用できるよう
になれば、幸いと思いました。
「十二経絡」と「奇経八脈」
それぞれの参加者は20人ほど、
当日出られない方が動画資料で
ゆっくり学ぶ事ができました。
皆様のご質問を受け、
知っている範囲で
その場でお答えしたり、
後日調べた結果をお伝えしたり、
またはベテランの先生から
とても大切な助言を頂いたり、
実に良い勉強の機会となりました。
鍼灸医学は未知のところが沢山あり、
未開発な分野も沢山あると思います。
男性疾患の臨床専門、
または書物の翻訳、
鍼灸とヨガ併用での効果の研究、
経絡の3D構造の制作、
鍼灸と漢方薬の基本の共通応用など、
鍼灸の知識と個人個人の得意分野と
併用する等・・・必ず「治療家」に
ならなくても、様々な様式で
活用できると思いました。
本当に長い間私について来て下さり
感謝しております。
ありがとうございました。