早上好2010

天池針灸院による日常生活から中医学(中国伝統医学)や中国針などの情報を提供します。

卒業生のセミナー

2016年07月26日 | 癒し系

こんにちは、お久しぶりでございます。

日曜日、メディカル・スポーツ専門学校の鍼灸学科で

卒業生のためのセミナーを行いました。

出席者は少なかったですが、久しぶりに皆さんと逢えて、

とても嬉しく思い、心から感謝しています。

今回の話題は、「腰痛の常用経穴の

取穴法と臨床応用」について、お話させて頂きました。

日常では、腰痛で来院する方が多く、

病院からの診断名で尋ねられることが実に多いです。

例えば、「ヘルニア症」や「狭窄症」、

圧迫骨折後の痛みや坐骨神経痛等々があります。

どうすれば、現代医学の診断名を鍼灸治療と関連付けるのは

私達鍼灸師が現場で悩まされています。

個人的に知識や経験も浅く、

今までの経験をまとめて、要点を伝えました。

先ず、問診の大切さを話しました。

病院からの診断名があるかないかに関わらず、

患者さんの主訴と随伴症状をよく聞いてあげるよう。

患者さんの年齢や性別、発症する原因や体質の特徴、

腰痛の範囲は広いか狭いか、縦にひびくのか横にひびくのか、

腰痛のほか、便秘や下痢とか、生理痛や排尿異常とか、

下肢の痛みやしびれ、冷感などなど・・・

上の情報を掴み取ることができれば、現代医学の診断から、

東洋医学の経絡経穴に切り替えることにより、

経脈の流注や経穴の名前を思い出し、

自然に鍼灸治療の方法が浮ぶのではないでしょうか。

次に、正確な取穴法の大切さを話しました。

経絡経穴は私たち鍼灸師にとって、

治療の効果を導く役割だけではなく、

業界の言語だと思います。

圧痛点とか、筋や神経に関わる痛点とか、固結とか、

痛みの治療点としてよく使われているのですが、

鍼灸師の言語ではないので、鍼灸治療の説明が通じでいないと思います。

現代医学を無視するのではなく、

伝統医学を学び、継承し、発展させるのが

私たちの責任であると思います。

発展とは、伝統医学と現代医学を

どう併用するのかが大きな課題だと思います。

患者さんが必要であれば、つらい症状が楽になれば、

治療方法は問わず、統合医療・代替医療の時代が来ていると

私が信じています!そのために頑張っています!

セミナーに参加された方、ありがとうございました。

次回は8月21日、また私の出番でもあり、

もしかして、もう一人の先生と共同で、

楽しいセミナーを行う予定ですので、

ぜひ、多くの方達のご参加をお待ちしています。

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