早上好2010

天池針灸院による日常生活から中医学(中国伝統医学)や中国針などの情報を提供します。

第6回 新年好(xin nian hao)(しんにぇんはお)

2011年01月04日 | 徒然
 新年好(xin nian hao)、日本語では「明けまして、おめでとうございます」で新年の挨拶の言葉です。どんな方と会っても、どんな場面でも使える言葉です。中国人たちの新年は二回チャンスがあります。一回目はカレンダーを換える時の1月1日の元旦ですが、二回目は春節(旧暦の1月1日)です。  お正月週末を含めて連休3日間ほどで、日本みたいなお祭りの雰囲気がまったくないのです。春節の日が近づくと、日本のお正月の雰囲気とほとんど似ています。大掃除や買出しやおせち料理などを作るなど、大忙しいので、職場にも落ち着かない雰囲気が見られます。春節の前後に合わせて一週間又は十日間は一年中で一番の大型連休になります。学校の冬休み(春休みがない)は春節に合わせて一月の下旬から約一ヵ月間あります。旧暦なので、毎年の春節は決まった日ではないので、大体二月の前後になります。2011年の春節は2月3日です。  「大年三十」(旧暦は12月30日までです)のことは日本語で「大晦日」と呼び、故郷に帰ったり、家族、両親のもとに帰ったりします、これこそ「親孝行」の心と思っています。日本に来て22年間になりますが、実家の両親と一緒に春節を過ごしたのが4回でした。時期が合わないことや仕事が忙しく又子供たちの行事で離れられない等々、言い訳がありますが、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。  おせち料理は?と聞かれると話が長くなります。短縮して言うと「自由自在」です。近年、「大年三十」で外食が人気になり、レストランとかホテルのコース料理などが大繁盛になっています。どんなご馳走を頂いても、伝統料理がやはり天下一品です。北方の習慣は餃子(ギョウザ)ですが、南方の習慣はお餅を食べます。例えば上海の周辺では「年糕」と「湯圓」を食べます。 年糕(nian gao)(にぇんがお)は「年高」と同じ発音なので、「良い年になるように」との意味になります。作り方は白米ともち米の組合せで(主に白米)、蒸した米を臼でついて色々な形にしたり、焼きそばやラーメンみたいな食べ方で食べます。湯圓(tang yuan)(たんゆぇん)は「団団圓圓」のイメージから、「家族団らん」の意味になります。その作り方は水で浸したもち米を石臼で粉にして、ごま餡、クルミ餡、肉餡にして、水ギョウザの感覚で食べます。私はやはり一番好きなのが肉餡の湯圓です、正式名は「肉湯圓」(rou tang yuan)と呼びます。その味は熱々のショウロンポウ(小籠包)で、形は大福もちに似ていて、とても美味しい~です。いますぐ、食べた~い!!!!!我慢我慢、家庭で真似できない味なので、我慢しかないわ。明日、中がごま餡で、白玉粉の生地で作ります。毎年、日本にいながらごま餡の湯圓を食べています。  春節になると、やっと新年の気分になれます、「新年好」、この挨拶の言葉があちこちに聞こえてきます。「春節好」(chun jie hao)(ちゅんじえはお)もよく使われます。干支つまり十二支がここから数えていきます。2011年2月3日零時に寅にかわり、兎が登場し、本当の兎年になります。  春節になると、本格的な春がやって来ます、春暖花開・万象更新・心身共に冬眠状態から目覚めます。慢性疾患のある方やこれから体質改善したい方、新しい事を挑戦したい方は是非元旦より春節の日に合わせて行動するのが効果的ですよ!  祝大家新年好!(明けまして、おめでとうございます)
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