
帝産湖南交通の
系統番号
について、先日に下1桁について附番法則があることを取り上げました。今回はその2として十の位の附番法則について取り上げます。
系統番号の
十の位
は主な経由地によって番号を振り分けており、百の位の番号を組み合わせることで複数の行先や経由地に対応しています。十の位の番号の附番法則は駅ごとで異なっています。しかし、1990年代の系統番号再編成時から時が経過しており、路線が複雑に絡み合っている南草津駅、草津駅を中心に系統の新設や改廃で複雑化しているのが最近の傾向です。
ただ、路線の新設をあまり行ってこなかった石山駅発着系統は系統番号再編成時からそのままになっていて、比較的わかりやすくなっています。なので、石山駅発着系統で取り上げてみます。




十の位が
「1」
は建部大社を経由する系統に割り当てられています。該当する系統は以下の通りです。
10・・・石山駅~建部大社~堂~牧口~信楽
110・・・石山駅~建部大社~堂~上桐生
210・・・石山駅~建部大社~堂~牧口
310・・・石山駅~建部大社~龍谷大学
410・・・石山駅~建部大社~大津市公設市場
10系統は区間短縮によって田上車庫~信楽駅での運行になり、建部大社を通らなくなりましたが、今でも10系統として運行されています。110系統は既に廃止されていますが、朝夕に数本のみの運行だったように記憶しています。410系統はあったような気がするけど、覚えてないですね・・・。
なので、今でも建部大社経由で運行しているのは210系統と310系統のみです。



十の位が
「2」
は東レを経由する系統に割り当てられています。該当する系統は以下の通りです。
20・・・石山駅~東レ北門~晴園寮~東レ北門~石山駅
120・・・石山駅~東レ北門~焼野~観音口~晴園寮~東レ北門~石山駅
220・・・石山駅~栄町~焼野~晴園寮~東レ北門~石山駅
主力系統は焼野まで行く120系統で、今でも運行されています。20系統は焼野へ行かず東レ周辺をぐるっと回って戻る120系統の区間便のようなもので、朝のみの運行でした。220系統は石山商店街・宮ノ内を経由したもので、宮ノ内バス停付近の狭隘道路を通っていました。どの時間帯にどんな本数で運行していたかは覚えてません・・・。


十の位が
「3」
は石居口を経由する系統に割り当てられています。該当する系統は以下の通りです。
30・・・石山駅~石居口~田上車庫前
130・・・石山駅~石居口~湖南アルプス登山口
石山駅から田上方面へ向かう路線で石居口、太子、石居町3つの経由地があり、このうちの石居口経由に「3」が割り当てられています。主力は湖南アルプス登山口へ向かう130系統で、30系統は平日朝のみの運行です。因みに30系統はかって夕方や土休日にも設定がありましたが、徐々に減便されています。


十の位が
「4」
は太子を経由する系統に割り当てられています。該当する系統は以下の通りです。
40・・・石山駅~太子~田上車庫前
140・・・石山駅~太子~湖南アルプス登山口
石山駅から田上方面へ向かう路線で石居口、太子、石居町3つの経由地があり、このうちの太子経由に「4」が割り当てられています。系統番号はこの2つだけですが、最近40系統に東急団地入口経由便(140系統の大部分を40系統に統合するために設定)、40・140系統に関津非経由便が出来たりしていますが、系統番号は変わっていません。でも、40系統の東急団地入口経由便を240系統にしてもよかったような気がしますが・・・。


十の位が
「5」
は石居町を経由する系統に割り当てられています。該当する系統は以下の通りです。
50・・・石山駅~石居町~田上車庫前
150・・・石山駅~石居町~田上車庫~牧口~ミホミュージアム
石山駅から田上方面へ向かう路線で石居口、太子、石居町3つの経由地があり、このうちの石居町経由に「5」が割り当てられています。150系統は1997年のミホミュージアム開館に伴い、50系統を延長する形で出来た系統です。ミホミュージアムが開館している間は150系統が運行されますが、それ以外は50系統として運行されます。
以上が石山駅発着路線の附番法則ですが、系統番号再編時から全く変わっておらず、しかも系統の新設は150系統ぐらいで、ほぼそのままなんですよね・・・。
そこで、瀬田駅、南草津駅、草津駅を見てみると、
・瀬田駅
「0」・・・滋賀医大経由
「1」・・・龍谷大学経由
「2」・・・びわこレストタウン経由
・南草津駅
「2」・・・草津養護学校方面
「5」・・・山寺方面
「6」・・・パナソニック東口経由
「7」・・・かがやき通り経由
「8」・・・龍谷大学方面
・草津駅
「0」・・・滋賀医大経由
「1」・・・栗東方面
「4」・・・米花団地経由
「5」・・・青地西経由
「6」・・・パナソニック東口経由
「7」・・・日の出町経由
といった感じですが、最近は路線の新設・経路変更・廃止などで例外が多く発生しており、何かよくわからないのが印象です(特に南草津駅発着路線)。ただ、石山駅のように1からきれいに並んでいないのは乗客に分かりやすいように複数駅で揃えているためです(「0」「1」「6」など・・・)。

十の位の附番法則で各駅で共通していたのが
「9」
です。「9」は国道1号線経由の系統に割り当てられていました。ひたすら国道1号線を通って各駅を結ぶ系統がいくつかあり、全て9*系統として運行されていました。私が記憶しているもので設定されていたのは石山駅~草津駅、石山駅~瀬田駅、瀬田駅~草津駅だったかな・・・。
ただ、帝産湖南交通では系統番号なしの「〇〇駅」の表示が石山駅を除いてほとんど用意されていなかったこともあり、草津駅や南草津駅行きの便について「92南草津駅」「93草津駅」で表示するケースがあったようです(因みに瀬田駅は「301瀬田駅」を使っていました)。

こちらはかって運行していた瀬田駅から田上車庫を結ぶ
51系統
です。瀬田駅から建部大社、稲津、太子を経由し田上車庫へ向かっていました。瀬田駅から田上車庫を結ぶ系統は他に101系統もありましたが、ルートは全く異なっています。ただ、この系統は太子を経由しながら十の位が「5」になっているのです。何で「5」としたのかがよくわからないんですよね・・・。41系統なら何とか分かるけど・・・。
尚、この51系統は出入庫系統で朝夕に数本だけ運行していたように記憶しています。
十の位の附番法則をうまく使いこなした例があるのですが、また後ほど。帝産バスの系統番号の附番法則はほんとに奥深いんですよね。
以上です。
系統番号
について、先日に下1桁について附番法則があることを取り上げました。今回はその2として十の位の附番法則について取り上げます。
系統番号の
十の位
は主な経由地によって番号を振り分けており、百の位の番号を組み合わせることで複数の行先や経由地に対応しています。十の位の番号の附番法則は駅ごとで異なっています。しかし、1990年代の系統番号再編成時から時が経過しており、路線が複雑に絡み合っている南草津駅、草津駅を中心に系統の新設や改廃で複雑化しているのが最近の傾向です。
ただ、路線の新設をあまり行ってこなかった石山駅発着系統は系統番号再編成時からそのままになっていて、比較的わかりやすくなっています。なので、石山駅発着系統で取り上げてみます。




十の位が
「1」
は建部大社を経由する系統に割り当てられています。該当する系統は以下の通りです。
10・・・石山駅~建部大社~堂~牧口~信楽
110・・・石山駅~建部大社~堂~上桐生
210・・・石山駅~建部大社~堂~牧口
310・・・石山駅~建部大社~龍谷大学
410・・・石山駅~建部大社~大津市公設市場
10系統は区間短縮によって田上車庫~信楽駅での運行になり、建部大社を通らなくなりましたが、今でも10系統として運行されています。110系統は既に廃止されていますが、朝夕に数本のみの運行だったように記憶しています。410系統はあったような気がするけど、覚えてないですね・・・。
なので、今でも建部大社経由で運行しているのは210系統と310系統のみです。



十の位が
「2」
は東レを経由する系統に割り当てられています。該当する系統は以下の通りです。
20・・・石山駅~東レ北門~晴園寮~東レ北門~石山駅
120・・・石山駅~東レ北門~焼野~観音口~晴園寮~東レ北門~石山駅
220・・・石山駅~栄町~焼野~晴園寮~東レ北門~石山駅
主力系統は焼野まで行く120系統で、今でも運行されています。20系統は焼野へ行かず東レ周辺をぐるっと回って戻る120系統の区間便のようなもので、朝のみの運行でした。220系統は石山商店街・宮ノ内を経由したもので、宮ノ内バス停付近の狭隘道路を通っていました。どの時間帯にどんな本数で運行していたかは覚えてません・・・。


十の位が
「3」
は石居口を経由する系統に割り当てられています。該当する系統は以下の通りです。
30・・・石山駅~石居口~田上車庫前
130・・・石山駅~石居口~湖南アルプス登山口
石山駅から田上方面へ向かう路線で石居口、太子、石居町3つの経由地があり、このうちの石居口経由に「3」が割り当てられています。主力は湖南アルプス登山口へ向かう130系統で、30系統は平日朝のみの運行です。因みに30系統はかって夕方や土休日にも設定がありましたが、徐々に減便されています。


十の位が
「4」
は太子を経由する系統に割り当てられています。該当する系統は以下の通りです。
40・・・石山駅~太子~田上車庫前
140・・・石山駅~太子~湖南アルプス登山口
石山駅から田上方面へ向かう路線で石居口、太子、石居町3つの経由地があり、このうちの太子経由に「4」が割り当てられています。系統番号はこの2つだけですが、最近40系統に東急団地入口経由便(140系統の大部分を40系統に統合するために設定)、40・140系統に関津非経由便が出来たりしていますが、系統番号は変わっていません。でも、40系統の東急団地入口経由便を240系統にしてもよかったような気がしますが・・・。


十の位が
「5」
は石居町を経由する系統に割り当てられています。該当する系統は以下の通りです。
50・・・石山駅~石居町~田上車庫前
150・・・石山駅~石居町~田上車庫~牧口~ミホミュージアム
石山駅から田上方面へ向かう路線で石居口、太子、石居町3つの経由地があり、このうちの石居町経由に「5」が割り当てられています。150系統は1997年のミホミュージアム開館に伴い、50系統を延長する形で出来た系統です。ミホミュージアムが開館している間は150系統が運行されますが、それ以外は50系統として運行されます。
以上が石山駅発着路線の附番法則ですが、系統番号再編時から全く変わっておらず、しかも系統の新設は150系統ぐらいで、ほぼそのままなんですよね・・・。
そこで、瀬田駅、南草津駅、草津駅を見てみると、
・瀬田駅
「0」・・・滋賀医大経由
「1」・・・龍谷大学経由
「2」・・・びわこレストタウン経由
・南草津駅
「2」・・・草津養護学校方面
「5」・・・山寺方面
「6」・・・パナソニック東口経由
「7」・・・かがやき通り経由
「8」・・・龍谷大学方面
・草津駅
「0」・・・滋賀医大経由
「1」・・・栗東方面
「4」・・・米花団地経由
「5」・・・青地西経由
「6」・・・パナソニック東口経由
「7」・・・日の出町経由
といった感じですが、最近は路線の新設・経路変更・廃止などで例外が多く発生しており、何かよくわからないのが印象です(特に南草津駅発着路線)。ただ、石山駅のように1からきれいに並んでいないのは乗客に分かりやすいように複数駅で揃えているためです(「0」「1」「6」など・・・)。

十の位の附番法則で各駅で共通していたのが
「9」
です。「9」は国道1号線経由の系統に割り当てられていました。ひたすら国道1号線を通って各駅を結ぶ系統がいくつかあり、全て9*系統として運行されていました。私が記憶しているもので設定されていたのは石山駅~草津駅、石山駅~瀬田駅、瀬田駅~草津駅だったかな・・・。
ただ、帝産湖南交通では系統番号なしの「〇〇駅」の表示が石山駅を除いてほとんど用意されていなかったこともあり、草津駅や南草津駅行きの便について「92南草津駅」「93草津駅」で表示するケースがあったようです(因みに瀬田駅は「301瀬田駅」を使っていました)。

こちらはかって運行していた瀬田駅から田上車庫を結ぶ
51系統
です。瀬田駅から建部大社、稲津、太子を経由し田上車庫へ向かっていました。瀬田駅から田上車庫を結ぶ系統は他に101系統もありましたが、ルートは全く異なっています。ただ、この系統は太子を経由しながら十の位が「5」になっているのです。何で「5」としたのかがよくわからないんですよね・・・。41系統なら何とか分かるけど・・・。
尚、この51系統は出入庫系統で朝夕に数本だけ運行していたように記憶しています。
十の位の附番法則をうまく使いこなした例があるのですが、また後ほど。帝産バスの系統番号の附番法則はほんとに奥深いんですよね。
以上です。