斬剣次郎の鉄道・バス斬り2

管理人が撮影した鉄道・バスの写真をUPします。

ダイヤ改正で見られなくなる路線(近江バス)

2021-09-26 16:25:55 | バス
 近江バスでは9月27日にダイヤ改正が行われ、石山駅発着路線において3つの路線が消えます。消えるといっても、区間短縮や年1回運行とかで路線としては残りますが、日常的には見られなくなります。そんな3つの路線を見てみましょう。


 1つ目は
 三病院線
 です。石山駅から滋賀病院、大津市民病院、大津赤十字病院を経由して浜大津に至る路線です。元々運行していた国道線の一部便を病院経由にした路線で、データイムの国道線を置き換える形で運行を開始したものでした。当初は専用の小型ノンステによって30分ヘッドで運行していたのですが、駅から遠いかつ高台にある関係で需要の高い滋賀病院以外の利用が低迷し、これに従って1時間ヘッド、土休日運休、1日2往復とどんどん減便していきました。
 ダイヤ改正で大津市民病院玄関前まで短縮されます。ただ、需要の高い石山駅~滋賀病院は現状の本数が維持されます。




 区間短縮によってバス乗り入れが無くなる
 大津赤十字病院
 です。玄関の前にバス停を置き、バスが構内まで乗り入れて乗降扱いを行っていました。それだけでなく、病院前の道路も狭いため、中小型車限定になっているようです。
 尚、大津赤十字病院は京阪の上栄町駅のすぐ近くにあり、少し頑張って歩けば大津駅も徒歩圏なので、バス利用が低迷してしまったのでしょうね・・・。かっては大津駅~大津赤十字病院~大津京駅の路線もあったことが考えられないほどの衰退でした。




 三病院線の運行開始に合わせて小型ノンステのオムニノーバ マルチライダーが投入されました。病院を結ぶ路線がゆえに低床車を投入することで利便性を図っていました。しかも、番号も浜大津行きが1、石山駅行きが3と凄い意気込みでした・・・。しかし、オムニノーバ マルチライダーは故障続きだったのか、ポンチョに置き換えられましたが、減便で運行に小型ノンステが撤退してしまったため、今は他の路線で活躍しています。
 尚、代車も結構出ていて、主にリエッセが充当されていました。


 三病院線には中型車も充当されていましたが、最初は平日朝1往復と代車程度だったのが、小型ノンステの撤退により中型車充当になり、今を迎えています。ただ、中型車といってもノンステが少なかったこともあり、ノンステ縛りは無く普通にツーステが入っていました。写真はたまたまノンステが入った時のものですが・・・。
 因みに三病院線は高齢者の利用が多いのに中型車になった途端、ノンステ率がかなり下がった状況を見て大丈夫なのかと思ったものです。


 三病院線運行開始によって影響を受けた
 国道線
 です。大昔は野郷原線と直通運行を行い、データイムでも30分ヘッドで運行していたのですが、三病院線の運行開始によって朝夕のみの運行になり、利用の低迷で減便が進み、最終的に無くなってしまいました。尚、国道線は中型車での運行が基本でしたが、三病院線の間合いで小型ノンステも充当されていました。



 2つ目は
 浜街道線(草津駅西口~石山駅)
 です。石山駅~草津駅西口間を浜街道経由で結ぶ路線です。浜街道線自体は草津駅西口~瀬田駅・近江大橋口などの系統もあり、少し複雑なのですが、石山駅系統はいくつかの単独区間があり、その免許を維持するために土曜日の石山駅行き1本のみの運行が続いていました。大昔は湖岸経由浜大津方面へ直通運行を行ったり、草津駅西口行きの設定があったりしていました。
 最晩年は草津駅西口15:40発で、石山駅到着後に湖岸線に流れるという運用だったため、昔ながら草津駅西口~浜大津の路線というような感じでした。因みに草津駅西口15:40発になる前は9:20発で、石山駅到着後は野郷原線大津市公設市場行きに流れていて、中型車限定でした(時刻が変わったことで大型車が入るようになった)。
 この路線でポイントは東レ瀬田事業所の脇を通ってJRの築堤をくぐること、瀬田南小学校バス停付近の交差点を直進すること(神領団地線は神領団地へ向かうために曲がる)の2点でしょうか・・・。個人的には。
 ダイヤ改正で年1回の運行になるようです。


 3つ目は
 野郷原線(石山駅~大津市公設市場)
 です。野郷原線は石山駅発着路線の中で一番本数が多い主力路線ですが、この中に土休日に片道1本だけ石山駅~大津市公設市場を結ぶ系統が設定されています。大津市公設市場は大津営業所に近いので、出入庫的な位置づけからなのか、昔から1日に数本程度と本数は多くありませんでした。
 この系統でポイントになるのは西武大津グリーンハイツ入口バス停を過ぎたら、グリーンハイツの中には入らず、京滋バイパスの側道に入り、そのまま大津市公設市場へ向かう点です。側道はグリーンハイツの側を通るので、グリーンハイツを無視して公設市場へ向かう形になりますね。
 この系統はダイヤ改正で年1回のみの運行になります。尚、大津市公設市場には瀬田駅からの路線もあり、こちらは現行の本数が維持されます(とはいえ、早朝の瀬田駅行きと夜間の大津市公設市場行きだけですが・・・)。

 以上です。

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