斬剣次郎の鉄道・バス斬り2

管理人が撮影した鉄道・バスの写真をUPします。

台鉄EMU3000型

2024-08-18 17:01:22 | 鉄道
 台鉄では老朽化が進んでいる在来車を置き換えるために2021年より新型自強号の
 EMU3000型
 の投入が進められています。そんなEMU3000型に乗車してみましたので、レポートします。


 EMU3000型は日本の日立で製造した12両編成で、デザイナーに依頼してデザインしていることがポイントです。これまでの太魯閣号や普悠瑪号は8両編成でしたが、無座を認めていなかったこともあり、輸送力不足が課題になっていたことから、12両編成に増強されたこともポイントです。
 EMU3000型は600両以上量産したそうで、12両編成の特急用をバンバン量産していくなんて、昔の日本を見ているかのような感じでした。


 太魯閣号や普悠瑪号と同じく先頭部分は流線形でまとめているのですが、車体断面がストレートになっていました。太魯閣号や普悠瑪号は急曲線に対応するために振り子式や車体傾斜方式を採用していますが、このEMU3000型はこれらを採用していないそうで、「くろしお」の287系と同じような感じでしょうか・・・。


 側面行先表示器です。最近流行りのフルカラーLEDが採用されています。台鉄は基本的に太魯閣〇号や普悠瑪〇号といった列車名を運用していないので、列車番号が表示されていました。



 EMU3000型はこれまでの自強号としては初めて
 商務車
 が連結されたことがポイントです。商務車は日本でいうグリーン車なのですが、日本では多くの特急列車でグリーン車を連結していますが、自強号ではこれまでほとんど商務車を連結していなかったことは驚きでした。高鐵では開業時から商務車を連結し、全列車で付いているんですがね・・・。
 商務車は2&1シートで、客室乗務員によるサービスも受けることができるようです。とはいえ、台鉄はほとんど商務車を連結しておらず、ワンランク上のサービスに慣れていないのか、日本と比べると何だかワンランク上のような風格を感じませんでした・・・。




 こちらは普通車です。デザイナーに依頼してデザインしたそうで、これまでの自強号とは異なる雰囲気になっていました。そして、最近の流行りに合わせて各座席にコンセントとUSBボードが付いていることがポイントです。ただ、コンセントとUSBボードは座席の下にあり、パッと見て気づかないようなところにありました。早速使ったのですが、股下からコードをつなげる形になり、コードの接続などやりづらい感じでしたね。
 座ってみた感じなんですが、とにかく座席が固く、リクライ角度が浅くて座り心地はいまいちでした。今回は七堵から高雄までの長距離を乗車したのですが、長距離で座れるような感じではありませんでした。自強号は3時間以上走るような長距離列車が多いので、長距離乗車に耐えうるような座席が必要かなと思うのですが、他の乗客も同じように感じているようで、改良する予定だとか・・・。個人的にはPP自強号や莒光号のような座席が欲しいなと・・・。(これらはリクライ角度が深く、座席が柔らかく、足乗せ台もあるので、座り心地は抜群でした)

 EMU3000型は自強号ですが、太魯閣号や普悠瑪号のような車両愛称は特になく、とりあえず新自強号と呼ばれているそうですね。
 以上です。
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