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神童

2008-03-23 | 邦画(さ・た)
 神童


  あらすじ 
ピアノの才能に恵まれた少女うた(成海璃子)は、神童として
周囲の期待を背負いながらも自らの才能をもてあましていた。
母親との関係や制約の多い窮屈な日常に嫌気がさしていたある日
落ちこぼれ音大受験生ワオ(松山ケンイチ)と出会う。彼と一緒
に過ごすうちに音楽の真の喜び、人の心の温かさに目覚めてゆく。

【出演】
成海璃子、松山ケンイチ
手塚理美、甲本雅裕、西島秀俊




  感想  ※ネタバレ注意

さそうあきら原作の傑作漫画を映画化した今回は、天才ゆえに
苦悩する少女に寄り添う青年ワオを松山ケンイチが好演。
そして、たったひとりで不安や疑問を抱えながらも「大丈夫、
あたしは音楽だから」と、凛々しくステージに立つ天才少女うた
に扮し堂々の映画初主演を果たしたのは清涼感溢れる成海璃子。



素朴な役を松山ケンイチが好演していて、何よりもボクが1番
注目したのは、ドラマ「瑠璃の島」で出演していた成海璃子。
この子は本当に存在感があるというか、今1番ボクは注目してる
役者さんなんです。
この映画の中でも、年齢を思わせない存在感がその「神童」と
いう役柄をうまく表現していました。

松山ケンイチも普段は、うたを演じる成海璃子に対して兄妹の
ように接するがラストの方では、よくうたの事をわかっていて
良い距離感のある2人が映画の中から伝わってきて良かった☆
その2人が“音”を通して、並んで鍵盤に指を走らせるシーンは
素晴らしい名シーンになっている。

音楽をしているボクとしては、納得のいく内容と終わり方だった
ように思います、演奏シーンに関しては少し吹き替えが微妙な
シーンがちょっとありましたけどね(苦笑)。
それでも才能ある少女が音楽の素晴らしさに気付き、音楽を通して
通じ合うということを学んでいく姿勢に音楽の素晴らしさについて
改めて音楽って、やっぱり良いものなんだと実感しました♪

大丈夫、 あたし音楽だから。




【評価】
 (4点/5点満点中)

 神童 HP

犯人に告ぐ

2008-03-23 | 邦画(な・は)
 犯人に告ぐ



  あらすじ 
大晦日。神奈川県警の警視・巻島は、少年誘拐事件の捜査現場を
仕切っていたが、一瞬の判断ミスで犯人を取り逃がす。
翌日、少年は無残な遺体となって発見され、巻島は足柄署へ左遷
となる。6年後、世間は川崎で起きた連続児童殺害事件に騒然と
なっていた。捜査が難航する中、足柄で実績を挙げていた巻島に
白羽の矢が向けられる。県警本部の特別捜査官に返り咲いた巻島
は、TV番組に出演し犯人を挑発するという、大胆な行動に出る…。

【出演】
豊川悦司、石橋凌、小澤征悦
笹野高史、片岡礼子、井川遥
松田美由紀




  感想  ※ネタバレ注意

犯人に告ぐ。
幕は上がった、主役はお前だ-




実行犯が主役を演じ、マスコミや世間が観客となる構造を
持つ“劇場型犯罪”。
ところが本作の主人公・巻島は、捜査官がTVを通して犯人を
挑発し、行き詰まった捜査を打破しようと考える…。
前代未聞の“劇場型捜査”を描いた同名ベストセラー小説を
映画化。

前半の流れからいくと、不謹慎だが巻島の奥さんは子供を
産んで亡くなっていた方が物語としては面白かったんじゃないか?
ありきたり過ぎるかもしれないが主人公が苦悩し、警察の仕事と
の間で揺れる方が、構成的には楽しめたように思える。
そこはちょっと期待外れでした、内容的には劇場型捜査という
展開は楽しめたし、警察内部のキャリア組みの石橋凌と小澤征悦
の2人のポストにこだわる姿は、うまくてサスペンスとしては、
うまかったと思います。
後はもぅ少し犯人のことに触れてほしかったように思います。
これではただの猟奇殺人者を追いかけていただけの映画で、
劇場型捜査っていうのが、特に目立っただけで☆5つには届き
ません、残念。

どっちかっていうと、警察内部の方がメインの犯人を食って
しまうくらいの内容になっていたようにも思えます。
原作の方がもしかしたら、ずっと面白いのかもしれませんね。

それにしても豊川悦司は男前ですね(苦笑)。
こんな渋い大人になりたいもんだ。
そんな豊川悦司演じる巻島が、テレビを通して犯人に
-今夜は震えて眠れ。というシーンはカッコいいですね。
初刑事役なのに、良い雰囲気の役柄になっていて、これからも
そんな役を演じてほしいものです。




【評価】
 (4点/5点満点中)

 犯人に告ぐ HP