Cinema Cafe ~シネマ・カフェ~

ようこそシネマ・カフェへ
あなたの観てない映画探せます
どうぞ、ごゆっくり

X-MEN:ファースト・ジェネレーション

2011-06-20 | 今年観た最新映画♪
 



  あらすじ 
国際情勢が緊迫する1960年代。裕福な家に生まれ、名門大学
に通うチャールズと、母親と引き裂かれた悲しい過去を持つ
エリック。チャールズは強力なテレパシーを使うことのできる
ミュータントだったが、自分と同じような能力を持つ者の存在
に気付きはじめていた。そんな中、強力な磁力を発生させ、
あらゆる金属を自在に操れるエリックとめぐり合う。
ミュータントとして人類と闘うべきか共存すべきか、異なる信念
を抱きながらも友情を深めたふたりは、世界各地のミュータント
を仲間に迎え入れていく。
しかし、戦時中にエリックの母親を殺した元ナチスの科学者ショウ
が、ミュータント集団“ヘルファイヤークラブ”を結成。
やがてショウが悪魔のごとき計画を実行に移したとき、チャールズ
とエリックはその野望の阻止に挑むが、過酷な運命は彼らの絆
を引き裂き、人類との“共存”か“支配”かという正反対への
道へと導いていくのだった…。

【出演】
ジェームズ・マカヴォイ
マイケル・ファスベンダー
ケヴィン・ベーコン
ジェニファー・ローレンス
ニコラス・ホルト




  感想  ※ネタバレ注意

驚異的な特殊能力を秘めたミュータントたちの激闘を、最先端
のVFXで映像化し、21世紀最高のSFアクション・サーガとして
絶賛を博した「X-MEN」シリーズ。
本作では、なぜミュータントたちは分裂したのか、なぜマグニートー
は人類を憎むのか、なぜプロフェッサーXは車椅子の身になったのか
世界中の映画ファンが知りたいと願う幾多の謎の答えが、ドラマ
チックかつ衝撃的に語り明かされる。
『ウォンテッド』のジェームズ・マカヴォイと、今最も将来を
嘱望されるマイケル・ファスベンダーがチャールズ&エリックに
扮し、フレッシュな若手注目株が多数共演。
監督は、『キック・アス』で型破りなアクション&ビジュアル
感覚を発揮したマシュー・ヴォーン



何といっても、プロフェッサーXとマグニートーの間に何が
あったのか、どのようにして出会ったのかがメインの物語。
これまでの作品同様、突然変異でミュータントとなった者たち
が、普通の人間とは違う自分たちが普通の人間社会の中で
いかに適用出来るのか?それとも、相容れぬ者同士なのか?
というテーマは作品に根深くある。
そのテーマの中で、プロフェッサーXとマグニートーも悩み
苦しんでいくのだが…。

時代は、冷戦のキューバ危機にミュータントたちが関わって
いたということで物語りは進む。

優れた人種として、世界を混乱させようとするセバスチャン
ショウ率いるヘルファイヤークラブ。
その能力は、色んな力を自分のものにすることが出来、
若さを保ったり、攻撃出来るというとんでもない能力で
しかも、マグニートーことエリックの母親を殺した宿敵でも
ある。ケヴィン・ベーコンにこういう役をやらせるともう
はまり役なのは言うまでもないですね。

他にもヘルファイヤークラブには、チャールズと同じ力
テレパスを使える者や、瞬間移動する者、竜巻を扱う者など
手に負えないレベルの強敵たち。



毒には毒をもって制するが如く、ミュータントにはやはり
ミュータントにしか止められないと、チャールズに白羽の矢が。
そんな中、復讐に燃えるエリックと運命的な出会いを果たした
チャールズは対向するべく、世界中の隠れたミュータント
たちとコンタクトをとり始めていく。

ここで意外なミュータントが1人、それはミスティーク。
あの青い肌の彼女は、幼い時にチャールズと出会い共に
していたというのだから、これは驚き。
それまでの作品では、マグニートーの仲間だが、ここでも
面白い展開を見せる。

はじめこそチャールズに惹かれていた彼女だが、見た目が
普通のチャールズとでは、どこかですれ違いが生じていく。
見た目の違いから、ビーストともお互いに惹かれるのだが
最終的にはそのままの姿を肯定したマグニートーに惹かれ
彼についていくことになるのだが。
今回ミスティークを演じた役者さんは、彼女を演じる上では
少しポッチャリし過ぎているような気がしました。


そんな人間関係や物語のテーマの上に、X-MENといえば
やはりその能力を駆使して戦う戦闘シーンですね!
後のミュータントたちの元となったようなミュータントも
いて、戦闘シーンはどれも見応えがあります!
何より、軍艦の艦砲射撃のシーンは圧巻です!
すべての弾を止めて、跳ね返そうとするエリックの力は
チャールズが自分以上に認めた姿そのもの。
しかし、それは人間にミュータントの怖さを伝えるのに
十分なものになってしまうのだから皮肉なものです。

この作品を含め3部作で構成されているようですが、今後
も気になる作品の1つとなりました。



「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」予告編C



【評価】
 (4.2点/5点満点中)

 X-MEN:ファースト・ジェネレーション HP

ソウ ザ・ファイナル 3D

2011-06-06 | 洋画(さ・た)
 



  あらすじ 
ジグソウの発案した殺人ゲームのサヴァイヴァーである
ボビー・デイゲンは、現代のイコンとしてマスメディアに
取り上げられる。同じくサヴァイヴァーで、ゲームにより
心に深い傷を負っていた者たちが、救済を求めて彼の元に
集まってくる。しかしボビーには、メディアも知らない
秘密の過去があった。
その秘密が明かされるにつれて、呪われたゲームが引き
寄せられていく。
一方、ホフマン刑事とジルは、ジグソウの遺品を巡り
争っていた。

【出演】
トビン・ベル
ケアリー・エルウィス
コンスタンス・マンディラー
ベッツィ・ラッセル
ショーン・パトリック・フラナリー
ジーナ・ホールデン
チャド・ドネラ
ローレンス・アンソニー
ディーン・アームストロング
タンデラ・ハワード
レベッカ・マーシャル




  感想  ※ネタバレ注意

2004年に誕生して以来、映画ファンを虜にしてきたスリラー
・シリーズ「ソウ」の完結編である7作目は、初の3D作品。
1作目で消息不明になったゴードン医師が登場し、物語の
真相が明らかにされる。
監督は、6作目にひき続きケヴィン・グルタート。
ジグソウ役のトビン・ベルをはじめ、おなじみの出演者が
顔を揃える。



SAWシリーズ
ソウ/SAW
ソウ2/SAW2
ソウ3/SAW3
ソウ4/SAW4
ソウ5/SAW5
ソウ6/SAW6

衝撃の1作目からとうとう7作目までやってきたこのソウ
シリーズだが、正直回を重ねる事にジグソウのゲームも
ただのスプラッター映画へと変貌してしまった。
ここまで観てこれたのも、単純に意地といいますか…
このシリーズのラストをいったいどんな風に終わらせるのか
それだけの為に、グロいシーンに耐えながら観ました(苦笑)。

それにしても、ホフマンは噛ませ犬かと思ったら意外と
しぶといといいますか、ジグソウのルールを無視してる
ようにも見えるというか、ここまで来たら関係ないか。

今回は、ジグソウのゲームの生存者たちがゲームの被験者
となる。
その中でもメディアで有名になっている生存者のボビーは
実は、生存者でも何でもなかったのである。
ジグソウに嘘をついたことから、ゲームの被験者になって
しまう。

ファイナルから登場するギブソン刑事だが、案の定この
シリーズの鉄則というか、ジグソウのルールと同じくらい
の鉄則というか、刑事はすぐ死ぬルールのもと、ホフマン
にもてあそばれて死亡。
あの過去の因縁は、何なんだったのか(苦笑)。

2の時からジグソウの後継者は誰か?と観続けてきました
それにしても、1の時のゴードン医師が後継者とは…
これまではまったくわからなかったけど、今作の冒頭を
観たら誰でもわかりますよね(苦笑)。




【評価】
 (3.8点/5点満点中)

 ソウ ザ・ファイナル 3D HP

トイレット

2011-06-05 | 邦画(さ・た)
 



  あらすじ 
北米東部。とある企業の実験室に勤務するレイは、誰とも
深く関わらないことを信条に生きてきた。彼の唯一の趣味
は、ロボット型プラモデルでのひとり遊び。ところが母の
葬儀の直後、ひとり暮らしのアパートから、レイはやむなく
実家に舞い戻るはめになる。
そこには、引きこもりのピアニストの兄モーリーと、ちょっと
勝気な大学生の妹リサ、猫のセンセー、そして“ばーちゃん”
が暮らしていた。
ばーちゃんは、彼らの母親が亡くなる直前に日本から呼び
寄せた3兄弟の祖母。英語が全く話せないばーちゃんは自室
にこもりきりで、トイレから出てくるたびに深いため息を
つく。そんなある日、以前母親が使っていた古いミシンを
見つけたモーリーは、「布を買いに行きたい」と、ばーちゃん
に訴える。
心の病のモーリーは4年間、外に出られずにいたのだ。

【出演】
アレックス・ハウス
タチアナ・マスラニー
デイヴィッド・レンドル
サチ・パーカー
もたいまさこ




  感想  ※ネタバレ注意

様々な問題を抱える家族が、それを乗り越えていく姿を描く
「めがね」の荻上直子監督作。
監督自身のオリジナル脚本で、全編カナダで撮影。唯一の
日本人キャストとなる「プール」のもたいまさこを始め、
映画初出演のデイヴィッド・レンドル、「西の魔女が死んだ」
のサチ・パーカーらが出演する。



『かもめ食堂』等で人気の荻上直子監督が5年の構想を経て、
脚本を書き下ろした。自らが映画を学んだ北米を舞台に、
問題を抱えた一家を温かく描く。

日本の映画でありながら、全編英語で展開されるし、吹替えも
ありません、それでも3人の兄弟とばーちゃん、センセー
との小ネタの効いたシュールな展開と、言葉は通じなくても
家族という絆を丁寧に描けていたと思う。
こういうあたたかみのあるシュールさを描かせたら、この監督
はピカイチだと思う。

登場人物は、人とのコミュニケーションが苦手なレイが
実家に仕方なく帰ってくるところから始まる。
その実家には勝気な性格の妹のリサ、ひきこもりの天才
ピアニストの兄、モーリーそして、母の祖母にあたる
ばーちゃん、そして猫のセンセーがいる。

この登場人物たちがみんな丁度いい塩梅で、後々に効いてくる。
特にばーちゃん役を演じたもたいまさこは、劇中ほとんど
話さない。
初めは少し、もうちょっと子供たちと歩み寄れないものかと
思ってしまうが、その不器用さも観ているうちに良くなって
くるから不思議だ。
後、レイの同僚が何かにつけて、女性に飢えているところ
とか面白かった。



物語の展開としては、盛り上がりに欠けるかもしれないが
この監督の映画にそれは望めないだろうし、何より現実世界
の中では意外にも日常生活の中でしか、家族の絆の再認識は
確認されるものなんだと思う。
レイとばーちゃんが餃子を食べた後、たばこを吸うシーンや
葬式の後、トイレで初めてウォシュレットを体験したレイが
涙するシーンなど、じんわりと胸に響く。

そういう意味でも、すごくゆったりと有意義な時間共有が
出来る映画でもあるので、休みの日にゆったりと観ることを
おすすめします。ボクは結構、気に入りました☆


【評価】
 (4.2点/5点満点中)

 トイレット HP

パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT

2011-06-02 | 洋画(な・は)
 パラノーマル・アクティビティ
第2章 TOKYO NIGHT



  あらすじ 
東京の閑静な住宅地の一軒家に住む山野家。27歳の長女
春花は旅行先のアメリカで交通事故に遭い、両足を複雑
骨折して車椅子で帰国する。
浪人生で19歳の弟、幸一はそんな姉を買ったばかりの
ビデオカメラで出迎える。父は海外出張が多く、不在がち。
そのため、半年は自力で歩けないという春花の介護は幸一
の仕事になる。
ほどなく、春花の部屋に置いた車椅子が朝になると移動
したり、盛り塩が踏み荒らされたりする怪事件が発生。
ただならぬものを感じた幸一は、嫌がる春花を説得。
超常現象の正体を掴むためにビデオカメラを春花の部屋
に設置し、そこで起こる出来事を撮影することにする。
それをPCでモニターしておけば、姉に何か起こってもすぐ
に駆けつけられる。
だが、そこに潜む“何か”は幸一の想像を遥かに超えて
いた。深夜に響くラップ音、突然割れるコップ、霊感の
強い友人を怯えさせるほどの異様な空気…。
エスカレートしていく現象は春花や幸一の身に危険を
及ぼし始める。

【出演】
中村蒼
青山倫子



  感想  ※ネタバレ注意

製作費わずか135万円ながら、全世界で180億円の興行成績
を挙げて話題となった米国製ホラー映画の日本版続編。
東京の一軒家を舞台に、2人暮らしの姉弟が経験する恐怖を
ほぼ全編主観映像のフェイクドキュメンタリー形式で描く。
監督は『放送禁止』の長江俊和。



日本円で約135万円という低予算で製作され、世界で180億円
もの興行収入を稼ぎだしたアメリカの2009年のホラー映画
『パラノーマル・アクティビティ』。

この作品日本版続編となるのが、本作『パラノーマル・アクティビティ
第2章 TOKYO NIGHT』。
疑似ドキュメンタリーという形式は前作のそのままで、舞台
は日本で、今回は登場人物は姉と弟になり、寝室に仕掛けた
カメラ2台を使い、2つの視点で1つの現象に迫る。


舞台が日本とあってか、起きる現象は前回とそんなに大差が
ないのに、親近感からか怖さは少し強まった気がします。
特に姉が事故で足をケガしてからは、うまく動けないことも
あり、怖さを倍増してます。

さらにその骨折した足が、ラストの姉のある行動をより
怖いものにして、助かったと思っても、じわじわとひつこく
迫ってくる怖さは、Jホラーの特色をうまく取り入れて
まったく違うパラノーマル・アクティビティに仕上がってました。




【評価】
 (3.8点/5点満点中)

 パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT HP