あらすじ
国際情勢が緊迫する1960年代。裕福な家に生まれ、名門大学
に通うチャールズと、母親と引き裂かれた悲しい過去を持つ
エリック。チャールズは強力なテレパシーを使うことのできる
ミュータントだったが、自分と同じような能力を持つ者の存在
に気付きはじめていた。そんな中、強力な磁力を発生させ、
あらゆる金属を自在に操れるエリックとめぐり合う。
ミュータントとして人類と闘うべきか共存すべきか、異なる信念
を抱きながらも友情を深めたふたりは、世界各地のミュータント
を仲間に迎え入れていく。
しかし、戦時中にエリックの母親を殺した元ナチスの科学者ショウ
が、ミュータント集団“ヘルファイヤークラブ”を結成。
やがてショウが悪魔のごとき計画を実行に移したとき、チャールズ
とエリックはその野望の阻止に挑むが、過酷な運命は彼らの絆
を引き裂き、人類との“共存”か“支配”かという正反対への
道へと導いていくのだった…。
【出演】
ジェームズ・マカヴォイ
マイケル・ファスベンダー
ケヴィン・ベーコン
ジェニファー・ローレンス
ニコラス・ホルト
感想 ※ネタバレ注意
驚異的な特殊能力を秘めたミュータントたちの激闘を、最先端
のVFXで映像化し、21世紀最高のSFアクション・サーガとして
絶賛を博した「X-MEN」シリーズ。
本作では、なぜミュータントたちは分裂したのか、なぜマグニートー
は人類を憎むのか、なぜプロフェッサーXは車椅子の身になったのか
世界中の映画ファンが知りたいと願う幾多の謎の答えが、ドラマ
チックかつ衝撃的に語り明かされる。
『ウォンテッド』のジェームズ・マカヴォイと、今最も将来を
嘱望されるマイケル・ファスベンダーがチャールズ&エリックに
扮し、フレッシュな若手注目株が多数共演。
監督は、『キック・アス』で型破りなアクション&ビジュアル
感覚を発揮したマシュー・ヴォーン
何といっても、プロフェッサーXとマグニートーの間に何が
あったのか、どのようにして出会ったのかがメインの物語。
これまでの作品同様、突然変異でミュータントとなった者たち
が、普通の人間とは違う自分たちが普通の人間社会の中で
いかに適用出来るのか?それとも、相容れぬ者同士なのか?
というテーマは作品に根深くある。
そのテーマの中で、プロフェッサーXとマグニートーも悩み
苦しんでいくのだが…。
時代は、冷戦のキューバ危機にミュータントたちが関わって
いたということで物語りは進む。
優れた人種として、世界を混乱させようとするセバスチャン
ショウ率いるヘルファイヤークラブ。
その能力は、色んな力を自分のものにすることが出来、
若さを保ったり、攻撃出来るというとんでもない能力で
しかも、マグニートーことエリックの母親を殺した宿敵でも
ある。ケヴィン・ベーコンにこういう役をやらせるともう
はまり役なのは言うまでもないですね。
他にもヘルファイヤークラブには、チャールズと同じ力
テレパスを使える者や、瞬間移動する者、竜巻を扱う者など
手に負えないレベルの強敵たち。
毒には毒をもって制するが如く、ミュータントにはやはり
ミュータントにしか止められないと、チャールズに白羽の矢が。
そんな中、復讐に燃えるエリックと運命的な出会いを果たした
チャールズは対向するべく、世界中の隠れたミュータント
たちとコンタクトをとり始めていく。
ここで意外なミュータントが1人、それはミスティーク。
あの青い肌の彼女は、幼い時にチャールズと出会い共に
していたというのだから、これは驚き。
それまでの作品では、マグニートーの仲間だが、ここでも
面白い展開を見せる。
はじめこそチャールズに惹かれていた彼女だが、見た目が
普通のチャールズとでは、どこかですれ違いが生じていく。
見た目の違いから、ビーストともお互いに惹かれるのだが
最終的にはそのままの姿を肯定したマグニートーに惹かれ
彼についていくことになるのだが。
今回ミスティークを演じた役者さんは、彼女を演じる上では
少しポッチャリし過ぎているような気がしました。
そんな人間関係や物語のテーマの上に、X-MENといえば
やはりその能力を駆使して戦う戦闘シーンですね!
後のミュータントたちの元となったようなミュータントも
いて、戦闘シーンはどれも見応えがあります!
何より、軍艦の艦砲射撃のシーンは圧巻です!
すべての弾を止めて、跳ね返そうとするエリックの力は
チャールズが自分以上に認めた姿そのもの。
しかし、それは人間にミュータントの怖さを伝えるのに
十分なものになってしまうのだから皮肉なものです。
この作品を含め3部作で構成されているようですが、今後
も気になる作品の1つとなりました。
「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」予告編C
【評価】
(4.2点/5点満点中)
X-MEN:ファースト・ジェネレーション HP