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クローズ ZERO II

2009-04-27 | 邦画(あ・か)
 クローズ ZERO II
 



  あらすじ 
芹沢多摩雄を倒し鈴蘭高校制覇に近づいた滝谷源治。
そんな彼の前に鳳仙学園の面々が現れた。かつて鈴蘭と
鳳仙は死人まで出す“血の抗争”を繰り広げていたが、
今は休戦状態にある。だが源治が手を出したことで休戦
協定は破棄され、両校は再び戦争状態に。トップの鳴海
大我を中心にまとまった鳳仙軍団の前に、鈴蘭の不良たち
は次々に倒されていく。
そんな状況にも関わらず、源治は気ままな生活を続け…。

【出演】
小栗旬
やべきょうすけ
金子ノブアキ
三浦春馬
高岡蒼甫
岸谷五朗
山田孝之




  感想  ※ネタバレ注意

高橋ヒロシのコミックを映画化した『クローズZERO』の続編。
前作で鈴蘭高校をほぼ手中に収めた滝谷源治が、今度は
鳳仙学園との戦いに立ち向かう。



芹沢多摩雄率いる芹沢軍団を倒し鈴蘭高校制覇に近づいた
滝谷源治。前作はこちら。
鈴蘭制覇も目前かと思われたが、一向にまとめる気もない
源治。さらに芹沢多摩雄も源治に敗れてからは、どこか
以前の勢いもなくなっているが、周りの時生たちは再び
源治を倒す機会をうかがっている。
始まりは、元鈴蘭高校のトップが少年院から出所するところ
からすべては始まる。
少年院に入るきっかけとなった「血の抗争」を皮切りに
鳳仙学園とは休戦協定が結ばれていた。
そんな中、源治は鳳仙学園に手を出してしまい休戦協定は
破られ、鳳仙学園は一気に鈴蘭を潰しにかかる。



今回のテーマは、次々と倒されていく仲間の為に鈴蘭を
まとめていく源治の苦悩と仲間の絆がメイン。
そして、前作同様やべきょうすけ演じる片桐も登場し
命の大事さを語り、熱演。感動しました。
源治の父親役の岸谷五朗も良い演技でした。

この映画の面白いところは、オリジナルストーリと言い
つつも、原作マンガに登場するキャラクターが多数登場
するところにも人気の秘密があるようです。
今回はなんといっても原作コミックで絶大な人気を誇る
美藤竜也役を三浦春馬が演じていたのも話題になりました。

今回、源治がカラスたちをまとめあげていくのに苦悩する
わけだが、そんな中で伊崎や芹沢も苦悩している。
源治にかけた伊崎が芹沢をGPSに加入させる為に決闘
するシーンもあり迫力満点でした。
そして何といっても源治一人対鳳仙学園全員の戦いは圧巻。
源治の性格上、一人で行くとは思いましたがまさか本当に
一人で行くなんてびっくりです。
でもそれに応えるように、カラスたちが終結して源治と
共に戦う姿は、鳥肌が立ちました。

そして今回もおバカなネタも、かなり笑えました!
中でも、時生と三上兄弟のセメダインネタが最高☆
かなり爆笑してしまいました!


前作に比べドラマ性は、若干ケンカが大部分を占めている
ので薄れているが、シリーズ通して十分楽しめると思う。
ただいつも思うのが、これはあくまでフィクションであり
マンガや映画なのだから、不良たちの助長映画にならない
ことを祈るばかりである。人気が出ただけに少し心配。
映画を観終わった後に、血の気が多くなっている観客を
何人か観たので(苦笑)。




クローズ ZERO II



【評価】
 (4点/5点満点中)

 クローズ ZERO II HP

1408号室

2009-04-26 | 洋画(さ・た)
 1408号室
 


  あらすじ 
娘を亡くして心に痛手を負っているオカルト作家マイク・エンズリン
の元に、一通の葉書が届く。それは「ニューヨークのドルフィン
ホテルの1408号室に入ってはいけない」とだけ書かれたもの
だった。調査を始めたマイクは、この部屋の宿泊客が次々と
自殺を遂げたことを知る。ホテルの支配人の警告を無視し、
部屋の宿泊を決めたマイク。しかし、恐るべき超常現象が彼を
襲い始める…。

【出演】
ジョン・キューザック
サミュエル・L・ジャクソン
メアリー・マコーマック
トニー・シャルーブ
ジャスミン・ジェシカ・アンソニー




  感想  ※ネタバレ注意

原作はホラーの王様・スティーヴン・キング。
スティーヴン・キングといえば「キャリー」「シャイニング」といった
ホラーと、「スタンド・バイ・ミー」「ショーシャンクの空に」
ようなヒューマンドラマとあるが、他の作品を知りたい方はこちら。
今回の「1408号室」はホテルの中の「呪われた部屋」が舞台。
「幽霊を信じないオカルト作家」がその部屋で恐怖のひと時を
過ごす。



ホラーやサスペンスが急に観たいなと思い、この作品を観て
みたのだけど、ただグロいシーンや残酷な映像が多い最近の
ホラー事情の中でこの作品は、まさにスティーヴン・キングの
真骨頂と言える作品だった。

少しホテルにいくまでのくだりが、微妙でつまらなく思える
部分があるが、ホテルに到着してから支配人とのやり取り
辺りから面白くなります。

目には見えない呪いや霊にとり憑かれるように恐怖を味わう
姿はまるで「シャイニング」を思わせ、また人間の恐怖や弱み
をつついてくる邪悪な霊は、恐ろしい。
見せ方も上手く永遠にこの恐怖が続くのではないかと思わせる。

やっぱりスティーヴン・キングのホラーはこうでなくてはと
久しぶりに昔っぽいホラーを観た感動だった。


【評価】
 (4点/5点満点中)

 1408号室 HP

ブラックサイト

2009-04-25 | 洋画(な・は)
 ブラックサイト



  あらすじ 
オレゴン州ポートランドを舞台に、自身のWEBサイトに生々しい
殺人の映像をライブで載せているシリアル・キラー。
彼に苦しめられる犠牲者の運命を握っているのは、罪悪感もなく
好奇心だけでサイトにアクセスする世界中66億人の人々。
彼のサイトのアクセス数が増えれば増えるほど、犠牲者たちの
死期は早まってしまう。さらに悪いことに、犯行を重ねれば重ねる
ほどサイトの存在は知れ渡り、アクセス数は増えて被害者の死に
至る時間は短縮されていく。
ネット犯罪専門のFBI捜査官ジェニファーは、焦りをつのらせながら
も必死に手がかりを探るのだが…。

【出演】
ダイアン・レイン
ビリー・バーク
コリン・ハンクス




  感想  ※ネタバレ注意

残酷な殺人映像を中継するウェブサイトとFBIネット犯罪捜査官
の攻防を描く、緊迫感あふれるサイバー・スリラー。



―インターネット。

今ではほとんどの人がこのインターネットを使って、あらゆる
ニュース、知識、音楽、動画などの情報を手に入れる場として
活用しているだろう。そしてそのほとんどの人がなくては
ならないものにまで昇華しているのではないだろうか。

ただ、匿名性の高いインターネットでは、悪意に関係なく
興味本位で様々なサイトへダイブできる上に、法に縛られない
無法地帯でもある。
それを巧妙に使い、興味本位だけでのぞくサイトの訪問者数で
殺人を犯していく…殺人犯とネット犯罪専門のFBI捜査官との
戦いが本作である。


冒頭から、インターネットとは今どういうもので、どこまで
出来るのかというすごさをうまく表現していたと思う。
実際、ボク自身その場面を見て、パソコンでクレジットまで
くめるし、様々な情報が見てとれるわけで、そのシーンだけで
怖くなりました。

主演のダイアン・レインも凄腕の頭の切れる捜査官を熱演
していました!良かったと思います。
この役と話の内容ならジョディ・フォスター等が演じて、
話題性をもたらしても、また違った形で話題になったかも
しれませんね。
また犯人の殺人方法も手の込んだ内容で、残酷で冷徹で
かなりエグいシーンがありますので苦手な人は観ない方が
良いと思います。
実際はここまで犯人にいいようにされる事はないでしょうし
警察もそこまで遅れはとらないだろうなとは思いましたね。


そして一番この映画で怖いのは、興味本位だけでサイトを
のぞくネットユーザーたち。
そのネットユーザーたちには、悪意はなく興味本位だけが
先行してしまうという恐ろしい状況を犯人は作っている。

人は頭の中で様々な情報を考え、思いを馳せるのだが、
インターネットとは、まるで人の心を映し出す鏡のように
ボクには思えた。
その人の心に壁がなくなった状態で、他人とつながっている
ように、時に傷つき、時に喜ぶ。
インターネットは素晴らしいものだと思う。
離れた場所にいても、まだ知らない誰かとつながれるの
だから。しかし、あくまで扱うのは人間ということ。
どんな優れたものでも、人間の倫理や思考が追い付いていない
とそれは、時に大きな間違いを生むのだろう。


【評価】
 (4点/5点満点中)

 ブラックサイト HP

WALL・E/ウォーリー

2009-04-23 | 洋画(あ・か)
 WALL・E/ウォーリー
 



  あらすじ 
西暦2700年。人類はゴミだらけになった地球を捨て、宇宙に
逃れた。荒れ果てた地球に残されたのは、“地球型ゴミ処理
ロボット”のウォーリーだけだった。
700年という気の遠くなるような孤独の中、ウォーリーは小さな
身体を使って、どんな時もコツコツとゴミを片付け続けた。
いつの日か、誰かと出会えることを信じて…。
ある日、そんなひとりぼっちのウォーリーの前に現れた、ピカ
ピカのロボット“イヴ”。美しいイヴに恋をしたウォーリーは
彼女の気を惹くために必死にアピールする。しかし、ウォーリー
が見せた“あるもの”を目にした瞬間、イヴは突然動かなく
なってしまう。彼女には、地球の運命を左右する“重大な秘密”
が隠されていたのだ…。

【出演】
シガニー・ウィーバー、ジョン・ラッツェンバーガー




  感想  ※ネタバレ注意

世界初の長編CGアニメーション映画『トイ・ストーリー』から、
アカデミー賞を受賞した『レミーのおいしいレストラン』まで、
絶えずアニメーション界をリードしながら、新たなテーマに挑戦
し続けるディズニー/ピクサー。
『ファインディング・ニモ』のアンドリュー・スタントン監督が贈る
本作は、宇宙で最もピュアな初恋を描いた、感動のファンタジー。
この冬、未来の地球と広大な宇宙を舞台に、ひとりぼっちの
ロボット“ウォーリー”の奇跡の冒険が幕を開ける。



西暦2700年という月日が経ち、人類はゴミだらけになった
地球を捨て、宇宙に逃れ荒れ果てた地球に残されたのは
“地球型ゴミ処理ロボット”のウォーリーだった。
ウォーリーは、長い年月の中で、同じ地球型ゴミ処理
ロボットがほとんど動かなくなる中、ひとりぼっちで地球
のゴミ処理をしていた。
そんなウォーリーの友達は、ウォーリーを慕うゴキブリと
ゴミ処理中に拾った、掘り出し物だけ。
ウォーリーがあるモノを発見した時、イヴに出会う。

このイヴがまた、お茶目さんというか、何かを察知したら
すぐにビームを放ち、破壊する。
はじめはウォーリーも怖がっていたが、徐々にイヴの美しさ
に惹かれていく。
またウォーリーがドジなんだけど、純粋でほんとに可愛い。
話す言葉はほとんどないのに、ウォーリーにしてもイヴに
してもそのしぐさや、表情が何とも言えない。

ラストのウォーリーとイヴのやり取りなんて、涙が出てくる
程にいい作品でした。
これは、本当に家族かカップルで観るのに、ちょうど良い
作品と言えるでしょう。
きっとウォーリーたちのピュアな心に胸がキュンとなるはずです。

「キミハボクノタカラモノ。」

ボクは個人的には、小さいお掃除ロボットがお気に入りです☆

あっ、ちなみに日本語吹き替えと字幕だと表示される新聞の
文字や看板が、日本語吹き替え版だと日本語表示で英語だと
英語で表示されています。
ボクは日本語吹き替え版でも英語でも、どちらでも楽しめると
思います。


【評価】
 (5点/5点満点中)

 WALL・E/ウォーリー HP

バイオハザードII アポカリプス

2009-04-18 | 洋画(な・は)
 バイオハザードII アポカリプス



  あらすじ 
アンブレラ社の地下施設から生還したアリス。病院で目覚めた
彼女が見たものは、アンデッドに支配されたラクーン・シティ
の惨状だった。
生存者たちはシティからの脱出口であるブリッジに殺到するが
事態の隠蔽を図るアンブレラ社の圧力によりブリッジが封鎖
されてしまう。アンデッドだらけのシティで、アリスは生き
残った人々とともに戦い続ける。
だがアンブレラ社は、ウィルス汚染を一掃しようとシティへの
核ミサイル投下を決定するのだった。残された猶予は4時間。
恐怖と混沌の中、アリスたちはシティを脱出することができるのか!?

【出演】
ミラ・ジョヴォヴィッチ
シエンナ・ギロリー




  感想  ※ネタバレ注意

カプコンが生んだメガヒット・ゲーム「バイオハザード」の映画化
第2弾。前作の衝撃的なラストから始まる本作では、戦いのステージ
が地下施設・ハイブからハイテク都市・ラクーンシティに拡大。

前作からのアリス演じるミラ・ジョヴォヴィッチのアクションも
もちろん健在!そして今回からは、ラクーンシティ警察特殊部隊
「S.T.A.R.S.」に所属するジル・バレンタインが登場する。
彼女は原作ゲームの人気キャラクターで、衣装から見た目まで
よく似ていて、ダブル・ヒロインで活躍する!



ゲーム自体は、「3」までプレイした事があるのですが今は
「5」まで出ているとか…どんだけ、引っ張るんだ。
ゲームは、本当に怖いです。一人でなんてとてもじゃないけど
プレイできません。。ゾンビはまだいいけど、忘れたけど
あのゴツイ人(読んでる人まったくわかりませんね、すいません。)
に追いかけられた時は、怖すぎて何度、リセットボタンを
押したかわかりません。。

ゲームからの映画化についてですが、前作「バイオハザード」
でも述べたように、ゲームで慣れている方、知識がある方には
すんなり入ってくる内容や設定ですが、はじめてご覧になる方は
理解するまで少し大変かもしれません。
それに、前作も観ていなかったら尚更かもしれませんね。


簡単に言うと、巨大企業アンブレラ社がラクーンシティの地下
巨大研究施設"ハイブ"で開発した兵器ウィルス"T-ウィルス"を
めぐる企業の生物兵器悪用に立ち向かう為、生き残りバトルを
繰り広げるというもの。
定番ですが、ウィルスに感染した人間はゾンビになるという。


ただ、この作品はゾンビは出てくるもののホラー的要素が
まったく無いに等しいです。前作でもそこまで感じられなかった
が、今回は完全にアクション映画です。
ホラーが苦手な人も、まだアクション映画だと思えば見れる
内容だと思います。


【評価】
 (4点/5点満点中)

 バイオハザードII アポカリプス HP

センター・オブ・ジ・アース

2009-04-17 | 洋画(さ・た)
 センター・オブ・ジ・アース



  あらすじ 
今は亡き兄の遺志を継ぎ地質学研究に打ち込む冴えない男
トレバーは、3年ぶりに甥っ子ショーンを預かった。
ちょうどその日、過去に取り付けたアイスランドの地震調査
装置が異常な計測地を示していることが発覚する。
トレバーは、ぶっきらぼうで何事にも無関心なショーンに
困りながら、ともにアイスランドへ。現地山岳ガイドの
ハンナを加えて現場のスネフェル山脈にたどり着いた彼らを
激しい落雷が襲う。避難のために入った洞窟を進むことに
なる3人に、突如地底世界への入口があらわれた。
果てしない縦穴を経てたどり着いたのは、誰も見たことの
ない前人未到の地底世界だった…。

【出演】
ブレンダン・フレイザー
ジョシュ・ハッチャーソン
アニタ・ブリエム




  感想  ※ネタバレ注意

ディズニーシーのアトラクションでお馴染み、冒険SF小説の
金字塔ジュール・ヴェルヌの「地底旅行」の世界を完全映画化。
主演のトレバーに「ハムナプトラ」シリーズのブレンダン・
フレイザー、甥のショーンに『テラビシアに架ける橋』の
ジョシュ・ハッチャーソン。
本作は、最新の立体デジタル撮影装置フュージョン・カメラ・
システムを使用した初の長編大作。



劇場では、3Dで公開されたみたいですが、ボクはレンタル
だったので、普通に2D(かな?)で観ました。
それでも、結構楽しめました☆特に子供と観るならドキドキ
ワクワク出来るのでは?
ボクも小さい時は、こういう冒険する映画「グーニーズ」とか
が好きでした。

色んなところで、矛盾点や「ん?」と思うところはあるのですが
こういう映画にはそういうのは不要ですね☆
落下するシーンや、海(?)を渡るシーンなどコミカルなシーン
も楽しめるし、ジュール・ヴェルヌの「地底旅行」という
世界観に引き込まれます。
マニアックになり過ぎず、ファミリー映画では「ハムナプトラ」
シリーズでお馴染みのブレンダン・フレイザーもすっかり板に
ついて、まさに子供向けでした☆

3D映画という試みに挑戦した映画なので劇場で観てみたかった
ですが、色んな課題もあるようですね。
一度で良いからそれで観てみたいものです。
でも、USJの3Dで酔ってしまうボクで大丈夫なんでしょうか!?




【評価】
 (4点/5点満点中)

 センター・オブ・ジ・アース HP

WANTED ウォンテッド

2009-04-16 | 洋画(あ・か)
 WANTED ウォンテッド
 


  あらすじ 
上司にはイビられ、恋人は寝取られと、散々な日々を送る
ウェスリーに突然の転機が訪れる。謎の美女フォックスと
彼女が所属する暗殺組織に、暗殺者としてスカウトされた
のだ。会社を辞め訓練を重ねたウェスリーは、その身体に
秘められた才能も手伝って、一流の暗殺者として頭角を現す。
そして彼は父を殺した敵であり組織の裏切り者でもある、
クロスの暗殺任務に就くが…。

【出演】
ジェームズ・マカヴォイ
アンジェリーナ・ジョリー
モーガン・フリーマン
テレンス・スタンプ
トーマス・クレッチマン
コモン
マーク・ウォーレン




  感想  ※ネタバレ注意

原作はマーク・ミラーとJ.G.ジョーンズによるグラフィックノベル。
独創的なストーリーをロシアの鬼才ティムール・ベクマンベトフ
監督の手で映画化した。



とにかくこの映画は観ていて、痛い。
アドレナリンを高める為に、殴るは、刺すは…痛すぎる。

それと役者さんが豪華です。ジェームズ・マカヴォイに
アンジェリーナ・ジョリー、モーガン・フリーマン…
アンジーとモーガン・フリーマンに関しては、以前に
「セブン」で、ブラッド・ピットとモーガン・フリーマン共演
していたので夫婦そろって、共演したことになりますね。
若かりしブラピの話とかしてたのかな?

この映画でも、アンジーはミステリアスな美女を演じきっていた。
しかし、モーガン・フリーマンやアンジーの演じる役どころは
雰囲気のある役どころに感じたのだけど、ジェームズ・マカヴォイ
演じるウェスリーが、どうしても微妙に感じられた。

それは冒頭のシーンや、アドレナリンが高まったからなのか
たまにキレるシーンがいくつかあるんだけど、それが好きに
なれませんでした。
そもそも、アクション系で映像がキレイとかアクションがすごい
とかだけだと、あまり好きになれませんでしたので。

でもこの作品の映像や、一風変わったアクション(銃の弾道を
変えたり、その他)は中々面白いです。
映画館の大きなスクリーンで、観たらまた見方が変わっていた
のかもしれません。




【評価】
 (3.5点/5点満点中)

レッドクリフ Part I

2009-04-13 | 洋画(ら・わ)
 レッドクリフ Part I
 



  あらすじ 
西暦208年。曹操軍に追われる劉備軍は孫権軍と同盟を結ぶ
ため、軍師の孔明を孫権のもとに遣わした。しかし孫権軍
では曹操に脅威を感じているものの非戦を唱える臣下が多く
同盟は容易に成立しそうもない。そんな中、孔明は赤壁で
孫権軍の司令官・周瑜と出会い、そのカリスマ性に魅了される。
一方の周瑜も孔明の人柄と戦術眼に驚嘆し、その存在を意識
するようになる。そして二人は信頼を深め、共に戦う事を
決意するのだった。

【出演】
トニー・レオン
金城武
チャン・フォンイー
チャン・チェン
ヴィッキー・チャオ
フー・ジュン
中村獅童
リン・チーリン




  感想  ※ネタバレ注意

日本でも高い人気を誇る中国の史伝・英雄譚「三国志」。
その中でも最も有名な合戦である「赤壁の戦い」を、名匠
ジョン・ウー監督の手で映像化。2部構成で描いていく。
その第1部にあたる本作は周瑜、孔明を中心に「赤壁の戦い」
に至るまでの経緯を丁寧な描写で追う。



時は三国時代の中国。漢の丞相の曹操は、北部を平定した後、
南部も制圧するために兵を進める。
曹操軍に追われる劉備軍は孫権軍と同盟を結ぶため、軍師の
孔明を孫権のもとに遣わした。そこで出会ったのが周瑜。
2人の天才である。

この作品を観て感じたのが、昔の人にはたくさんいたんだろう
今の現代では、ほとんど見られることがなくなったリーダー
としてのカリスマや資質。そして「義」と「仁」。
この時代、上に立つものはその資質を持ち、その全てを持って
兵と戦い、民を守った。
ひとつの言動、行動、または姿勢でその本質を見抜き
その自分の信じたものを貫き、時代を駆け抜け、夢に生きた。
そんなたくましい武将たちが、うまく描かれていてまた一層
三国志の魅力を惹きたてている。
この映画がヒットしたのもうなずける。



それにしても、趙雲、関羽、張飛強すぎ!張飛に関しては
人間じゃないよ(苦笑)。しかしこの時代、たった1人の武将
や地の利や気候、心理戦で戦局が大きく変わることがあった
とか‥作中の八卦の陣での合戦シーンは圧巻!!
赤壁もすごいが、見事としか良いようがなかったです!
きっとこういう有名な戦があったり、武将がいるから三国志
は人気があるんでしょうね。
それに中村獅童が演じた甘興という登場人物。
オリジナルなのですが、甘寧という武将をモデルにしてある
らしいですが、日本人としては嬉しいところです。
周瑜の妻・小喬を演じたリン・チーリンもキレイでした。

そして周瑜を演じたトニー・レオンの知的で懐の深いカリスマ
性も見事!一気にファンになりそうです。そしてもぅ1人の
天才、諸葛孔明を演じた金城武も役柄に合っていたと思います。
『Part II』への期待が高まりますね☆
観終わった後、ゲームの三国無双がやりたくなりました(苦笑)。

『レッドクリフ Part II』



【評価】
 (4.5点/5点満点中)

 レッドクリフ Part I HP

宇宙戦争

2009-04-11 | 洋画(あ・か)
 宇宙戦争



  あらすじ 
異変は、アメリカ東部の町に起こった。立ちこめる暗雲から
稲妻がほとばしり、落雷地点が脈打つように震動する。
直後、人々の眼に信じがたい光景が映った。地中深くから
巨大な三本足の“物体”が姿を現し、人間を手当たり次第に
抹殺し始めたのだ。一部始終を目撃した港湾労働者のレイは
別れた妻から預かった息子と娘、ロビーとレイチェルを連れて
町を脱出。安全な場所を探して車を走らせるが、“物体”は
世界各地に同時多発的に出現していたのだった。
人類が初めて体験する宇宙からの侵略。
最期の時を前に、人々はただ怯えることしかできない――。

【出演】
トム・クルーズ
ダコタ・ファニング
ティム・ロビンス
ミランダ・オットー
ダニエル・フランゼーゼ




  感想  ※ネタバレ注意

H・G・ウェルズの人気小説をスティーヴン・スピルバーグ監督
がトム・クルーズ主演で映画化したSF超大作。
共演は人気子役のダコタ・ファニング、演技派ティム・ロビンス。
スタッフも役者も一流ぞろいで、スピルバーグ映画史上最高額
の製作費1億3300万ドル(約138億円)をかけた豪華エンター
テインメント。



パニック映画を撮らせたら、やはりスピルバーグ監督は
うまいなーと思った。「ジョーズ」にしても音楽の使い方や
無残にもあっけなく、時に凄惨に殺されていくシーンは
パニック映画というよりもホラーに近かった。

ただ、家族愛をテーマにしていることはよくわかったのだが
ダコタ・ファニングのキーキー言う声には少し、イライラ
してしまう演技が上手いだけに余計そう思うのかもしれない。
それでもやっぱり彼女の演技はうまい!怯えているシーン等
さすが天才子役だなと思いました。



あのティム・ロビンスをやる気にさせた「大阪では(トライポッド)
何体か倒したらしい。」という衝撃シーンが!
マジでか!?さすがの宇宙人も大阪のおっちゃん、おばちゃん
には勝てなかったのか!?大阪人の根性とボケとツッコミが
炸裂!?と思っていたら‥
スピルバーグ曰く「大阪が倒せた理由?そんなの、日本人は
アニメやオモチャでロボットに詳しいからに決まってるじゃないか!」
えっ!?そんな理由(笑)。
ATフィールドみたいなシールドは心の壁だったとでも言うのかw

本当は、3.5点にしようか4点にするか悩んだんだけど
スピルバーグのサービス精神に4点にしました。


【評価】
 (4点/5点満点中)

おくりびと

2009-04-09 | 邦画(あ・か)


 おくりびと


  あらすじ 
所属する東京のオーケストラが解散し職を失ったチェロ奏者
の大悟は演奏家を続けることを諦め、妻の美香を連れて故郷
の山形に戻ってくる。
早速、求人広告で見つけたNKエージェントに面接に出かけ
その場で採用になるが、それは遺体を棺に納める納棺師と
いう仕事だった。戸惑いながらも社長の佐々木に指導を受け
新人納棺師として働き始める大悟だったが、美香には冠婚
葬祭関係の仕事に就いたとしか告げられずにいた。

【出演】
本木雅弘
広末涼子
余貴美子
吉行和子
笹野高史
山崎努




  感想  ※ネタバレ注意

ひょんなことから遺体を棺に納める“納棺師”となった男が、
仕事を通して触れた人間模様や上司の影響を受けながら成長
していく姿を描いた感動作。



人は皆、おくり、おくられびと。

納棺師とは、どんな仕事なのか‥イメージだけが先行
すると少し地味で、「死」を生業とするのであまり良い
イメージはない、それは映画の中でも見られる。
しかしこの納棺師というのは、地方の方だけの風習から
来たようだが、なんと素晴らしいものなんだろう。
本木雅弘と山崎努の故人を偲び、故人やその親族に対して
の姿勢、そして納棺の儀の美しさ。
それは思わず見とれてしまう。
肌を見せないようにとり行う儀式に、生前を思い化粧を
する、ここに日本の風習の素晴らしいところがいっぱい
つまっているのだと改めて知った。

物語の構成も良く出来ていて、テンポも良く最後まで
楽しめて、泣けます。
本木雅弘、山崎努この2人は特に素晴らしい。
2人の納棺の儀は本当に美しい。
ボクは個人的にも山崎努の演技が昔から好きで、愉快で
お茶目で、人生を語らせたらこの人の右に出る人は
いないんじゃないかってくらい好きですね。
広末涼子も良い役者さんになったなと言わざるを得ない
演技でした。


―死とは通過儀礼である。

本作の中でも何度と死という現実に対面するシーンがある。
布を取り、顔を観た時に死という現実に打ちのめされ
納棺の儀の後、生前の美しさをその目に焼き付ける。

いつだって見送る側は辛い。
しかしこの順序には意味があると思う。
おくり出す側は、死という現実を知り、向き合い、いかに
しておくり出すのかという。
おくり出す人たちは、故人のいないこの世界に生きて
いかなければならないのだから。
そういった儀式の中には、死という絶対に逃れられない
どんな人にも平等に与えられたものに対して、尊重に
扱われているように見受けられた。



ラストの父の握りしめた手のひらから、落ちた石を観た
時から涙が止まりませんでした。
父に小さい時にもらった石をどのように、今受け止めた
のか、そこにどんな意志や思いがあったのか…
映像を観ていて、よく伝わりました。


ボクは邦画が好きだ。
なぜなら、そこには日本人の人間臭さや、哀愁に溢れて
いるから‥この作品に限らず、いつも懐かしさや、日本人
ならではの小さな幸せの微笑みや、感情が伝わってくる。
日本の邦画の素晴らしさが世界で認められアカデミー賞を
受賞したということに、感謝したい。


【評価】
 (5点/5点満点中)

 おくりびと HP