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アメリカン・ギャングスター

2010-01-31 | 洋画(あ・か)
 アメリカン・ギャングスター
 


  あらすじ 
1968年、フランク・ルーカスは長年仕えたハーレムの黒人
ギャングのボスの死後、独自の麻薬ビジネスを展開する。やがて
大物マフィアをも出し抜く成功を手にするが、目立たないことを
信条にする彼の素顔はベールに包まれたままだった。一方、汚職
がはびこる警察組織の中で正義を貫こうとする刑事リッチー・
ロバーツは新設された麻薬捜査チームのリーダーに任命され、
ドラッグ市場を牛耳る謎の人物に迫って行くのだった。

【出演】
デンゼル・ワシントン
ラッセル・クロウ
キウェテル・イジョフォー
キューバ・グッディングJr
ジョシュ・ブローリン




  感想  ※ネタバレ注意

アメリカギャングの実話をもとに、誰もが気づかなかった部分に
視点をおき、そこにビジネスチャンスを見出し、裏の世界でのし
上がるギャングのボスを、デンゼル・ワシントンが演じ、腐敗
していた警察の中で、高倉健じゃないけど不器用な生き方でしか
生きられない麻薬捜査班を指揮する男をラッセル・クロウが演じ
2大スターによる対決を描く。



ベトナム戦争後の疲弊し腐敗した社会の中で、純度100%の麻薬
をビジネスチャンスに生かし、のし上がっていく姿は、テンポも
よく面白い。
デンゼル・ワシントンはどっちかというと警察側の役を演じるのが
多いように思いますが、このギャングのボスはあくまで裏の社会を
ビジネス的に捉えているので、良かったと思う。

ハーレムの黒人ギャングの大ボスの運転手という、大ボスに最も
近い場所にいた彼は、その中でたくさんのことを吸収していたので
その鉄則を守っていくのだが、その鉄則を破ってしまったことに
より、少しずつ尻尾をつかませてしまうことになる。

運転手や秘書や、ボスや社長の側にいると様々なことが見えるし
教えられるのは納得できる。ボク自身、今の会社の社長の秘書的
立場にいるので、ベンチャー企業や中小企業の秘書は総合職に近い
仕事をこなさなければならないので、たくさんのことを吸収できる
のである。

そして不器用なりに、特別麻薬取締チームの班長に選ばれた
刑事リッチーは、徐々にその嗅覚でギャングのボスに近づき
追い詰めていくが彼が最後に提案した内容は、一部の悪だけを一層
したところで、また新たな悪が現れるだけと知っている。
そこで悪を外から中からすべて一層する手段を提案するのである。
そんな司法取引は世の中でたくさんあるのだろうが、それからの展開
が少し雑な気がしたので、勿体無いなというのが正直な感想です。
でも面白かったです。



それにしてもこの当時の警察の腐敗っぷりがハンパない!
特にこの上の写真の特別麻薬捜査官が悪すぎる!
自分で”自分は特別だ!”とか言ってやりたい放題です!
それ以降は、ボクはこの人を「スペシャル」と呼んで
最後どんなスペシャルっぷりで暴れてくれるのか楽しみに
していたのに、あっけなかったのが勿体無い!
あんなに灰汁が強かったのに残念。


【評価】
 (4点/5点満点中)

7つの贈り物

2010-01-30 | 洋画(な・は)
 7つの贈り物
 


  あらすじ 
過去の事件により心に傷を負った謎の男ベン・トーマスはある
計画を立てていた。親友のダンにだけ打ち明けられた計画は、
見知らぬ7人の他人に彼らの人生が変わるような贈り物をする
ことだった。そして計画実現のためには、その7人でなければ
ならない特別な理由があった…。

【出演】
ウィル・スミス
ロザリオ・ドーソン
ウディ・ハレルソン
バリー・ペッパー
マイケル・イーリー



  感想  ※ネタバレ注意

男の名前はベン・トーマス。ベンは7人の名前が載ったリストを
持っている。彼らは互いに何の関係もない他人同士。
ベンは彼らに近づき、彼らの人生を調べ始める。そして、ある
条件に一致すれば、彼らの運命を永遠に変える贈り物を渡そうと
している。



物語が始まり、進むにつれ何となくウィル・スミス演じるベンが
何に悩み、何をしようとしているのかが、わかってくる。
この映画は、おそらく観終わった後に完全に2者に別れる。

ベンの行った行為が、正しいのか正しくないのか。

彼が起こしてしまった事故は、ちょっとした不注意から起きた
ことで誰しもが、起こしてしまうかもしれないものだが…
彼のような行動を起こすかどうかは難しいと思う。
映画ではその行動へ起こすまでの、心の変化があまり描かれて
いないので、理解に苦しむところだ。

それに自分の起こした行動に悩み苦しむ前に彼が起こした事故
で悲劇に見舞われた人や、その家族へどう責任を果たしたのか
気になる。
彼がリストの人間に何かする前に、その人たちへ何かを果たす
べきだったんじゃないだろうか。

心臓疾患を抱えたエミリーの悲観さは伝わるものがあり、不治
の病などに苦しむ人たちがどういう気持ちで過ごしているのか
良く伝わったと思う。

この映画、ウィル・スミスが演じる役だったのかが疑問です。
彼だから良い演技を演じるのかもしれませんが、やっぱり
彼のイメージとしては、もっと明るいイメージで画面を華やか
にしてくれる役とかの方が好きかな☆




【評価】
 (3.5点/5点満点中)

 7つの贈り物 HP

ラストコンサート

2010-01-25 | 洋画(ら・わ)
 ラストコンサート


  あらすじ 
暗い表情で診察の順番を待つ男の前に診察室から出てきた
桜色の頬をした娘が無邪気に話しかけてきた。
娘の後で診察室に入った男は、医師から突然、その娘が、
白血病で、あと2、3ヵ月の命たと聞かされ、驚いた。
男は、このときになってはじめて気がついたのだ。あの娘が
勝手に自分を父親にしてしまったことを。
男は帰り道のバス停で、再び娘に出会った。娘の名はステラ
といい、幼ない時母と死別し愛人と共に出奔した父を探して
いるのだという。
リチャードは、かつて、名ピアニストとして名声を博したが
今では、場末のクラブのピアノ弾きがやっとという悲惨な
生活を送っていたのだった。

【出演】
リチャード・ジョンソン
パメラ・ヴィロレージ
リカルド・クッチョーラ
マリア・アントニエッタ




  感想  ※ネタバレ注意

不治の病に冒され、残された日々を往年の名ピアニストの
再起に賭ける少女の姿を描いた恋愛映画。

TSUTAYAに行った時に、TSUTAYAおすすめ100選の1つに
あったし、どのレビューを読んでも良い評価を得ていたので
かりてみました☆

病院で偶然出会った少女とスランプ続きのピアニストの男性
と共に再起を賭けた生涯を描く。

とても古い映画だなって印象の方が強いんで、少しとっつき
にくかったんですけど、観ているうちにどうしてもほっとけ
ないステラと、リチャードの関係に目が離せなくなります。

ただ、映画の冒頭からわかってたことですけど、少女の病気
のこと家族のことや、男性との関係から、ようやく再起を
賭けた舞台で彼が彼女の傍らで演奏するシーンは、まさに
名シーンです。

吹き替え版だと声の演出に上野樹里が担当しているのも
面白い。


【評価】
 (4点/5点満点中)

ナイトミュージアム2

2010-01-23 | 洋画(な・は)
 


  あらすじ 
ニューヨークの自然史博物館を見事に守り抜いた元夜警の
ラリーは、念願の起業を果たし、大成功を収めていた。
そんななか、自然史博物館では大規模な展示替えが行われ
不要になった展示物はワシントンD.C.にあるスミソニアン
博物館の倉庫へ移送されることに。
だが展示物がスミソニアンに移った夜、ミニチュアのカウ
ボーイ・ジュデダイアからラリーに助けを求める電話が
かかってくる。
自然史博物館に残るはずだった魔法の石版がスミソニアンに
移送されてしまい、膨大な展示物たちが不思議な力で生き
返ってしまったのだ…!

【出演】
ベン・スティラー
エイミー・アダムス
オーウェン・ウィルソン
ロビン・ウィリアムス
ハンク・アザリア




  感想  ※ネタバレ注意

真夜中の博物館で、展示品が動き出す…!考えただけで
ワクワクするようなファンタジー映画。



今回の舞台は、前作の「ナイトミュージアム」の自然史博物館
から世界最大の博物館群・スミソニアンへ。

今回は巨大リンカーン座像、ロダンの彫刻「考える人」に現代
美術、深海に住む巨大なダイオウイカ、ナポレオンにアル・
カポネ、野心家のエジプトのファラオ、果ては飛行機や宇宙
ロケット、女性初の大西洋単独横断に成功した伝説の女パイロット
、アメリア・イヤハートなどなど…
また、スター・ウォーズ エピソード6の撮影に小道具として
使用されたライトセーバーがスミソニアン博物館に所蔵されて
いる為、使用者であるダース・ベイダーがセサミストリートの
オスカーと共にカメオ出演もしている。

前回は、落ちぶれてしまった父親が奮起していく姿が動き出す
博物館の有名人たちと共に描かれていたが、今回はその父親は
企業家として成長してからの話になる。

前作のはじめで少し長かったが、前置きをしっかりとしていたし
今回は前作の続きとなっているので、前作を観ていると楽しめる
内容になっている。
この作品だけを観るとなると、説明がないので前作を必ず観て
からの方が良いだろうと思う。
博物館の人形や銅像たちが動き出すという点も前作同様なので
面白さは変わらない、特に変わりもないので前作同様、楽しめる
と思う。

もちろんあのおチビコンビも大活躍☆




【評価】
 (3.8点/5点満点中)

 ナイトミュージアム2 HP

スラムドッグ$ミリオネア

2010-01-18 | 洋画(さ・た)
 スラムドッグ$ミリオネア


  あらすじ 
インドのスラム出身の少年ジャマールは人気番組「クイズ$
ミリオネア」に出演し、あと1問で2000万ルピーを手にできる
ところまできた。しかし、これを面白く思わない番組のホスト
は警察に連絡。彼はズルをして正答を得ていたとされ、詐欺
容疑で逮捕されてしまう。ジャマールは警察署での警官の
厳しい尋問に対し、正答を知ることになった自分の過去を話し
始める。そこには1人の少女を追い続けた彼の人生の物語が
あるのだった…。

【出演】
デーヴ・パテル
アニル・カプール
イルファン・カーン
マドゥル・ミッタル
フリーダ・ピント



  感想  ※ネタバレ注意

2008年のイギリス映画。インド人外交官のヴィカス・スワラップ
の小説『ぼくと1ルピーの神様』をダニー・ボイルが映画化。


第33回トロント国際映画祭観客賞、第66回ゴールデングローブ
賞作品賞(ドラマ部門)、第62回英国アカデミー賞作品賞受賞。
第81回アカデミー賞では作品賞を含む8部門を受賞した。

発祥地イギリスはもちろん、日本など世界中でローカライズ
され人気となっている「クイズ$ミリオネア」。
彼自身が過去を振り返ってその理由を話す中で、一途にある
少女を思い続けた少年の人生が浮き彫りになっていく。



彼が勝ち取ったのは、運ではなく、運命だった。

その言葉の通り、彼が「クイズ$ミリオネア」で次々と問題を
解いていくのは、彼自身の人生の中にその答えがあったからだ。
主人公のジャマールは、インドの中のスラム出身。
学校で満足に勉強も知らない彼がいったい、どんな人生を送れ
ばその答えに辿りつくのか、彼の人生を振り返りながら1つ
ずつ解かされていく。

いきなりショックな拷問シーンから始まるが、彼を拷問するの
はインド警察の者。スラム出身への差別が色濃く残る中で、
彼の壮絶なスラムでの少年時代から話は、始まる。

彼の住むスラムに、宗教絡みで暴力を受けるシーンは絶句です。
目の前で母親を殺されるシーンが、目に焼きついてこれからの
彼と兄の運命を暗示しているかのように。

少年期は、本当に運命に翻弄されていく。子供を使った組織の
為に視力を奪われたり、足を奪われたりと、またショックな
シーンがたくさん見せられる。最近観た映画では「闇の子供たち」
が記憶に新しいが…発展途上国の国々の現状をリアルに表現
していたと思う。

そんな中で運命の少女ラティカと出会い、そしてジャマールの兄
サリームの三人で回想は進行していく。その疾走感といい、子供
にして生命力の溢れる姿が、映画全体から感じ取れた。

原作とは、内容が大幅に変わっているらしいのだが映画の時間内に
見事に構成されているし、さすがにアカデミー賞を受賞しただけ
の作品といったところだ。

後半からは、彼の人生を振り返りながら、彼が貫き通した恋愛の
物語なのである。
そのストレートな愛を貫き続ける相手、ラティカを演じた女優さん
もとても魅力的で素敵な女優さん。駅で待ち合わせをするシーン
が印象的です。






【評価】
 (4点/5点満点中)

 スラムドッグ$ミリオネア HP

GOTH ゴス

2010-01-17 | 邦画(あ・か)
 GOTH ゴス


  あらすじ 
高校生の神山樹は、学校では友達に囲まれた優等生だが、
実は人間の残酷な部分に異常な興味を持っていた。
クラスでは友達もなく浮いた存在の森野夜とは、目を合わせ
ただけで同じ嗜好の持ち主であることが分かり、やがて
行動を共にするように。ある日、若い女性の惨殺死体が発見
される。犯人の気持ちが分かるのは自分たちしかいないと、
樹と夜は犯人探しを始める。そして、樹に心を寄せる夜は、
悲しい過去を打ち明けるのだった。

【出演】
本郷奏多
高梨臨
松尾敏伸
柳生みゆ
山中聡




  感想  ※ネタバレ注意

ティーンから絶大の支持を誇るミステリー作家、乙一の出世作
「GOTH」の映画化。
人間の死と死体の魅力に取り付かれた神山樹と森野夜が
謎の女性惨殺事件を捜査していくうちに、お互いの心の闇に
触れていく。



映画の雰囲気といい、本郷奏多くんと高梨臨ちゃんの役柄は
全然悪くないなと思いました。むしろ良かった。

まぁ、夜の部屋がシーンで流れますけど…あれはどうかと(汗)。
樹は外面はとても社交的で明るいが、内面はまったく違う
二面性を持つ。本郷奏多くんは美少年なので、容姿とその危うさ
がキレイに映って良かった。
それに対して、夜は外面も内面もほとんど変わらない…という
よりも誰も寄せ付けないタイプの女の子。

物語のキーとなる2人が死や死体に興味があるというところも
こういう猟奇的殺人系の映画には、惹かれる部分があるけど
映画のラストに向けて、犯人に接触していく過程やその後の
事件や犯人に対して、もぅ少し盛り上げる要素が欲しかった。

夜の部屋を見た時に、おい!と思ったけど、この映画で起きる
リストカット殺人事件という死体の手首から切り取られている
状態で死体が見つかるのだが…こういう映画は、犯人の殺人に
おける趣向や性的思考が見られるのに対し、そこを掘り下げ
ないのが勿体無いなと思う。
なぜ手首を切り落とすのか?という動機につながる部分がない。

おそらくそれは原作では、2人の思考や過去がメインで物語が
進んでいるから、映画での着地点がそこで納まった印象が強い
んでしょうね。
それなら樹がどうして、そういう死や死体に興味を惹かれるのか
という部分も見せて欲しかったかな。


【評価】
 (3.5点/5点満点中)

ウルトラミラクルラブストーリー

2010-01-14 | 邦画(あ・か)
 


  あらすじ 
青森で農業を営みながら一人で暮らす水木陽人は、やること
なすことすべてが常識外れな変わり者。心は純粋だが、落ち
着きがまったくなく、周囲に手を焼かせてばかりいた。
ある日陽人は、訳あって東京からやって来た保育士の町子先生
と出会い、一目ぼれする。
恋を知らない陽人にとって、生まれて初めての恋。
「結婚しよう」と猛アタックを仕掛けるがまったく相手にされない
陽人はある日、とんでもない行動に出る。

【出演】
松山ケンイチ
麻生久美子
ノゾエ征爾
ARATA
藤田弓子
原田芳雄
渡辺美佐子




  感想  ※ネタバレ注意

恋を知らない変わり者の青年が初めて恋をして、嘘みたいな
出来事を次々と呼び起こす様を描いたラブストーリー。



『デトロイト・メタル・シティ』や「デスノート」の松山ケンイチが
主演を務め、自身の故郷・青森を舞台に、なんと全編津軽弁
のセリフで、農業青年・陽人という役どころ。
恋のお相手・町子先生を、麻生久美子が演じている。

監督・脚本は青森出身で、自主映画『ジャーマン+雨』で2007年
度日本映画監督協会新人賞を受賞するなど、注目を集める
期待の女性監督・横浜聡子。
中村一義率いるロックバンド“100s”が初めて映画主題歌を
手掛けた。

変わり者の主人公・陽人が初めから結構うるさくて、それに
全編津軽弁で聞き取りにくいというのが、ちょっと抵抗が
あったが、陽人がこの映画でいう「進化(?)」していく中で
少し落ち着きを取り戻してくると、マシになってくるが
とにかくこの映画は、恋愛映画というよりもひたすら陽人の
変人っぷりを観て終わるシュールな映画となっている為に
人によっては、最後のシーンといい意味がわからなくなると
思う。

正直、シュールな映画は好きなボクも、麻生さんが脳みそを
片手に持っているのには、シュール過ぎてひいた(苦笑)。

最後にもう1つくらい陽人のドッキリ的要素があると面白か
ったと思うが…まぁ、あれで十分そう言えるのかもしれない。




【評価】
 (3.5点/5点満点中)

 ウルトラミラクルラブストーリー HP

マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと

2010-01-12 | 洋画(ま・や)
 マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと
 


  あらすじ 
新聞のコラムニストをしている新婚夫婦のジョンとジェニーは、
子どもを持つ自信をつけるため、犬を飼うことを決意。そして、
やって来たのがマーリーだ。ところが彼は、手に負えないほど
にやんちゃなだった!ほかの犬や飼い主に飛びかかり、顔中を
ヨダレまみれにする。雷にパニクる。家具を噛みちぎり、何でも
かんでも食べたがる。おかげでジョンは、マーリーのうんちに
まみれるハメに…。訓練学校でもサジを投げられ、お払い箱に
される始末。
やがて子供たちに恵まれた家族は、そんなマーリーに手を焼き
ながらも、人生の喜びを味わい、そしてかけがえのない日々を
過ごしていく…。

【出演】
オーウェン・ウィルソン
ジェニファー・アニストン
エリック・デイン
アラン・アーキン




  感想  ※ネタバレ注意

愛犬を通して結婚や家庭生活をめぐる普遍的なテーマを描き
出し、世界中の人々に熱い共感を呼び起こしたジョン・
グローガンの大ベストセラーエッセイを完全映画化。

監督は『プラダを着た悪魔』のデヴィッド・フランケル。
ラブラドール・レトリバーのマーリーとかけがえのない人生
を共にする夫妻を、『ズーランダー』『シャンハイ・ナイト』の
オーウェン・ウィルソンと、TVシリーズ「フレンズ」や『グッド・
ガール』のジェニファー・アニストンが演じている。



犬好きの人にとっては、たまらない映画ですが犬をこれから
飼おうと思っている人にとっても良い映画だと思います。
この映画に登場するラブラドール・レトリーバーは実際も
とても好奇心旺盛で、やんちゃな犬種だと思います。

物語も子犬から成犬、そして一生を終えるまでを家族と一緒
に描いています。
飼うきっかけも非常にシンプルで、子供が出来る前の予行的
な動機に始まりながらも、家族の一員として大切に育てられ
ていきます。

配役もとても良かったと思います。オーウェン・ウィルソン
が特に良くて、世界一おバカな犬のマーリーと見事なコンビ
で良かった☆
ジェニファー・アニストンも、途中で育児ノイローゼみたい
になってしまいますが、とても魅力的です。
彼の仕事ぶりについては、仕事の内容もあるのだけれども
感情移入しにくいのが、ちょっと勿体無い気がしました。
どうしても裕福そうに映ってしまったので。

ラストでの語りの部分には、共感できます。
仕事から帰ってきて疲れた時に散歩に連れて行ってあげたり
散歩中の糞の処理や、嫌になることもあります。
ただ、彼らには飼い主しかいません。

彼らのように、心から無償の愛を捧げてくれる存在があなた
の人生の中でいったい何人いるのか考えた時、彼らの重要性
や、大切さを身に染みて感じることが出来るでしょうね。
この映画はそれをわかりやすく描いていたと思います。

つい動物系の映画には甘いレビューになってしまいますね(苦笑)。




【評価】
 (4.5点/5点満点中)

 マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと HP

天使と悪魔

2010-01-09 | 洋画(さ・た)
 天使と悪魔
 


  あらすじ 
教皇が病死し、次の教皇を選出するコンクラーベが行われよう
としているヴァチカンに、400年前に弾圧された秘密結社
「イルミナティ」が復讐を開始する。彼らは4人の教皇候補を
誘拐。科学の四大元素“土”“空気”“火”“水”を表わす焼き
印を胸に押しつけ、一時間ごとに惨殺すると予告する。
さらに街を吹き飛ばすほどの破壊力を持つ反物質を、ローマの
どこかに隠したのだった…。
この恐ろしい計画を阻止するため、ヴァチカンは宗教象徴学者
のラングドン教授に助けを求める。

【出演】
トム・ハンクス
アィエレット・ゾラー
ユアン・マクレガー
ステラン・スカルスガルド




  感想  ※ネタバレ注意

全世界を風靡したベストセラー「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズの
映画化第二弾。キリストの血脈に迫った前作に対し、本作で
描かれるのは宗教と科学の対立。

『ダ・ヴィンチ・コード』の続編。原作においては『天使と悪魔』が
シリーズ第1弾であり、続編が『ダ・ヴィンチ・コード』であるが、
映画では時系列を入れ替えている。
また、『ダ・ヴィンチ・コード』が原作にほぼ忠実だったのに対し
『天使と悪魔』はかなり脚色が加えられている。



宗教などが絡んだ謎解きもののサスペンスは、どうしても観たく
なってしまう。宗教が持つ意味や、それに翻弄されてきた人間
たちの人間ドラマが見れるから。

本作では『ダ・ヴィンチ・コード』の続編とあって、前作にも
登場したラングドン教授が、教皇が逝去し、次の教皇が選定
されようとしているヴァチカンで、次期教皇たちが誘拐され
しかも、特殊な爆弾でヴァチカンを吹き飛ばそうとする犯人
との戦いを描いている。

前作に比べ、謎解きという部分では浅い。
ラングドンがコナン君ばりに、一瞬で謎を解いていくので
観ている方は「あっ、そうだった!」「あれは…こっちだ!」
と振り回されていく形だからだ。
ただ、24時間しかないという「24 -TWENTY FOUR-」顔負け
の展開に、見事に間に入ってくる美術・芸術・建物がキレイに
はまり、さすがハリウッドのエンターテイメント映画だ。
と思わせてくれます。
そういう意味では、よく出来た映画で展開も面白いです。

期待していたユアン・マクレガーも良い味を出しています。
ただ、前作同様に彼の生い立ちなどがあまり深く掘り下げられて
いないところが勿体ない気がしました。
それがあればラストの彼の姿に、何とも言えない余韻を
残しただろうに。

よく出来た原作を映画化するのは、難しいと思います。
ただ前作に比べると、原作は原作の良さ、映画は映画の良さ
を十分に発揮した映画だったと思います。

次回作があるなら、是非ラングドン教授に腕時計型麻酔銃
を装備させてあげてください(笑)。




【評価】
 (4点/5点満点中)

 天使と悪魔 HP

おっぱいバレー

2010-01-07 | 邦画(あ・か)
 おっぱいバレー


  あらすじ 
1979年、北九州市の公立中学校。新任教師、美香子は赴任
早々、男子バレー部の顧問になった。しかし、部員全員やる気
のない弱小チーム。
思春期まっさかりで、女性の裸を見ることしか頭にない部員
たちに、美香子は優勝したらおっぱいを見せる約束をしてしまう。
以来、俄然やる気を出して部活に励むようになり、少しずつ
成長を見せる男子バレー部。美香子は、本当におっぱいを
見せなければいけないのか?!

【出演】
綾瀬はるか
青木崇高
仲村トオル
石田卓也
大後寿々花




  感想  ※ネタバレ注意

テレビ「ドラえもん」や「やぐちひとり」などの構成作家、水野
宗徳の初の小説が映画に。

バカ部と周りから言われるほどの、どうしようもないバレー部が
1勝したら“美香子先生のおっぱいが見られる”ことになり、
突如練習に励みだし…実話に基づいた青春映画。



タイトルだけ見ると、とても浅はかなタイトルだけど内容は意外と
しっかりしてる。エロさはほとんどない、むしろ爽やかな映画だ。
物語の構成はやる気ゼロの学生たちが、頑張ることの素晴らしさ
に目覚めていくまでを描いたものだ。

また実話というが、時代設定が良かった!きっとその頃の年代の
人が観ると、懐かしい曲や、風景に面白さが増すんじゃないだろうか。

それにキャストが良い!真面目でひょんなことから妙な約束をして
しまうが、自分の過去と悩む先生役に、綾瀬はるか。
それにバカ部の連中も、オープニングからバカさ全開!この頃の
年頃の少年たちを時にはどうしようもないくらいにバカに、
そして真剣に一生懸命に頑張ることに向き合っていく!

草食系が多い現代の若者たちは、これを観るべきだ!って
それはボクか(苦笑)。

ナイス、おっぱい!w


【評価】
 (4点/5点満点中)

 おっぱいバレー HP