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キサラギ

2008-03-08 | 邦画(あ・か)
 キサラギ



  あらすじ 
知る人ぞ知るアイドル如月ミキが自殺をして一年が経ち、
一周忌追悼会に集まった5人の男たち―家元、オダユージ、
スネーク、安男、イチゴ娘。ファンサイトの常連である
彼らはそこで初めて顔を合わせた。
それぞれオタク心を通わせながら、彼女の思い出話に花を
咲かせる。誰しもが「自殺なんかする娘じゃない」と
思っていた。そして誰かが「彼女は殺されたんだ」と。
この発言をきっかけに、男たちの侃々諤々の推理が始まった…。

【出演】
小栗旬、ユースケ・サンタマリア
小出恵介、塚地武雅、香川照之




  感想  ※ネタバレ注意

ひとつの部屋の中で繰り広げられる“密室劇”。日本映画
には珍しい(?)ワンシチュエーション・サスペンスで、
謎が謎を呼ぶ展開がとてもスリリングなのに、観終わると
とても爽やかな後味のハートフルドラマ。



日本アカデミー賞・優秀賞4部門受賞した作品であまり
凝った宣伝や、CMはなかったのに受賞していたのを
観てみる事にしました☆

これが期待以上に面白くて、場面はたった1つの部屋の
中で回想シーンや、想像シーンでのみ構成されていて
舞台とかでも面白いかもしれないと思いました。
何せ個性が全員豊かで、良いキャラが揃ってますし役者も
申し分なく楽しめます。
一つの疑問から、いろんな謎が謎を呼ぶ展開に…そして
集まった人間は、アイドル如月ミキに関係のある人間
ばかりで、一人ずつ秘密を持っていたから話がどんどん
展開して、以外な方向へ。

如月ミキというアイドル像が、観ている側ははじめ
わかりにくいが、観終わった後には、十分どんなアイドル
かがわかるように、組み込まれているところとかさすがと
思いました。

話は二転三転していき、結末がどんな結末になるのか
観ている側は期待していますが、以外と無難な結末に
終わるのですが、これが一番良い結末だったと思います。
それはやはりラストの真相に迫る場面で、アイドルオタク心を
救う一場面があったからだと思います。
不覚にも感動を覚えてしまいました(苦笑)本当に。
日本映画も洋画ほどのダイナミックさはないですが、邦画
だからこそ身近に感じられて、ハートフルに感じられるのは
日本人だからかもしれませんね。




【評価】
 (5点/5点満点中)

 キサラギ HP

ラフ ROUGH

2008-03-08 | 邦画(ら・わ)
 ラフ ROUGH



  あらすじ 
実家の和菓子屋が昔からライバル同士のため亜美(長澤まさみ)
と圭介(速水もこみち)は犬猿の仲。同じ高校に入学して
水泳部に入部した2人は、反発しあいながらも次第に引かれ合う
ようになる。
そんな亜美には、競泳日本記録保持者の恋人・弘樹(阿部力)が
いて、圭介と弘樹は水泳、恋のライバルとしてお互いを意識する
ようになる。

【出演】
長澤まさみ、速水もこみち
阿部力、石田卓也、高橋真唯




  感想  ※ネタバレ注意

『タッチ』に続いて、あだち充の原作を長澤まさみ主演で
描いた青春映画。祖父の代からライバルの家に生まれた
ふたりの男女が、いがみ合いながらも水泳への情熱を通して
次第に惹かれ合って行く…。



「ラフ。未完成こそがあなたたちの武器。
どんな見事な絵も最初はラフな下書きから始まる」


冒頭で渡辺えり子扮する寮母が、寮生たちに語る臭い
セリフのシーン。
無理矢理ストーリーに絡めているせいか、つながりが
厳しい、それからなぜか加山雄三の青春歌謡が登場する
あたり作品内容との違和感を感じずにはいられない。
あだち充の世界観は、長澤まさみ・市川由衣を見ていると
感じられるのだが、速水もこみちや他の大根役者さながら
の演技には、テンションダウンになってしまう。

長澤まさみの、高飛び込みの選手との設定から水着姿を
披露するが、そのセクシーな健康美は必見かな(苦笑)。
それと長澤まさみのお兄ちゃんプレイが見られます(笑)!




【評価】
 (3.5点/5点満点中)

 ラフ HP