あらすじ
1982年、イギリス郊外。ウィル・プラウドフットは母、妹、祖母と
暮らす11歳の小学5年生。父親はいない。プリマス同胞教会の
厳格な道徳律のもとで育てられた彼は、音楽、テレビ、映画
など、同年代の子供たちが楽しんでいる娯楽を一切禁じられ
ていた。
息苦しさを感じつつ過ごす日々の中で、ウィルの唯一の楽しみ
はノートや聖書にパラパラマンガやイラストを描くことだった。
そんなある日、ウィルは学校きっての問題児リー・カーターと
出会う。ウィル同様、父親のいない環境で育ったカーターは、
様々な悪事を働く反面、留守がちな母親に代わって兄の朝食も
作る自立した少年だった。
気弱で内気なウィルと悪ガキカーター。一見対照的ながらも、
似たような境遇で育った2人は、たちまち友情を築き上げてゆく。
やがて、この友情がウィルの日常を大きく変えることになる。
【出演】
ビル・ミルナー
ウィル・ポールター
ジェシカ・スティーヴンソン
ニール・ダッジオン
ジュール・シトリュック
エド・ウェストウィック
アンナ・ウィング
エリック・サイクス
ゾフィア・ブルックス
タルラー・エバンス
感想 ※ネタバレ注意
「ランボー」をきっかけに映画作りに夢中になる2人の少年の
姿を、ユーモアを交えて描く友情物語。
監督・脚本を務めたガース・ジェニングスの少年時代の思い出
をベースに、S・スタローンにキャラクターの使用許可を得て
製作された。
―時に子供は残酷だ。だけど純粋。
少年を主人公にしたイギリス映画。宗教の厳しい戒律のもとで
自由を制限されて育った少年・ウィルと、兄と二人で自由気まま
に暮らす少年・カーターの友情物語だ。
シルヴェスタ・スタローン演じる映画の主人公・ランボーに魅せ
られ影響を受けたウィルが、「ボクはランボーの息子だ!」と名乗り
悪ガキで大人も手を焼くカーターが密かに作成していた自主制作
映画に出演することに。
まったく接点のなかった2人が、同じ目標を持って友情を育む
のだが、それと同時にこの閉鎖的な学校と町にフランスから
交換留学生がやってくる。
その中の1人、ディディエという少年がかなりハジけている(苦笑)。
まぁこのディディエ、悪い子ではないのだろうが、変わり者で
イギリスの子供たちには、かなりの衝撃を与えるには十分だった
ようで、すぐに人気者になる。
そのディディエだが、途中からウィルとカーターの制作映画に
自分も出たいと言い参加してくるところから2人の間に亀裂が
生じてくる。
ディディエの演技とか役柄がかなり笑えるのだけど(笑。
小さい頃って思い出してみると、大人になってからだと大した
ことないのに、子供にしてみたら大きな大ニュースだったりする
んですよね。
そういえば中学の時に、うちの中学にも留学生が来て大騒ぎ
してたなぁ、今思えばあの外国人の子かわいそうだったかも(苦笑)。
そんなことで、子供同士の中って悪くもなり、良くもなる。
そういうすり合わせを覚えて、大人になっていくのですが。
この映画はそんな誰もが純粋だった頃を思い出させてくれます。
そんな純粋な子供心に物語終盤の事故が発生し、お互いに本当
の友情を知るわけですが。
ラストの映画館でのシーンがとても良い。
普段は粗暴で荒っぽいカーター少年とウィル。
子供ってこうでないと!と思わせる映画の終わり方に納得です!
「スタンド・バイ・ミー」のように郷愁にかられ涙するわけ
ではないのですが、笑顔で泣けるラストです。
カーターを演じた少年ですが「ナルニア物語」でもいとこ役を
演じてましたね。
最近は日本でも海外でも、子供が大活躍ですね。
「SUPER8/スーパーエイト」も子供が活躍してましたし!
こんな時代ですが、子供はいつの時代も笑顔でいてくれる事が
何よりです。
【評価】
(4点/5点満点中)
リトル・ランボーズ HP