それでもボクはやってない
あらすじ
大事な就職の面接を控えた日の朝、大勢の通勤客に
混じって満員電車から駅のホームへ吐き出された
ところを痴漢に間違われ現行犯逮捕されてしまった
金子徹平。連行された警察署で容疑を否認すると、
そのまま拘留される。その後も一貫して無実を主張
するものの、結局は起訴される事に。徹平の無実を
信じる母や友人・達雄の依頼でベテランの荒川、
新米の須藤の二人の弁護士が徹平の弁護を引き受け
いよいよ裁判が始まる…。
【出演】
加瀬亮、瀬戸朝香、山本耕史、もたいまさこ、役所広司
感想 ※ネタバレ注意
『Shall We ダンス?』の周防正行監督が痴漢冤罪裁判に
注目し11年ぶりに放つ新作は裁判を通して矛盾だらけの
日本の姿そのものをも浮かび上がらせる。
前作の封切り後、じっくり時間をかけて地道な調査活動を
続けてきた監督が「どうしても作りたかった」という、
日本の刑事裁判に疑問を投げかける社会派の作品である。
周防監督は、2002年に東京高裁で逆転無罪判決が出された
事件をきっかけに痴漢冤罪に関心を持ち始め、自ら取材した
数多くの同種事件の実在エピソードを作品中に散りばめる
など、痴漢冤罪事件を通じて、日本の刑事裁判の実態を
映像化している。
ずっと観よう観ようと思っていて、やっと観れました。
やってないことをやっていると疑われ、誰も耳を貸して
くれない‥取調べや拘留の中で犯罪者扱いされていく。
疑われた者の拘留中の扱い、一度疑われた時の対応は
酷いものです。現状の中で本当に映画どおりだとしたら
警察官や裁判のあり方も実態も矛盾だらけで、自分が
同じ立場だとしたら冷静でいられるはずもないです。
物語が進むにつれ、親と友達、弁護士や同じ冤罪事件に
関わっている協力者たちが、観ている方まで冤罪主張を
している側に引き込まれていきます。
いったい加瀬亮演じる金子徹平は無罪か有罪なのか‥。
実際にビデオで現場を
再現して、痴漢行為は
不可能に近い事がわかり
探していた目撃者の女性
も現れ、証言台に。
この辺りから、もしかして
無罪かと思うのですが‥最後の方で、協力者の1人が
冤罪(恐らくですが)で罪に処せられるところから雲行き
が怪しくなってきます。
そして‥判決の日。
真実は、当事者だけが知りえることです。
裁判官や警察・検事、弁護士‥みんなその状況や
証拠、集められた資料の中で有罪か無罪を決める。
しかし、警察の取調べの陰湿さ、初動捜査の遅れから
冤罪事件を作ってしまうという恐ろしさ。
この映画では、その恐ろしさを目の前に突き出して
います。本当に良く出来た作品です。
1度観ておくと現状の警察や裁判・社会の色々とした
面から見ることができて勉強になります。
いつか自分たちにも、その判決下す一員にならなければ
ならない裁判員制度も始まります。
ボクたちが下す判決によって、その人の人生が変わる。
ボクらの段階では、状況証拠と供述書で判断するしか
ないのです。
それまでに当事者たちが感じたことや、体験したことは
その紙きれには書いていません。
しかし、物語の中の裁判官だって客観的に見なければ
数多くの事件や裁判の中で、自分が飲み込まれてしまい
肝心の真実を見誤ってしまいます。
裁判員制度が始まる前に観ておきたい作品です。
考えさせられる内容でした、ボクは車通勤なので電車に
乗る機会は少ないのですが、疑われないように自分を
守るのも気をつけないといけないですね。
変な世の中ですね。
本当に難しい‥判決を下す裁判官も、人が作った法も
すべては人が作り出したもので未完成のもの。
犯罪も人がつくるものです‥。
解決していこうと思ったら、人が世の中からいなく
なってしまえばという結論にならない世の中になって
ほしいものですね。
【評価】
(5点/5点満点中)
それでもボクはやってない HP
あらすじ
大事な就職の面接を控えた日の朝、大勢の通勤客に
混じって満員電車から駅のホームへ吐き出された
ところを痴漢に間違われ現行犯逮捕されてしまった
金子徹平。連行された警察署で容疑を否認すると、
そのまま拘留される。その後も一貫して無実を主張
するものの、結局は起訴される事に。徹平の無実を
信じる母や友人・達雄の依頼でベテランの荒川、
新米の須藤の二人の弁護士が徹平の弁護を引き受け
いよいよ裁判が始まる…。
【出演】
加瀬亮、瀬戸朝香、山本耕史、もたいまさこ、役所広司
感想 ※ネタバレ注意
『Shall We ダンス?』の周防正行監督が痴漢冤罪裁判に
注目し11年ぶりに放つ新作は裁判を通して矛盾だらけの
日本の姿そのものをも浮かび上がらせる。
前作の封切り後、じっくり時間をかけて地道な調査活動を
続けてきた監督が「どうしても作りたかった」という、
日本の刑事裁判に疑問を投げかける社会派の作品である。
周防監督は、2002年に東京高裁で逆転無罪判決が出された
事件をきっかけに痴漢冤罪に関心を持ち始め、自ら取材した
数多くの同種事件の実在エピソードを作品中に散りばめる
など、痴漢冤罪事件を通じて、日本の刑事裁判の実態を
映像化している。
ずっと観よう観ようと思っていて、やっと観れました。
やってないことをやっていると疑われ、誰も耳を貸して
くれない‥取調べや拘留の中で犯罪者扱いされていく。
疑われた者の拘留中の扱い、一度疑われた時の対応は
酷いものです。現状の中で本当に映画どおりだとしたら
警察官や裁判のあり方も実態も矛盾だらけで、自分が
同じ立場だとしたら冷静でいられるはずもないです。
物語が進むにつれ、親と友達、弁護士や同じ冤罪事件に
関わっている協力者たちが、観ている方まで冤罪主張を
している側に引き込まれていきます。
いったい加瀬亮演じる金子徹平は無罪か有罪なのか‥。
実際にビデオで現場を
再現して、痴漢行為は
不可能に近い事がわかり
探していた目撃者の女性
も現れ、証言台に。
この辺りから、もしかして
無罪かと思うのですが‥最後の方で、協力者の1人が
冤罪(恐らくですが)で罪に処せられるところから雲行き
が怪しくなってきます。
そして‥判決の日。
真実は、当事者だけが知りえることです。
裁判官や警察・検事、弁護士‥みんなその状況や
証拠、集められた資料の中で有罪か無罪を決める。
しかし、警察の取調べの陰湿さ、初動捜査の遅れから
冤罪事件を作ってしまうという恐ろしさ。
この映画では、その恐ろしさを目の前に突き出して
います。本当に良く出来た作品です。
1度観ておくと現状の警察や裁判・社会の色々とした
面から見ることができて勉強になります。
いつか自分たちにも、その判決下す一員にならなければ
ならない裁判員制度も始まります。
ボクたちが下す判決によって、その人の人生が変わる。
ボクらの段階では、状況証拠と供述書で判断するしか
ないのです。
それまでに当事者たちが感じたことや、体験したことは
その紙きれには書いていません。
しかし、物語の中の裁判官だって客観的に見なければ
数多くの事件や裁判の中で、自分が飲み込まれてしまい
肝心の真実を見誤ってしまいます。
裁判員制度が始まる前に観ておきたい作品です。
考えさせられる内容でした、ボクは車通勤なので電車に
乗る機会は少ないのですが、疑われないように自分を
守るのも気をつけないといけないですね。
変な世の中ですね。
本当に難しい‥判決を下す裁判官も、人が作った法も
すべては人が作り出したもので未完成のもの。
犯罪も人がつくるものです‥。
解決していこうと思ったら、人が世の中からいなく
なってしまえばという結論にならない世の中になって
ほしいものですね。
【評価】
(5点/5点満点中)
それでもボクはやってない HP