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L change the WorLd

2008-03-02 | 邦画(あ・か)
 L change the WorLd
「Lが変わるのか。世界が変わるのか。」


  あらすじ 
キラ事件解決の代償として唯一無二のパートナー、
ワタリを失い、自らもデスノートによる究極の選択を
したLの下に、突如消滅したタイの村でただ1人
生き残った幼い少年がワタリへのメッセージを携えて
送られてくる。
そしてもう1人、亡き父親からあるものを託された少女
・真希が追っ手から逃れるように飛び込んでくる。
新たな《死神》の出現を察知したLは2人の子どもを
守りながら人生最後の難事件に挑むのだった。

【出演】
松山ケンイチ、工藤夕貴、福田麻由子
南原清隆、平泉成、石橋蓮司、藤村俊二
鶴見辰吾、高嶋政伸




  感想  ※ネタバレ注意

『DEATH NOTE デスノート』シリーズで“キラ”こと
夜神月を追いつめた、もう1人の主人公“L”を主役に
したスピンオフムービー。
前後編で完結した「DEATH NOTE デスノート」とは
違う新たな視点からLの謎に迫り、Lの最期の23日間を
追うサイドストーリーが展開する。



この映画は「デスノート」ファンの人にも、意見が
別れてしまいそうな印象を受けました。

また”K”が事件を起こす理由や、周りのテロリスト
の人間も本当にショボくて、前作というか原作の
夜神月というLの好敵手に比べて、今度の相手は動機
も中身も役不足でした。

それに明らかにキャストミスです。。
FBIエージェントとして登場する南原清隆がすべてを
ぶち壊してる‥というか、あの役に意味はなかったと
思う。劇場でナンチャンが登場した時に、シリアスな
場面なのに客席から笑いが生まれた。
それはそれである意味、芸人の鏡なのか(笑)。
もぅこの時点でボクは「チェックメイトです!」でした(笑)。

それと、ウィルスの恐さを伝えたいのか‥鶴見辰吾の
壮絶かつ凄惨な死にざまは、ハリウッドも真っ青な
ホラー映画に出来上がっていたのは、すごかった(汗。

‥と、色々言いたい事はたくさんあるんですが。
Lファンや松山ケンイチファンには、たまらない映画
になってます。
ボクも前作で、Lが好きになったので、Lのパソコンの
打ち方や、”苦手分野”(子供の世話)でことごとく
お菓子を断られるLや、猫背を正すシーンとかは、
本当に良かった☆
完全にLになりきっていた松山ケンイチに拍手です。

それから「デスノート」ファンにとっては、観る前から
Lの頭脳戦は観られないだろうなとは、思っていた人が
多かったかもしれませんが、ラストにアナザーストーリー
としての「ニア」誕生につながる部分は、ファンにとって
たまらない部分だったと思います。

そしてLは、ニアに言います。
「天才一人では世界を変えることはできません」
原作にない、松山ケンイチの演じる昇華したLの人間
らしい姿を見れて、安らかに眠るLを思うと切なく
なります。

「‥ワタリ、もぅ少しこの世界で生きたくなりました。」




【評価】
 (4点/5点満点中)

 L change the WorLd HP

催眠

2008-03-02 | 邦画(さ・た)
 催眠
「緑のサルが来た」


  あらすじ 
都内で「緑のサルが来た」という謎の言葉を残して
自殺する、異常な事件が三件続けて発生する。
ベテラン刑事・櫻井はそれらの事件の背後に犯罪の
影を感じ、心理カウンセラーの嵯峨から人を操る
“催眠”の存在を聞き、彼と共に事件を調べ始める。
やがて彼らは、入絵由香という女性が「緑のサル」に
怯えている事を知るのだったが……。

【出演】
稲垣吾郎、菅野美穂、宇津井健
大杉漣、小木茂光




  感想  ※ネタバレ注意

催眠による連続殺人事件に挑む心理カウンセラーと
老刑事の姿を描いたサイコ・サスペンス。

サイコ・サスペンスというよりは、サイコ・ホラー的
な印象をラストでは受けるこの映画。
菅野美穂の怪演ぶりは見事だけど、当時少しぷっつん
気味だったのを思い出しました。
あのラストでテレビの画面に映っている菅野美穂が
当時恐かったのを思い出しました(苦笑)。

「催眠」というテーマを使ったのは、当時こういう
サイコ・サスペンスが流行っていたのもありますが
良かったと思いますが、多少やり過ぎな演出が目立った
ように思います。

吾郎ちゃんの熱演は感じるけど、あんまりカッコいい役
ではなかったですよね。催眠にかけられたり、ベテラン
刑事・櫻井を助けられなかったり、最後は自分自身まで
壊れてしまって‥(苦笑)。

人の中に誰でもある心の醜い部分が「緑のサルが来た」
と言っているけど、サスペンス性としては、少々薄かった。
どこまで正しい知識で、作られたのか疑問な部分が
いくつかありました。
でも人間の脳や心理については、まだまだ謎が多い部分が
あるので、こういう心理やミステリーに迫る映画は嫌いでは
ないです。




【評価】
 (3.8点/5点満点中)