遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

布地を背にした女 1907

2013-11-08 10:05:56 | 現代美術

Img688

 

この絵は とても分かりやすいので

ほっとする

然しこの顔の

刺青状の斜線は この年の絵の顔のほとんどに出てくる

わたしは プリミティブな像から得た線だという風に思うけれど

実際は

頭部には交差する線があるのだからな

それでつらつら 大学時代の恩師を思い出している

学生にたたきこもうとなさったのは

このあたりのことだったのだよな

それが 基本だからだろうか?

美術の教育を受けたものは皆あの手の教育を受けてきているのだろうか?

少なくとも大塚先生は違う

絵画専攻だからかもしれない

●線が回る

●鉛直

●力が入れ替わる

●縄をなうような形

●存在は弁証法的なものだ

弁証法的にとらえろ

●交差する平行線

●力は行ったり来たり 弾むように見ろ

●響き合う色と形

こういうの みんなピカソの絵にある

わたしの指導教官は日本美術史界の重鎮(自称 でも本当かも知れない)

だそうだけど

ピカソ研究したんじゃないか?

それともセザンヌピカソを研究するのは常識かもしれない

大学時代を思い出すと

わたしとY君が彫刻専攻の中で

両翼だとよく言われた

Y 君は宮大工の息子で

アカデミックに保守的に緻密な仕事をする

だから最右翼

わたしは先生の忠実な弟子だったので(自称)

バサバサ 暴れて作る

だから最左翼だというのだ

教授の話がわけわかんないと旧友はよく文句を言い

何となく 本当に一番分かってたのは自分のような気がする

(自称)

もう一人の彫塑の教授は

(作家としては私の指導教官は作家として名はなしてないからな)

作家としては美術年鑑的に言えばハイソだったけれど

指導ということで言えば

小手先のことしか教えなかった

言葉にするのは苦手だったのだろう

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