遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

「とんび」 重松清

2011-03-20 17:53:15 | 日本の本

04873891  この本は 先日Yアトリエから借りてきたものだ

 やっと  読み終わった

 毎朝読みながら べそべそ泣いてるの

 これは 両親がない少年と

 原爆で両親を失った少女が結婚して

 男の子ができるのだけれど

 その子を事故から守るために

 お母さんは幼子を残して死んでしまう

 

お父さんと 男の子のお話

自伝的小説なのか?って思った

 

私としては お父さんとうまく行かないで育ってきたから

いろいろ

思うわけよ

私の母も両親のない子だった

父はこれまた両親のない子だった

 

でもこの話のようには行かなかった

母は 家庭に恵まれなかったもの同志で

温かい家庭を作りたかった ん だけれどね

人を愛することのへたくそな 父だった

親が欠けている中で育つということは

今 胸がふさがるように感じていることだし

子供を失った親のことも

胸がふさがるように感じている日々だから

読むごとに 私は べそべそ

 

今日は 娘と久しぶりで電話で長話をした

この子がかわいいんだ

そう思うだけで涙が出ちゃうよ

そういうかわいい子供たちが

いっぱい死んじゃったよ

今日は 縁のある6歳の子が 遺体で見つかったってきいちゃったよ

 

↓ こんなこと 娘がツイッターで書いてた

かわいいなあ

お父さんと

めったと会わなくてもちゃんと繋がってるんだなあ

剣道ひとすじの父の教え。足が冷たいときは熱い血を爪先に送るようにイメージすべし。子供のころは何言ってんだと思ってたけど只今実践中。

 

それで 私は

子供として 父を思うわけ

この小説のお父さんは  もうほとんど 子供の恋人

片思いの

 

私と父の関係もそうだった

子供の身とすれば

前途を阻む 無茶苦茶な父の愛を 破壊しまくってきたんですわよ

 

親って そういえばいつだって 片思いのせつない恋人かもね

武蔵のお母さんも 振り向いてもらえないのに

追いかけまわしているお母さんだった

私も ちよちゃん かわいいねえ

さとしに ごはん だの騒いでて 本当に 愚かな母だよなあ

 

そう思っては

震災と津波で死んでしまった子供のことを考えてしまい

子供を失った親のことを考えてしまい

もう 我慢ならん 

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