遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

長澤蘆雪

2010-10-13 07:43:44 | 日本の本

Img109 この作者は

但馬の国の出身だ

この本には

但馬の国の絵描き話も 載っている

 

絵描きの話と思って

読む気になったが

つぎからつぎ

エロスの奔放でうんざり

 

しかし我慢して読んだ

 

蘆雪が  

応挙に香住(但馬の国の日本海側)への

お絵描き仕事に同行せいというのを断るくだりがあり

香住に応挙の絵を見に行ったことを思い出した

背後にどんなことがあるか知らず 旅先に こういう絵があると知って

ほいほいと見に行ったのだった

 

応挙が内心蘆雪の画風にイラつく描写があった

 

応挙をAとすれば 蘆雪はBだ

絵描きをAタイプ Bタイプと分類するのも面白い

Aタイプは院展 Bタイプは創画会かも

大塚先生はAタイプだ 

 

江戸時代のこのころの画壇も いろいろな人がでて

どんな関係か やり取りがあったのか  興味深い

 

応挙は二度目の香住行(この時は蘆雪も同行)のあと

死んでしまうが 葬式に一番弟子の蘆雪は働かなければならないが

普段裸で暮らしているような蘆雪が黒尽くしであちこち回らねばならず

もう  呉春に任せたいとぼやく場面もある

 

呉春 蕪村 若冲 ~~~!  この時代は結構すごいな

 

こういう画工は  寺の襖絵を描いたり

書画展などで絵を売り暮らしを立てていた

 

俳人などは誰が生活を支えたんだ?

 

町民文化とはいうものの

富裕な町民層や寺が支えた文化かな

庶民のというのはうそで  ブルジョワ文化だな

その辺 ヨーロッパもブルジョワジーが成熟してきている時代で

実際に文化の担い手は 富裕な町民層だったわけだ

 

レ・ミゼラブルな層は  実際は 本当に悲惨だったかもしれない

 

蘆雪もの   司馬遼太郎のを読んだが

澤田ふじ子にもあるらしい   探して読もう  図書館は臨時閉館だ

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