遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

面白いことを考えた

2012-07-17 09:44:12 | 現代美術

この間から読んでいる彦坂氏のブログ から

色々気が付いたことがあった

展覧会などに行くと

素晴らしい絵が山盛りあって

これまで 知らなかった人もいっぱいいて

鑑賞する私もいっぱいいっぱい

こりゃあ 量的にたまらん

と思い

世に現れず埋もれてしまった天才がどれだけ居たことだろう

と思うと

そういう人が のちの世に

誰かの手によって 死後100年以上もたって

あらわされるのって すごいことだなあと思う

それにしたって その当人は とっくの昔に死んじゃっていて

そんなこと知らないんだからね

かわいそうね

絵なんか 描いた当人が 売ったお金を手にすることの割合って

かなり低くて

後の世の人が金儲けしてるって

ひどくないか?と思うよ

ルソーだって 葬式代もなかったわけだし

(もっとも 普通に生活できるだけの収入はあったのに

馬鹿な女につぎ込んだせいらしいけど)

今絵で大儲けする人はあまりいなさそうだけれど

景気がよくなって 絵が売れるようになったら

そこで儲けたお金で 若い貧乏な絵描きに

画材を買ってあげる基金を作れば いいのに

と思う

(へへ そうすれば 私が助かるという下心)

 

ロクス・ソルス (平凡社ライブラリー)

このレーモン・ルーセルは生前ほとんど無視されて

本は自費出版だったそうだ

(この人は金持ちのボンボン)

で 死後(1989年)再発掘されてフランス文学20世紀もっとも異様な発見

と言われたそうだ

友達が発掘したバルバラも ずっと埋もれていたのを世に出したのだから

これまた 素敵なことだ

こういう芸術の歴史的存在価値って

それが どれだけ次々と創造的な仕事の温床になったか

というところにあるんだな

と思うようになった

彦坂氏のように

ヒエラルヒーを考えるとレーモン・ルーセルは 第一級のものだと思う

バルバラの友人のボードレールもそういう意味では

そびえたつ嶺 そういうことなのだと思うけれど

私はボードレールを そんなに研究してないから

分かんない

彦坂氏の

クルト・シュビッターズと村山知義とラウシェンバーグについての意見は

面白い

クルト・シュビッターズは 

いわば第一発見者 で 村山知義とラウシェンバーグは追従者

だけどラウシェンバーグは本家を超えた

というのだ

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上の絵は左がシュビッターズ

右がラウシェンバーグ

もはや彦坂語に毒されているので

↑の作品がラウシェンバーーグの方が優れている

といのは分かるけれど

物の見方としては別の視点もあるかもよ

という気もするんだけれど

シュビッターズの歴史的意義って

そりゃあ すごいよな

ここからいろいろなものが生まれた

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