北海道型鉄道模型を楽しむ

北海道の鉄道大好きな車両掛がノンビリとやってる、夕張鉄道を中心とした鉄道模型製作のブログです。(旧 夕張炭鉱鉄道の建設)

夕張鉄道11形の製作(その7)

2010-06-23 23:37:30 | 蒸気機関車

次はランボードの製作です。

8620や9600などこの時期の鉄道省制式蒸気機関車はランボードが前デッキからキャブ下まで一連につながっているデザインになっています。で、11形も同じ思想でデザインされていますので、ランボードを一体に作ることになります。そうすると、台枠の上にランボードが乗り、その上にキャブやボイラーが乗る形になるので、ランボードの水平性が狂っていると、模型が台無しになってしまいます。 というわけで、ランボードをなるべく正確にきれいに仕上げる必要があります。

もうひとつ、11形のランボードにはひし形の網目板が一面に貼り付けられています。珊瑚の8620のランボードにも網目板がついていますが、ちょっと目が粗すぎます。そこで、エコーの網目板を使って新たに切り出すことにしたのです。それで、先行して作った12号では網目板を8620のランボードに貼り付けて、ランボードを作りました。

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それはそれで、まあ良かったのですが、何か物足りないのです。そう、実物の網目板には取り付けのためのリベットやボルトの頭が整然と並んでいるのですが、それがないと、何ともあっさりし過ぎていて物足りないのです。そこで、11号、13号、14号を作るときには、リベットの埋め込みを決意したのですが、あまりにも大変そうで、二の足を踏んでいました。(とかなんとかいいながら、以前作った9600のキャブ下の端梁には0.3線の埋め込みでズラリとリベットを並べて、周囲をあきれさせた前科があるのですが…)

そのこともあって、尊敬するドンキー氏から件のリベット打ち出し機を借り受けたのです。

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期待通り、リベットが丸い頭で、一直線に並んでいます。効果抜群!大満足でランボード工作は進みました。

しかし、直線になった、直角が出た、水平だ、と、そんなことがある度に、底知れない喜びに浸ります。きっと恍惚としているのでしょう。1/80の模型なんて高々10数センチ立方程度の大きさなのに、少し曲がったって、やや鈍角だって、ほんの少し斜めになったって、大したことないはずなんですけどね~。逆にその事実に気付いた時の落ち込みようはひどいものです。模型の顔も見たくない!と思ったこと数知れず。

山のような失敗の上に、ほんの少しの成功がある。これは私の本業での金言でありますが、趣味でも同じような目に逢っているのです。なにが気分転換?

いや!!趣味とは、たとえ一銭にもならなくても、己の全智全霊を傾けて挑むことのできるものをいうのだと、若いころから思ってます。趣味は気分転換ではない!ナンテナ…