<次回からの続き>◆選手を教えることは、本当に大変です。その子をいかに伸ばすか。いつも真剣勝負です。成長を考えてどんな言葉をかけようか。夜、突然目が覚めたり、胃が痛くなることもあります。選手が100人いたら100人処方箋がいる。そのため、いろんな知識や引き出しが必要です。私も指導者になって「自分の経験だけではだめだ。医学的知識が必要だ」と感じ、弘前大学大学院で4年間、スポーツ医学を学び、昨年3月に . . . 本文を読む
<前回から続く><考える力を養う>いま日本のトップに足りないと思うのは、選手みずから考えて柔道する力です。試合の中で、自分で自分をプロデュース(創造)する力というのでしょうか。いまの選手はちょっと試合で予想外の事態になったり、歯車がかみ合わなくなるとそれで終わってしまう。そこが世界の強豪とのちがいです。でも、それはたたく、体罰からは生まれない。みずかやら考え、工夫する自主的な力が必要なのです。それ . . . 本文を読む