今日は、私が県議会で取り組んできたことを、紹介したいと思います。
宇都宮線・高崎線をご利用の皆さんは、上野駅で乗り換えるときに不便を感じたことはありませんか?実は、私も乗り換えの度に不便を感じていました。そうした問題を改善するために、02年11月に埼玉県議会の議員連盟は、JR東日本の東京本社への要請行動を行ったのです。そして、宇都宮・高崎線の東京駅・湘南方面への延伸の「早期実現」を求めたのです。
この問題の背景には、①上野駅から東京駅間は列車の本数が多く、線路の拡幅が困難なこと、②宇都宮・高崎線を延伸させるためには、線路を高架にする必要があること、③高架工事には300億円の建設費がかかること、④JRは、300億円の建設費の半分(=150億円)を、沿線自治体(東京・埼玉・栃木・群馬など)負担にしたいと求めていたこと、⑤沿線自治体は多額の負担金に難色を示し、暗礁に乗り上げて事業認可が遅れていたことがあります。
この宇都宮・高崎線の東京駅・湘南方面への延伸の要請行動に参加した私・松下ゆたかは、「この路線はドル箱路線であり、財政難の自治体に過度の負担を求めるべきではない。本来、鉄道事業者が建設費を賄うべきである。沿線自治体への負担金を思い切って軽減し、国の事業認可を得ることが早期開業への早道ではないか」と提案しました。
私の発言に対して、JRの担当者から「このプロジェクトは当社にとっても最重要事業であり、いま、お話された方向で検討をすすめたいと考えています。早期実現に向けて、ご協力をお願いしたい」との趣旨の回答をしました。
私・松下ゆたかは、県庁に帰って武田副知事に報告しましたが、武田副知事は「ホントですか!?」「さっそく、土屋知事に報告します」と喜びました。その後、関係知事とJRの大塚社長が会い、「負担金ゼロ」が正式に決まりました。(ちなみに、埼玉県の負担金・約40億円がゼロになり、税金の節約になりました)。
02年12月県議会の最終日に、共産党の控え室に挨拶に来た土屋知事は、私・松下ゆたかに「負担金の問題では、大変お世話になりました」と、感謝の意を表明してくれました。
2010年10月10日現在、神田駅から東京駅のところで、高架工事が始まっています。その区間をご利用の際には、ぜひ見てください。私も現場を見て感動しました。こういう事が実現できるんですよネ。皆さんがお気づきになっている事がありましたら、教えてください。いっしょに、改善に向けてがんばりましょう。
下の写真は、上記の神田駅付近の高架工事の写真です。写真をクリックすると、大きく見ることができます。
↓山手線の向こうに見えるのが高架工事です。
↓迫力ある高架の工事です。
新米の久保みきです!
このお話は、いつ聞いても感動します!
あきらめないこと。
正しいことは、まっすぐ進むこと。
大事なことを教えてくれる松下さん!
本当に心から尊敬しております。
私のような、生意気な新人にも、
いつもあたたかく、
ユーモアを持って、教えてくれる松下ゆたかさん。
本当にありがとうございます。