水色ブログ。

水色をこよなく愛してます。
映画・音楽・ライブ・アート・洋裁など。
好きなモノ&好きなコトをつぶやくブログ。

ニーチェとバカボン。

2010年11月12日 | これ読んでます。

超訳『ニーチェの言葉』

寝る前に息子に「疲れたらたっぷり眠れ」の一部分を
読んで聞かせてみました。

「たっぷり寝ると、目覚めたとき、新しい力がみなぎる
  別の自分になっているだろう」

それを聞いた息子、

「あのね、バカボンのパパはね、子供の時に15時間
 寝てたんだって!」と…。

ニーチェよりもバカボンかぁ~。
確かに彼の愛読書になりつつあるようです。








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新訳版 『カラマーゾフの兄弟』

2007年08月26日 | これ読んでます。
ついに見つけました!ドストエフスキー作『カラマーゾフの兄弟』新訳版です。

先日ニュースで取り上げられたのを機に、あちこちの本屋を探したものの

売り切れだった本です。


ところが、街の大型書店へ行ってみると、山のように積まれてありました。

昨日はどこにも置いてなくて、少々焦り気味だったので、ホッとしました。

1巻~4巻、5巻はエピローグ、訳者の解説等が収められています。

5巻まで一気に買うと、かなりのお値段だったので、とりあえず1,2巻を

購入しました。(ちなみに、もう1冊買ったのが、大好きな詩人・茨木のりこさん

の詩集です)


以前、新潮社文庫でこの作品を読んだことがあるのですが、ロシア人の長~くて

ややこしい名前と、登場人物の多さにくじけそうになりながら、どうにか読み終え

た記憶があります。

今度は新訳版だから、若干は読みやすいのではないかな?なんて期待してます。

今日の天気予報で、予報士のお姉さんが、

「暑い夏は、あと1日で終わりそうです」なんて嬉しいことを言っていました。

秋はもうすぐ!

秋の夜長、この大作を頑張って最後まで読んでみようと思います

島田洋七 『佐賀のがばいばあちゃん』

2007年06月05日 | これ読んでます。
話題になってから随分経ちましたが、今ごろになって
やっと読みました。

ドラマ化もされてましたが、いつかは本を読もうと思っていたので、
あえてドラマを見ませんでした。私としては、絶対本が先と決めてるので。

本の内容とは関係ありませんが、
徳間書店の文庫本、あまりの紙の質の悪さに衝撃でした。
学校のプリントに使いそうな紙で、ちょっと気分が下がりましたが・・・。


貧しいながらも、良き時代。
母親と無理やりに引き離されてやってきた佐賀の田舎。
辛い寂しい状況ではあるけれど、このおさのおばあちゃんや、
周りのたくさんの人達のおかげで、明広(島田洋七)が新しい環境へ
溶け込んで、たくましく成長していく。

明広の遠くに住む母の思い。
おさのおばあちゃんの孫への思い。
学校の先生や友人たちの明広への思い。
すべてが暖かくて、優しくて、ちょっぴり泣ける。

おさのおばあちゃんは、すでに亡くなられたそうですが、
親族では「おさのおばあちゃん生誕100周年」を祝ったそう。
みなに愛される「がばいばあちゃん」だったんだなぁ・・・。


          

           おさのおばあちゃん語録

 
  「悲しい話は夜するな。つらい話も昼にすれば何ということもない。」


  「生きていることが面白い。なりふりかまうより、工夫してみろ。」


  「人がこけたら笑え。自分がこけたらもっと笑え。
                人はみな、こっけいだから。」


  「人に気づかれないのが本当の優しさ、本当の親切。」


  「今日、明日のことばかり考えるな。百年二百年先のことを考えろ!
          孫や曾孫が五百人くらい出来て、楽しくてしょうがなか。」


  「人間は死ぬまで夢をもて!その夢が叶わなくても、しょせん夢だから。」


『1日の始まりに開く本』 江原啓之

2006年10月30日 | これ読んでます。

スピリチュアル・カウンセラーの江原さんの言葉と
素敵な写真がたくさん詰まった本です。

さっそくタイトルのとおり、今朝読んでみました。
1週間のはじまり、気分的にはあまり軽くはない月曜日。

でも今朝は息子のお弁当を作るため、ちょっと早起きおしたおかげで
時間にもちょっぴり余裕がありました。

お弁当をこしらえ、それからコーヒーを入れて、ちょっと一息。
本をめくってみる・・・。

1日の始まりにふさわしいメッセージ。
自分で気持ちを高めていくのって、難しいことだと思うけど、
なによりもまず、リラックスして深呼吸!


     すべての出来事は、「因・縁・果」

     上手くいかないことには意味がある。

     上手くいくことにも意味がある。



上手くいかないことだらけのような気もしてるけど、
それらは、なよなよとした私にとって、すべて意味のあること
なのかもしれない。
そう思えると頑張れるかも。



リリー・フランキー 『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』

2006年07月08日 | これ読んでます。
リリー・フランキー。
男なのか女なのか、どこの国の人なんだろうか、何者なんだろうか、
全然知らない。とにかくよく見かけるこの名前だけは知っていた。

この本が話題になり始めた時も、「いつもはスケベなおじさんが
泣ける小説を書いた」ということを聞いたくらい。

でも、どこの本屋へ行っても、この本が1番目立つところへ置いてあって
なんだか気になり始めた。何度か本屋へ行くたびに、手にとってパラパラと
めくってみたりした。それでも、文庫本が出てからでいいなぁ、とか
映画化&ドラマ化されるから、その時見ればいいやと思ってました。


先日TVで、NHKの『ようこそ先輩』という番組に、リリーさんが
出ていました。リリーさんが母校の小学校で授業を行う。彼がやった授業は
思いを寄せる人へラブレターを書く、というもの。子供たち、ひとりひとりに
接するリリーさんの姿を見てて、この人なんだか素敵だなぁ~と。

そしてついに本屋へ。

読み始めると、面白い!小倉で生まれたリリーさん。私も小倉に住んでいたので、
「あ、あの辺りを書いてるなぁ」とか分かるので、それもまた面白い。
そして中盤以降、泣けた。苦しいくらいに泣けた。辛くって切なくって・・・。
でも優しくて温かい・・・。

母と息子の強い愛情。多くの人は自分と自分の母親を思い描くのかもしれないが、
私は、自分と息子(まだ5歳だけど)を重ね合わせた。
リリーさんには「時々オトン」がいたけれど、ほとんどオカンと2人。
どんなに苦労しただろう。でもオカンは強い。相当に強い。
表面上はあっさりとしてるけど、オカンの息子への思いや愛情は恐ろしく深くて強い。

この先、自分の息子が反抗期になったとしても、
思春期に入ってまともに口を聞いてくれなくなったとしても、
きっと息子は私のことを分かってくれてる。
いっぱいいっぱい愛情を注いであげよう!そう思った。





小学館 西洋絵画の巨匠 5 「フェルメール」

2006年06月25日 | これ読んでます。
         


小学館から毎月1冊のペースで刊行されている「西洋絵画の巨匠」シリーズ。
今月は待ちに待った「フェルメール」です!今日、ついに手に入れました

映画『真珠の耳飾りの少女』を観たのがきっかけで、すっかりフェルメールに
魅了されてしまいました。彼のこの名画をモチーフにトレイシー・シュヴァリエ
が書いた同タイトルの小説が原作です。

ストーリー自体はフィクションなのですが、登場するフェルメールやその家族
たちは実在の人物。1枚の絵から、こんな素敵な物語があったのかもしれないなぁ、と
思わせてくれる、映画でした。オランダ・デルフトの街並みも、映像もとにかく
美しく、フェルメールに関するすべてに興味を持つようになりました。

書店の洋書コーナーでこの小説本を見つけ、思わず購入。辞書を引き引き
必死で読んでいましたが、その内に白水社から日本語訳が出てるのを見つけ
それと併せながら読んでいます。

隔週で県立図書館へ息子と絵本を借りに行くのですが、その時一緒に
フェルメールやデルフトに関する本をほとんど借りて読みました。

憧れは強まるばかり・・・。デルフト、いつか訪れてみたい街です。
フェルメールの絵も実際にこの目で見てみたいと思います。


この画集は、彼の作品37点が掲載されています。細かな部分も拡大して
見られるようになっていて、まるで美術館に行って、絵に接近して見てるような
そんな気分になります。当時の時代背景や、彼の絵によく登場してくる「手紙」
というアイテムを取り上げた解説も、すごく興味深かったです。

私の「フェルメール熱」は、しばらく続きそうです・・・

茨木のり子詩集 「おんなのことば」

2006年06月12日 | これ読んでます。
私の寝る前の愛読書、

茨木のり子さんの詩集 「おんなのことば」童話社 です。

中学時代、彼女の有名な詩「自分の感受性くらい」を読んで
感動ではなく、衝撃を受けました。
それ以降この詩は、私にとって自らを叱り、戒める。そんな存在と
なりました。

この詩集は、彼女の6冊の詩集から35編を選んだ詞華集です。
初心者向けといった感じですが、どれも本当に素敵な詩ばかりです。

今、一番いいなぁ~と思ってるのがこの詩です。

 

     「落ちこぼれ」   茨木のり子

    落ちこぼれ
      和菓子の名につけたいようなやさしさ
  
    落ちこぼれ
      いまは自嘲や出来そこないの謂

    落ちこぼれ
      ばかばかしくも切ない修業

    落ちこぼれにこそ
      魅力も風合いも薫るのに

    落ちこぼれの実
      いっぱい包容できるのが豊かな大地

    それならお前が落ちこぼれろ
      はい 女としてはとっくに落ちこぼれ

    落ちこぼれずに旨げに成って
      むざむざ食われてなるものか

    落ちこぼれ
      結果ではなく

    落ちこぼれ
      華々しい意志であれ



今年2月、残念なことにお亡くなりになりました。
そして翌月の読売新聞の夕刊に彼女の死亡通知が掲載されたそうです。



「このたび私 '06年2月17日 クモ膜下出血にて
 この世におさらばすることになりました。
 これは生前に書き置くものです。
 私の意志で、葬儀・お別れ会は何もいたしません。
 この家も当分の間、無人となりますゆえ、弔慰の品は
 お花を含め、一切お送り下さいませんように。
 返送の無礼を重ねるだけと存じますので。

 「あの人も逝ったか」と一瞬、たったの一瞬
 思い出して下さればそれで十分でございます。
 あなたさまから頂いた長年にわたるあたたかな
 おつきあいは、見えざる宝石のように、私の胸に
 しまわれ、光芒を放ち、私の人生をどれほど豊かに
 して下さいましたことか・・・。

 深い感謝を捧げつつ、お別れの言葉に
 代えさせて頂きます。

 ありがとうございました。

          二〇〇六年三月吉日」


亡くなったことは本当に残念でショックだったのですが、
この記事を読んで、感心してしまいました。最後の最後まで
シャンとした人だったんだなぁ~と。

茨木さんの言葉は、どれも私の背中をポンっと叩いて
こう言ってくれる感じなのです。

「ほら、あなたもシャンとなさい!!」

茨木さんありがとう。ご冥福をお祈りします。