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偶然世界

2023年08月20日 | 読書
先日読み終わった20世紀SF集の最後に年表がありましてね。
その中にリストアップされていたフィリップ・K・ディックの作品のみ再読することに。

まずは「偶然世界」です。



おぉ、なんだその表紙は。うちにあるのは…



↑こんな↑感じです。

ちなみにペーパーバック初版の表紙は…



ふふふ。いい感じですね~。うん、これはあのシーンだな!
って実は2015年に再読したと書いておりますが
内容をまったく覚えておりませんでしたっ!←よくあることっす。ほほほ。

そうそう原題はSolar Lottery。太陽系くじ引き/宝くじ、ですかね?
んでもイギリスではWorld of Chanceとして別バージョンが出版。
邦題はこちらを採用したってことですかね。

 執政庁の最高権力者ベリックが失脚した! 
 しかし、彼に失策があったわけではない。
 ボトルと呼ばれる権力転位装置の無作為的な働きがそれを決定したのだ。
 かわって選ばれたのは無級者のカートライトーー
 ボトルの抽選により、こんどは彼が60億の人々の中から選ばれたのである。
 だが無級者にとっては、この幸運は同時に凶運でもあった。
 なぜなら、無級者の手から権力をもぎとらんと刺客がさしむけられ、彼らは執政庁へと…。
 一見アクション・スリラー風のプロットを土台に、
 現代物質世界の背後に隠れた真実を鋭く描きだした鬼才ディックの処女長編!

 (裏表紙より)

ディック最初の長編ということでストーリーが破綻することもなく(ははは)
スルスルと読み進めることができました。

1つ困ったのは「べリック」と「ペリッグ」という登場人物がいること。
「べ」と「ぺ」なんて目を凝らさないと分からないですよ~。
「ク」と「グ」で判断しておりましたっ。
ってなんでこんな分かりづらい名前にしちゃったんだろう?
原作ではどういう綴りなんだろう?と思ったら…
「Verrick」と「Pellig」でした。うん。全然違いますね。
せめて「ヴェリック」と表記してくれたらよかったのに!

ま、それはさておき、面白かったで~す。
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