ザ・ベストハウス123での放送でした。
現代のロミオとジュリエット みんな号泣でした。
ボスニア・ヘルツェゴビナは、多民族国家だった旧ユーゴスラビアの中でも、
とりわけ複雑な民族構成をしていた国でした。
1992年4月に内戦が勃発した当時、イスラム教徒勢力が人口の約45%、
セルビア人が約30%、クロアチア人が約20%を占めていました。
内戦以前は、信仰する宗教は違いますが、同じセルボ・クロアチア語を語すこともあり、3者はお互いの慣習を認めつつ、混住・共存してきた時代もありました。
若いころから美人で もてもてのアドミラ
でも 恋愛に興味はありませんでした。
そんなアドミラが ある友人のパーティで
全くさえない男の子ボシュコに出会います。
あまりにも 他の男と違う 真面目な
ボシュコに 惹かれて行くアドミラ
2人は互いに違う民族同士でしたが
その事に対する障害は、当時は大きくありませんでした。
4年の交際を経て、2人は結婚する約束をします。
しかしボスニア・ヘルツェゴビナ紛争が始まると
互いが会うことすら困難になっていきます。
サラエボは包囲され、丘にはスナイパーが居て
市民の射殺を繰り返し、
誰かを殺すたびに兵士は賞金を貰っていました。
ボシュコの家族はサラエボを脱出し、亡命。
ボシュコはアドミラの居るサラエボに残りました。
2人は命懸けで会い、ボシュコは出会った時に
約束したように アドミラを守ろうと決意します。
隠れ家では あったけれど 2人で居られる幸せ
でも そんな2人の幸せも長くは続きませんでした。
ボシュコが、モスリム人居住区に居るのがばれて
スパイ容疑がかかりました。
スパイ容疑 それは 拷問 → 死を
意味していました。
1993年5月。
2人はサラエボを脱出する為に外へ出ました。
危険地帯に入った時、ボシュコが撃たれます。
ボシュコは即死でした。
ボシュコは アドミラに話していました。
もしも 僕が撃たれても 近づいてはいけない。
君は引き返して 家族の元へ 帰るんだ。と・・
アドミラは ボシュコが撃たれるのを見て
やはり 駆け寄らずにはいられませんでした。
そして、 銃声
アドミラも 倒れます・・・
でもアドミラは 消えゆく意識のなかで ボシュコの
元へ 這っていきました。
そして ボシュコの遺体にたどり着いた時
そのまま 息絶えました・・・
腕を組んで逝った2人は、そのまま放置されました。
遺体を収容しようとすれば、撃たれる為です。
1週間後、2人の遺体が特攻隊によって収容されたと
セルビア陣営が発表。葬儀が行なわれました。
セルビア軍は自分達の人道性をアピールする為に
この事件を政治的に利用しようと試みましたが、
アドミラの親は、それを拒否する為に
娘の葬儀に参加できませんでした。
「サラエボのロミオとジュリエット」と呼ばれた二人。
ロイター通信が世界中に伝え、二人の死を悼みました。
世界中で 紛争終結の運動が起こりました。
1995年、紛争終結
どうして元は同じユーゴスラビアの人間が 宗教や
民族の違いで 殺し合いをしなければ
ならないのでしょうか・・
私達には よくわかりません。
でも たとえどんな宗教でも 他の宗教を信じる人を
殺して それで 平気で居られるなんて
それは 宗教でもなんでもないと 思います。
人が 人である限り 争いの種はつきないけれど
こんな悲惨なことは もういいかげん 終わりにしたい。
人類は たくさん過去に過ちを犯して、学んでいるはずなのに。
最後に きっと神様が2人を天国で結婚させてくれたと
思います。きっと2人は いまでもそばにいると思います。