リタイアした「から」、あれがやりたい。これもやりたい。

人生のセカンドステージに、もう一度夢を描き直す。
「夢翔庵」の気ままなひとり言です。

『図書』と『波』

2007年07月29日 | ひとり言
岩波書店の『図書』がこの7月号で700号となりました。1949年の復刊からの通算だそうです。

最初は書店からもらってきていましたが、すぐに定期購読を始め、もうかれこれ35年ほどになるでしょうか。今月号を見ると「定価100円」「一年分1000円」とありますが、当時は一冊10円か20円と表示されていたのではないでしょうか。(書籍同様、ある時点から保管しなくなったので不明。)

このPR誌がいろいろな読書の参考になりました。岩波書店の書籍自体の熱心な読者とは言えませんが、岩波文庫の特集などで読むべき古典を選んだりしました。多くの人が推薦していた『ジャン・クリストフ』や『若きウェルテルの悩み』などを読む気にさせてくれたのもこの雑誌でした。

そうそう、准陰生という人の読書に関する随筆も毎月楽しみにしていました。この雑誌での連載が本になって話題になった作品も多いようです。

出版社のPR誌ではほかに新潮社の『波』を定期購読していますが、本自体を読むおもしろさとは別に、そこへいざなう試し読みのような楽しみを与えてくれるものだと思っています。


「鉄」を楽しむ

2007年07月25日 | 鉄道を楽しむ
鉄道模型のレイアウト製作を思い立って以来、身体の中の「鉄分」がずいぶん上がってきたような気がします。

気がついたら読書の比率もいつのまにか鉄道関係が多くなっているようです。毎日のカバンの中にも常にレイアウト制作のための資料が入っている始末です。

会社のそばには鉄道関係の書籍や雑誌が充実している栄松堂書店や丸善が誘惑しますし、秋葉原にも模型専門店が多くなってきてオイデオイデをしています。

25日からは松屋銀座で毎年恒例の『鉄道模型ショウ』が開かれますし、江戸東京博物館では『大鉄道博覧会』と称する特別展が開催されています。大宮の鉄道博物館もこの秋には開館するし・・・。
まわりは鉄関係のことで大忙しです(笑)。

当分はこの熱が冷めそうにないので、新たなカテゴリー『鉄道を楽しむ』を設けさせていただきます。ご興味のない方(ほとんどでしょうが)はとばしていただければと思います。
いずれこのジャンルでレイアウト製作の過程を写真とともに綴っていきたいと思います。

朝日ソノラマ

2007年07月21日 | 懐かしむ
「朝日ソノラマ」というと何を思い浮かべますか?
すぐにあのペラペラのレコードのようなものを思い出す人はそれなりの年齢を重ねてきた方たちですよね。

自分の場合、もっとも印象に残っているのが蒸気機関車を中心とした録音のシリーズでした。いま調べてみたら、『消えゆく蒸気機関車(ソノシート2枚付き)』というものだったようで、これで甲高いキューロクやデゴマル、デゴイチ<注参照>の汽笛の音色を聞き比べたり、地方の駅弁の売り声で旅情を感じたりしました。

「ソノシート」というもの自体、見たことも聞いたこともない人ももう多いのでしょうね。

その「朝日ソノラマ」がこの秋で会社を解散するそうです。たまたま関連会社のビルに入っていることもあり、感慨無量なニュースでした。

<注>「キューロク」:9600型。「デゴマル」:D50型。「デゴイチ」:これは有名ですね、D51型。いずれも小さめの動輪が4軸ある、貨物を引くための蒸気機関車です。


『行かずに死ねるか!』

2007年07月18日 | 旅する
タイトルにびっくり! かもしれませんが、本のタイトルです。
石田ゆうすけ著、幻冬舎文庫で出ています。

タイトルはもしかしたら内藤陳さんの『読まずに死ねるか!』(集英社文庫)からの発想かもしれませんが、内容は自転車による世界一周旅行の記録です。

そう言ってしまえば単純ですが、この著者は占いで「順風満帆だが、スリルや冒険とは縁のない人生だ」と言われ、「よーし、上等や。運命を変えてやる。自分の力で変えてやるわ!」と、会社を辞めてただ一人世界へと旅立ったのです。それもなんと、7年半(!)にわたって――。

行く先々で起こる事故や事件、人との出会いと別れ。「世界一」との邂逅・・・。一気に読めますが、まるで一緒に旅しているような感覚をおぼえました。そして、一緒に感動したり涙を流したりしました。

個人的に嬉しかったのはこうした冒険物語を読んで、自分も行きたい、この目で同じ風景を見、人々に会ってみたい、と思えたことです。まだまだ、若い気持ちを持てている!? この本で勇気をもらえました。

まさか、自転車での世界旅行はないでしょうが、外へ向ける気力を持ち続けたいと思いました。

大相撲

2007年07月15日 | 楽しむ
今、大相撲は名古屋場所の真っ最中です。白鵬が横綱に昇進してひさびさに東西の横綱が揃いました。日本人力士がもっと活躍してほしいと思うのは多くのファンと同様ですが、外国人だからダメということはありません。

大相撲の観戦は子どものころから好きで、テレビでは毎場所できるだけ見てきました。
今も夕方の取組を録画しておいて、帰ってから早送りでも幕内の取組はすべて見るようにしています。

地方場所は大阪・名古屋・福岡と年に1度ずつしかありませんが、桟敷や砂被りの観客は毎年、場所中は毎日来ている人が多いようで、向正面などに記憶のある顔を見つけると(ああ、今年も来ているな)と、知らない人なのに妙に懐かしいような感じをもつことがあります。

リタイアしたら、星取表を前に毎日早くからテレビの前に陣取って全取組をしっかり見ていたいものです。また場所中、何度かは国技館にも出向いて相撲をナマで楽しみたいと思います。

場所が終わったら、来場所の番付編成会議をひとりで行なう(番付の予想をする)のも楽しみです。


にぎやかな週末

2007年07月11日 | 住まう
独立した子ども2人が珍しく同時に帰ってきたので、ひさしぶりに賑やかな週末になりました。

荷物もだいぶん整理されていつもは人気のない子ども部屋がふたつともワサワサし、割とスカスカになりつつあった冷蔵庫に一気に食料が満杯になり、それがまた、あっという間になくなり・・・。ふだんなら絶対見ないようなバラエティ番組に馬鹿笑いをする声が聞こえてきたり・・・。と、ほんとうに賑やかでした。

ひさびさに家族を迎えて、わが家は喜んだのか、うるさく感じたのか? まだこういう風になって数ヵ月だから4人住まいの余韻も残っているのですが、これからリフォームしたり部屋の用途を変えたりすれば、おのずから子どもたちにとっても自分が育った家とは微妙な違いを感じてくるようになるのでしょう。まして、引越しでもしたら――。

そうしていずれ実家に帰る回数も徐々に減ってくると思います。それが本当の意味での自立ということでしょう。
さみしくなくもありませんが、家族の成長と考えなくてはいけませんね。

MOA美術館

2007年07月08日 | 旅する
熱海は最近、さびれてきているという話ですが、梅雨時ながらまあまあの人出のようでした。駅前に足湯ができていたり、海岸べりをウッドデッキや花壇で装飾するなど地元の頑張りが見受けられました。

ただ、昔泊まったことのあるホテルの跡が何に変わるのか再開発されていたり、林立するリゾートマンションから人の気配があまり感じられなかったり――、団体客御用達だった以前の温泉地とは確実に変わってきているようでした。

熱海といえば、世界救世教のMOA美術館
昔は熱海美術館といって新幹線からも見えるギリシア神殿のような建物が美術館だったように記憶していますが、今はさらにその上のほうに立派な建物があります。
入り口から展示室までは6~7台の長いエスカレータを乗り継いで行くのですが、周りの壁の色が七色に変わったりして、いかにものギミック(?)を施してあります。

光琳の「紅白梅図屏風」は見られませんでしたが、仁清の壺や鎌倉時代の仏像、松園、清方、栖鳳、青邨・・・ほかの近代絵画など眼福でした。

好きな仏様 鞍馬寺聖観音

2007年07月05日 | 楽しむ
新たなブログネタとして、好きな仏像を取り上げて出会ったときの印象や思い出を書いてみようかと思います。

記念すべき(?)第一回目にご登場願うのは京都は鞍馬寺の聖観音立像さまでございます。

この仏様に最初に出会ったのは京博にお出ましになっていたときだと思います。鎌倉時代の肥後別当定慶の作でいわゆる「宋風」の作例です。その前に図版では見ていましたが、直接お会いしたとき、はっきりいって「恋」してしまいました……。

やや厚ぼったいまぶた、ふっくらした両頬にもかかわらず、みずみずしい若さのようなものを感じます。細身で少し盛り上がった胸部も少女のようで親しみやすい仏様です。(画像でお見せできないのが残念。ここら辺、どなたかに上手な解説をお願いしたいです。)

後に鞍馬寺で再会したときは畳敷きの部屋に安置されていたのであぐらを組んだりしてリラックスしてゆったりと「ふたりの時間」を過ごすことができました。
このときは仕事の会合から解放された後訪れたので、木の根道を鞍馬から貴船までスーツに革靴で(牛若丸になったつもりで)急いで歩き通したものです。

鞍馬寺には出町柳から叡山電鉄で行くのですが、境内にケーブルカーもあって鉄道ファンにもおすすめです。


レイアウトに悩む?

2007年07月02日 | 鉄道を楽しむ
子どもが独立して鉄道模型のジオラマを制作するスペースをようやく確保できそうなので、今そのレイアウト案を考えているのですが、これが楽しくも意外に難しそうです。

限られたスペースにどのように線路を配置してどんな風景を作るか。

客車や貨物列車の入れ替えをしたいのでヤードは必。
また蒸気機関車を多用したいので、ターンテーブルのある機関区もいる。(実は品薄の商品を苦労してオークションで入手済み。)
2列車がすれ違う風景もみたいし、1編成が走る距離も長くとりたい。
かといって線路だらけでは雰囲気が出ないので、駅前風景や山とトンネル、鉄橋、川か池、踏み切りといった造作も必要です。

こうしたことを総合してプランを練るというのは、考えてみれば想像上の土地や風景を作るということ。大げさに言えば「天地創造」です。イマジネーションが掻き立てられます。

やはり、自分にとって懐かしい1960年代あたりを再現するということになるのでしょうか。