リタイアした「から」、あれがやりたい。これもやりたい。

人生のセカンドステージに、もう一度夢を描き直す。
「夢翔庵」の気ままなひとり言です。

旅への渇望

2021年04月28日 | 旅する
想像もしなかった疫病にみまわれたこんな世の中ですから、なかなか旅行に出ることもできません。こんなに長い期間、帰省を除いて旅に出かけなかったことは大人になってからはなかったことです。

博物館や美術館もそうですが、ふだんの暮らしの中にある当たり前のものが抜け落ちると、そろそろちょっと禁断症状のような気持ちも湧いてきます。でも、ガマンガマン。地図を広げたり、過去に行った旅先の写真を眺めてみたり、テレビで旅番組の録画を見たりしています。

それでもやはり自分で行った実際の経験に勝るものはなく、旅という非日常体験の価値を改めて感じています。

若い頃はタイトな日程でもあちこち見て廻りたく、慌ただしいものが多かったものですが、齢を重ねるにつれて体力もなくなり、ゆったりしたスケジュールにするようになりました。
旅をもうひとつの日常生活のようにできたら最高とも思います。
まして、リタイアしてからは時間だけはたっぷりありますから、自分にとってのベストな旅を経験できたらいいでしょう。

あぁ、早く旅行ができるようになりますように!

窓掃除の革新

2021年04月22日 | 住まう
窓の一部に汚れが付いていたのでドアノブなどの除菌用に使っているアルコール入りのウェットティッシュで不用意に拭いたらスジが残ってしまって、却って汚くなってしまいました。

今日は天気もよかったので改めて窓ガラス用の不織布をワイパーに挟んで丁寧に拭き取りました。この不織布のおかげで昔に比べれば楽になったものです。ホームセンターや100円ショップなどでも売っているもので網戸用のものも含めここ数年は愛用しています。

思えば子どものころは雑巾を絞って拭いていたでしょうか。自分の部屋くらい自分でやろうと、年に1、2度でしたが窓拭きをしていました。きれいになったはずと終わって点検すると、決まってスジのようなものが残っていてガッカリしたものです。

それから幾星霜――。世の中は便利になったものです。この前に使っていた水で濡らしてゴムのワイパーで拭き取るやり方もプロっぽくて気に入ってましたけど、不織布タイプが出てきてからは登板がぐっと減ってしまいました。

体力・気力も衰えていくなか、こういう安価で確実な仕事をしてくれる用品は大歓迎です。

三原橋の地下

2021年04月17日 | 懐かしむ
緊急事態宣言が出たりしてもう長いこと銀座に行っていないので、今どうなっているのかわかりませんが、晴海通りと昭和通りが交わる交差点の少し銀座寄りにちょっとかわった場所がありました。



晴海通りが少し盛り上がったような地形に写真の建物があり、階段を下りた半地下は晴海通りをくぐって向こうに出られるようになっていました。6丁目の会社にいた頃は、3,4丁目あたりに昼食を摂りにいくときに近道でよくここを通ったものです。

通路の両脇は今はやりの言葉でいえば、「昭和のかおり芬々」といった風情で、定食屋が何軒か(その昔にはたしか「大人のおもちゃ」屋もあった)、反対側には昭和のシネコン? 何軒かの映画館が。リバイバル上映やロマンポルノのような映画をかけていました。いま思い出に浸ると、なによりもまずあの独特の「匂い」が鼻腔に蘇ってきます。



この通りはもともと三十間堀という川が流れていて、そこに三原橋という名の橋がかかっていたようです。だから晴海通りが少し盛り上がっているのですね。
一時期、晴海通りにLRT(路面電車)を通すという案が出たことがありましたが、沙汰止みになったのはここの地盤の問題ともいわれていました。
2012年の写真ですが、銀座といってもこんなに猥雑でステキな風景もあったのです。
(ちなみに小生はこの映画館やヘンテコなお店に入ったことはないのです、今となってはちょっと残念。)

菜の花の蛍光色

2021年04月13日 | 楽しむ
散歩していたら菜の花の黄色があまりに鮮やかに感じられたのでスマホでパチリ。背景の青空と補色になっていたのですね。

しかし、この蛍光色は見事ですよね? 花の美しさは子孫を残すために虫や鳥を呼び寄せるためなんでしょうが、これほどの派手な花色はとびきりではないでしょうか。

ちょっと調べてみると・・・、よくわかりませんでした(笑)。
「蛍光色というのは紫外線など目に見えない光を吸収して目に見える光として放出しているためで、ふつうの色の3倍ほどの光(色)を放出している」ということで理解しておきましょう。

今はなきわがレイアウト「夢翔庵鉄道」でも土手にこの蛍光色のパウダーを撒いてみましたが、みごとに失敗! 苦い思い出とともに菜の花を愛でています。

少し歩けばこんな風景が見られるところに住んで良かったと思っています。毎年春の楽しみです。

「リニア新幹線」って必要?

2021年04月09日 | 鉄道を楽しむ
鉄道で旅することは大好きですが、ただしそれも車窓からの風景を楽しめる現在の新幹線まで。それでも新しい路線ほどトンネルが多くなって「早く移動する」ことだけが優先される鉄路にはあまり興味がわきません。

新幹線が全国あちこちへ伸びてきている昨今は旅の途中が風情のあるものにはなりにくくなってしまいました。そこへ持ってきてリニア中央新幹線というのをJR東海が自己資金で作るということで、品川~名古屋間の建設を進めています。ただ、現在は静岡県はじめ地元の反対で工事が止まっているようですが・・・。

一企業として事業拡大の理屈はいろいろ付けられるでしょうが、その理由が公共の益にかなうものというなら、国土や自然を保全する前提も守ってほしいものです。大深度地下を通るということでそれを逃れようとするなら説得力がちょっと足りないですね。大災害をいくつも経験し環境保護が叫ばれている今、狭い国土を穴だらけにして構造物を作る意味、意義がどれほどあるのでしょう?

何より、車窓を愉しめない鉄道なんて、閉所恐怖症でなくてもオッカナイし、災害リスクに備えるための大動脈輸送の二重系化(JR東海のHPから~ヘンな日本語!)のためなら、移動手段は鉄道だけでなく道路や空路・海路だって選択肢になるはずです。そもそも新幹線はヒトの移動しか担っていないですよね?

投資が取り返しのつかないことになる前にリニア建設は中止して、内田百鬼園先生に倣って掘ったトンネルの有効活用でも考えてはいかがでしょう? 
増え続ける原発の汚染水の保管、なんてどうでしょう?


四大文明の地を訪れる

2021年04月03日 | 旅する
はじめのころの海外旅行の行き先がインド、エジプトとなったもう一つの理屈として、中学の歴史の教科書の最初の方に出てきた「世界の四大文明」の地を訪れたいという意識がありました。

なにを考えたか、有名な河の水を集めようとインドでもエジプトのナイル川でもフィルムのパトローネ入れのケースにわずかながら水を掬って持ち帰りました(違法だと知っていたかどうか、忘れたことにしましょう)。

インドではベナレス(バラナシ)の沐浴で有名なガート周辺を小舟に乗せてもらいましたから簡単に手に入りましたが、エジプトではルクソールでファルーカというこれも小舟でのサンセットクルーズに出かけたのがチャンスだと、乗ったあとに気づきました。

舷側から手を伸ばせば簡単に掬えそうなナイルの水を入れるものを持っていなかったので、舟に転がっていたコーラの瓶を船頭から高値で買い取って入手。同行者からは顰蹙を買いましたが、当分はガンジス川の水と並べて悦に入っていました。

しかし、四大文明といっても、インドでインダス河のそばには行けなくてガンジス河でお茶を濁したし、残りのメソポタミア文明と黄河文明のそばには行けていませんし、これから行く気ももう起きないでしょう。法律を侵してまで欲しがった水、若気の至りで恥じ入るばかりです。

(写真はその時の小舟からのナイルの夕景)