リタイアした「から」、あれがやりたい。これもやりたい。

人生のセカンドステージに、もう一度夢を描き直す。
「夢翔庵」の気ままなひとり言です。

県境越え

2021年07月30日 | 住まう
新型コロナウィルスの第5波感染拡大、どこまで広がるのか心配ですね。
感染拡大防止のための施策として、なるべく県境を越える移動を自粛してほしい、というのがありました。

首都圏に住んでいて東京で働いている人にとってはひとつの生活圏ですからあまり意識することはないと思いますが、中心から反対側に目を向けると「県境」という言葉がちょっと違ったニュアンスを持っているように感じます。

自分の住む埼玉県東部からでもMTB(マウンテンバイク)で近所をブラブラしていた時期に県境はわりと簡単に跨げるものだと実感しました。

北東に進路を取れば江戸川にぶちあたり、越えればそこはもう千葉県の野田市です。吹いてくる風にも醤油の香が感じられます。
川堤に整備されたサイクリングロードを北上すれば利根川がだんだん近くに寄ってきて、その先はもう茨城県。

曽遊の地、古河は茨城県ですが、すぐ北西には渡良瀬遊水地がひろがり、その中に栃木・群馬・埼玉の三県境があります。

込み入った県境といえば、尾瀬もそうでしたね。たしか、群馬・福島・新潟でしたっけ? 大学1年のワンダーフォーゲル実技で初めて足を踏み入れました。

育った瀬戸内海の沿岸では裏の山に登ればうっすら四国の山並みが見えましたし、今やしまなみ海道を自転車で行き来できる時代です。

まぁ、狭い国土を47にも分けているのですからおのずと県境も至る所にあるわけですが、住む場所によっては身近さに差があるかもしれませんね。

浜松町貿易センタービルの建て替え

2021年07月24日 | 懐かしむ
噂では耳に入っていましたが、先日夕刊だったかで近々建て替えのための取り壊しが始まると知りました。

浜松町の貿易センタービル。あのこげ茶っぽいビルです。東京の高層ビルでは霞が関ビルの次くらいの古さではなかったでしょうか。

調べてみると1970年の竣工で40階建て。自分がまだ広島の高校生だったころにできたんですねぇ。現在の近辺の写真を見ると、すぐ隣りにもう再開発の南館というのができているんですね。最近羽田へはもっぱら都営地下鉄と京浜急行線になっていましたからこの近辺の変化を知らず仕舞いでした。文化放送のビルができたのはいつのことでしたっけ・・・。(そういえばお台場へ行く「ゆりかもめ」からも見えるんでしたね。)

このビルの14階にあったヤマハのフルート教室でカミさんに出会ったんです。この話、前にも書きましたね。自分たちにとっては特別な思い出のある場所でした。
また新しいビルや街区ができて、多くの人がいろいろな出会いを経験する場所に生まれ変わるのでしょう。


背景画

2021年07月18日 | レイアウト製作記
鉄道模型のレイアウトはその盤上が縮尺された世界なのですが、1/150の地面に自らが居ると想像してみると部屋の壁のかわりに周囲の景色も欲しくなります。

横長の背景にどんな風景をどうやって描き出していくか、けっこう悩みました。中国地方の山間部という設定なのですが、ある程度忠実に再現しようとするとあの地域特有の小さな丸い山の連続になってしまいます。ここは少し譲ってパノラミックでフォトジェニック?な風景を目指しました。とはいえ、自分で絵を描いて満足できるような腕はなく、ネットで見つけた車窓風景のような背景画を使いました。この写真よく見ると一定の幅で左右対称の風景をつなげてあるんです。単調にならないように、これに加えて日光やふるさとの山(実は島の景色)、近所の樹木の写真なども貼り付けました。

 

空は良く晴れた日に近所でカメラに収め、あとでエアブラシで雲を描きます。季節は春ですから水の張ってある田んぼや畦道も散歩の途中に撮った写真を活用。おまけとして鯉のぼりの写真を透明なフィルムに印刷して貼り付けました。



修学院離宮で撮った比叡山の手前は春霞がかっていて期せずして空気遠近法の効果を醸すことができました。




奈良漬といえば・・・

2021年07月14日 | 楽しむ
前の記事から15年ちかくたちますが、相変わらず奈良漬、常備品です。

この前は東大寺南大門そばの森奈良漬店のことを書きましたが、そうそう旅行もできない今の世の中では「お取り寄せ」という方法になりがちです。それでもできればその土地に行った折にお土産で買って帰り、旅の反芻をしながらいただく方が何倍と美味しいと思います。

奈良では三条通の今西本店も有名ですよね。何年も漬け込むという濃厚なもので、初めてお店に入ったときは「うちのはちょっとほかとは違うけど知ってますか?」と念を入れられた覚えがあります。そんなにびっくりするほどではありませんが、たとえば銀座にも店を出している愛知の若菜などと比べると確かに深くてしっかりした味わいでした。

大阪に赴任していた会社の大先輩から教わったのが京都木屋町四条下るの村上重本店。ここは「京つけもの」の店とありますからもしかしたら奈良漬を京都で選ぶのは邪道かもしれませんが、日本橋の高島屋でも入手できるのでけっこう長い間愛用していました。

今現在は同じ京都でも田中長奈良漬店のを取り寄せています。ここのは「都錦味淋漬(味醂の文字ではなく)本舗」とあって甘めの味です。最初に現地で買って帰るのがいいと言っておきながら、止む無くのネット通販ですが、「京都と奈良をいっぺんに回想しながら味わえる」と勝手に決めつけて楽しんでいます。

(奈良、今西本店様のHPへのリンクが何故かうまく設定できませんでした。悪しからずお許しください。)

キルビメーター

2021年07月08日 | 懐かしむ
文房具も好きですが、地図も大好きです。それにしては大学の選択で履修した地理の成績が思いの外よくなかったのをいまだに引きずっていますが・・・。

人工衛星やナビゲーションの関連で今や地図アプリの発達はものすごいことになっていますが、ムカシは仕事でも紙の地図を広げて商圏を設定したり距離を測ったりということがよくありました。

そうした必要から、というのはちょっと屁理屈で生来の道具好きの虫が疼いて比較的安価だった写真のキルビメーターを入手しました。
直径6~7ミリのコロを地図の道路などに這わせてたどり、縮尺に合った目盛りを読めば実際の距離がわかる、というものです。

しかし実際に仕事でこれが活用できたか、というと心もとなく、転がし方がヘタだったり、誤差がけっこうあったりであまり使い物にはなりませんでした。もっと精密なものでないと、と安物を買ってしまった後悔をしたものです。
キルビメーター自体がいまや無用の長物となってしまった現代ですが、アナログ機械の時代を思い出すには取っておいても邪魔にはなりません。

朝顔まつりにほおずき市、今年も中止

2021年07月03日 | 楽しむ

入谷の朝顔市(朝顔まつり)は毎年7月6~8日、浅草寺のほおずき市は直後の9・10日と決まっていて、ここのところ毎年どちらかには(飲みに)出かけていました。しかし、というかやはりというかコロナの影響で、昨年に続き今年も両方とも中止になってしまいました。長い間みんなに会えていませんね。

過去の手帳や記録を見てみると、初めて朝顔市に行ったのは1987年、まだ昭和の62年。弱冠35歳のことのようです。
毎年とはいきませんが、入谷か浅草に30数年にわたって行っていることになります。これはもう、ライフワーク!?(笑)

朝顔市は本来午前中の花の咲く時間に行って、良い鉢を探すのが基本らしいですが、鬼子母神にお参りはするものの飲み会が目的ですからいつも夕刻からの出陣です。実際に朝顔を買ったのは数えるほどしかありません。

ほおずき市の方は浅草寺境内なのですが、四万六千日の縁日ということで、夕暮れの裸電球に風鈴の風情があり、ほおずきの橙色があざやかです。ここのところは駅前の神谷バーで一杯やってから浅草寺へお参り。露店をひやかして学生時代から馴染みのニュー浅草(本店)へ巡るのが恒例になっていました。

来年こそはみんなで楽しみたいものです。