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リタイアした「から」、あれがやりたい。これもやりたい。

人生のセカンドステージに、もう一度夢を描き直す。
「夢翔庵」の気ままなひとり言です。

夜景も愉しむ

2022年02月06日 | レイアウト製作記
レイアウトを夜景でも楽しめるようにしたいというのは早くから構想の中に入っていました。車両の前照灯や赤い尾灯、夜を疾走する車窓の明るさ・・・などは模型メーカーも開発の早い段階から取り入れてきていました。しかしながら夜の風景ということになるとLEDが一般化するまでは方法や配線などなかなか面倒そうでした。



自分も構想段階では秋葉原の小さな店を巡って使えそうな「ムギ球」など探していたものです。
そこへ情景に使える家屋の内部照明を簡便で安価に発売するメーカーが出てきて、構想は一気に実現に近づきました。乾電池を電源に使うという発想やLEDの発達のおかげです。





照明の色も電球色と蛍光灯色があり、内部に付けるだけでなく周辺をライトアップする器具も活用しました。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、お寺の本堂は手前の木の陰に仕掛けたLEDから照らし出しています。



建物の中に入れる照明はプラ製品なのでそのまま点けると壁などから光が透けてしまいます。アルミホイルや厚紙を使ってできるだけ透けないようにしましたが、今見てみると透けている部分もけっこうあって、レイアウトがまだあるならすぐにでも修正したい部分です。プラの建物を組み立てる時のすき間も光が漏れてしまっていますね。



それでも部屋の照明を消して、あちこちに明かりが点いたレイアウトの中を夜行列車よろしく窓が明るい客車を走らせると、ふだんの情景とはまったく違った雰囲気を出すことができました。
「ひと粒で二度おいしい」キャラメルみたいでした。

背景画

2021年07月18日 | レイアウト製作記
鉄道模型のレイアウトはその盤上が縮尺された世界なのですが、1/150の地面に自らが居ると想像してみると部屋の壁のかわりに周囲の景色も欲しくなります。

横長の背景にどんな風景をどうやって描き出していくか、けっこう悩みました。中国地方の山間部という設定なのですが、ある程度忠実に再現しようとするとあの地域特有の小さな丸い山の連続になってしまいます。ここは少し譲ってパノラミックでフォトジェニック?な風景を目指しました。とはいえ、自分で絵を描いて満足できるような腕はなく、ネットで見つけた車窓風景のような背景画を使いました。この写真よく見ると一定の幅で左右対称の風景をつなげてあるんです。単調にならないように、これに加えて日光やふるさとの山(実は島の景色)、近所の樹木の写真なども貼り付けました。

 

空は良く晴れた日に近所でカメラに収め、あとでエアブラシで雲を描きます。季節は春ですから水の張ってある田んぼや畦道も散歩の途中に撮った写真を活用。おまけとして鯉のぼりの写真を透明なフィルムに印刷して貼り付けました。



修学院離宮で撮った比叡山の手前は春霞がかっていて期せずして空気遠近法の効果を醸すことができました。




人物あれこれ(つづき)

2021年01月26日 | レイアウト製作記
朝の掃除をするお寺には墓参りのご夫婦が。住職がねぎらっています。
レイアウト反対側の鎮守の森あたりではお祭りでしょうか? お店の人が前に出て和服姿の人たちを呼び込んでいます。神社の前には金魚すくい、わたがし、風船釣りの露店が出ています。梅の季節はもう過ぎたはずですが・・・。↓










  

貨物ホームでは荷物の積み下ろしが始まっています。まだフォークリフトもない時代。――と思えば、休憩で一服して昨夜の首尾を語りあう姿も。↓







駅の本屋(Book Storeではありません)のある1番線ホームにはそろそろ列車が到着するようで、駅員さんも準備しています。新聞を広げている人や駅員になにか尋ねている人・・・、朝の通勤通学風景です。
反対側の2番線ホームには学生たちや親子連れの姿も見られます。↓











あんな情景、こんな景色といっぱい作ったはずですが、すべてを写真に捉えてないのが残念です。まだ載せていない情景もあるのでいずれまた、しつこく続けます。


人物あれこれ

2021年01月24日 | レイアウト製作記
今はない鉄道模型レイアウトの写真の中から、登場人物に寄せた思いのあるシーンを紹介させてください。(昭和30年代、中国地方の田舎町の春の景色を再現しているつもりです。)

駅前のバス停に何人か並んで待っていると、ようやくボンネットバスがやってきました。和服の老婦人が真っ先に乗ろうともう身構えています。駅舎の脇には懐かしい型の公衆電話ボックス。色とりどりのツツジも咲いています。↓



駅のホーム脇の小径を小学生が並んで登校しています。雨降りの予報か、傘を持った子もいますね。民家の壁には学生服の看板(「菅公」のブランド名は省略、縮小コピーで作りました)。おっと、ふたりの男の子が線路わきの犬走りを追いかけています。朝寝坊かな? ↓





駅前商店の前では仕込みの品物を今や遅しと待つ料理人の姿や早くも井戸端会議に余念のないおばさんたち。(手前の瓦屋根とリアカーの模型、リアルでしょ?)裏道には今はもう見られない屑屋さん。「くずーぃ」という声が聞こえるようです。↓







田植えのすんだ田んぼでは夫婦で草取り。やれやれ、ひと休み。傾斜地なので後ろは畑です。種まきの人も。赤いトタン屋根の農家の前では畑を耕しているおじさん。路傍には石仏もあります。↓





トンネルの出口では保線の人たちが貨車の行き過ぎるのを待っています。ターンテーブル脇でもいろいろな仕事をしている機関区の人たちがのぞめます。↓





1/150~1/160のレイアウトに高さ1㎝ほどの人形を置くと、情景が急に生き生きとしてきて、物語を考えながら人物を配置していくのは楽しい時でした。写真が多くなってしまったのでつづきは次回にします。

機関庫風景

2020年10月14日 | レイアウト製作記


レイアウトは当初、畳一畳ほどを考えていましたが、幅はともかく奥行きが1メートルを優に超えることになってしまいました。その最大の要因がこのターンテーブルと扇形機関庫をどうしても入れたかったこと。電気やディーゼルの機関車と違って蒸気機関車には明確に前と後ろがあるため方向を転換するには転車台を使うのがふつう。その傍らにはたいてい車庫と修繕場などを兼ねた機関庫が。なかでもたくさんのSLが顔を覗かせる扇型をしたものは子供のころからあこがれの的。大きさ制限を超えてもどうしても入れたいものでした。



蒸気機関車は石炭を焚いて水を蒸気の力に換えて走ります。ちょっと大きな駅には水と石炭を補給する施設がありました。ローカルの駅では写真のように人手に頼ることが多く、水も左のタンクからスポートのホースで供給します。



そばには石炭の燃え滓を一時ストックする場所や滑り止めの砂置場、日に日に存在感を増していくディーゼル用の燃料タンクやさまざまな用途の詰所が並んでいます。手前にはホームと並行する位置に客車や貨車の留置線が何本か。そのヤードを照らす照明塔も。



信号所は駅構内のポイント・信号を換える施設。構内がよく見えるようにたいてい線路ぎりぎりに建っていました。そしてこの白枠の窓は自分の心象風景に何十年と居続けた景色です。



照明塔の上から手を振る作業員はレイアウト持ち主へのご愛嬌。

川の造形

2020年08月07日 | レイアウト製作記
トンネルと山があるからには、当然「川」もあって然るべきです。
トンネルを抜けるといきなり川を渡る鉄橋にさしかかる――。なんて風景、だれでも思い浮びますよね。

レイアウト台は当時の子ども部屋リフォームの時に工務店についでにお願いしたもの。枠の上だけにベニヤを貼ってもらって下は電気配線用に空けておくつもりが強度の関係で上下にベニヤの仕様となりました。当初は配線の穴を開けるのが面倒かなと思いましたが、これが逆に発想のもととなり、川の部分だけ上側のベニヤを取り除いてステンレスの棒材で補強することにしました。これで山やトンネルと川面の高低差が十分に取れて立体感が増します。



あとは川や土手をいかにリアルに表現するか。レイアウト製作の参考書のようなものを何冊も読みながらリキテックスのジェッソやメディウムといわれる素材やアクリル絵の具などを使って造形・塗装していきました。

崖の形状や色はわりと上手くいったと思います。中流域を意識して砂利や岩を散布。河川敷の草も。

設定の春の季節に合わせて振りかけた土手の菜の花風の黄色いパウダーは粒が大きすぎて失敗作です(アップに耐えられません)。
最後に釣り人や土手の自転車乗りなどを配置して一応の完成です。



ちなみに背景の山の写真は春の旅行のとき撮ってきた修学院離宮の裏山です。



トンネルを作る

2020年06月24日 | レイアウト製作記
鉄道模型のレイアウトでトンネルの存在は大きいです。限られたスペースをぐるぐる回る線路を敷くと、どうしてもおもちゃのような感じが強くなってしまいます。そこに山やトンネルを作って所々で列車が見え隠れするようにすると、ぐっと現実感が増すのです。



トンネルポータル(入口の壁)は子供のころよく見かけた花崗岩(?)を組んだものに見えるように、いろいろな塗料でウェザリングを施しました。もちろん煤煙でススけた様子も加えていきます。



トンネルの内部は外から見ると真っ暗なはずですから、光が入らないようにポータルに沿ってアーチ状に黒い紙を用いたり、壁や地面の隙間にも細心の注意を払います。
山を作った後で列車が脱線したり止まってしまったりしたとき用に取り出し口を設置する必要もあるので、遮光にはずいぶん気を配ったものです。

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昔のトンネルは複線であっても上下線別々に掘削して作ったものが多かったので、線路の間隔を少しずつ開けて入口の場所も前後に少しずらしました。山には草や樹木に見えるような素材を貼り付けていきます。



手間がかかっているように書いてきましたが、この試行錯誤がとても濃密な時間を提供してくれました。肩もずいぶん凝りましたけど・・・。



あれれ、この列車は右側通行してるゾ!

在りし日の夢翔庵鉄道

2020年05月16日 | レイアウト製作記

以前のブログに「レイアウト製作記」というカテゴリーを設け、鉄道模型のジオラマ製作過程を20数回掲載しました。その続きを過去形になりますが、記録として記していきたいと思います。ご興味のある方は少ないと思いますが、筆者の記録と記憶として寛恕願います。

2008年に主のいなくなった子供部屋を確保し、一畳半ほどのスペースにコツコツコツコツ空想の風景を作り上げていきました。まだ仕事をしていた時期ですから作業はもっぱら土日に限られます。当初は永遠に完成しないのでは・・とも思いましたが、リタイアした後はけっこう没頭できて一応の完成というところまでこぎつけました。

鉄道模型レイアウトをやってみて最大の楽しみは汽車を走らせることではなく、何と言っても「作る/創る」ことだとわかりました。限られたスペースに納めるべき要素を取捨選択し、時代や季節、方位などを決めてなるべく嘘がなく自分が納得できる風景を作り出していきます。さらに建物や人物の配置で空想の物語を醸し出せたら、世界で唯一の自分の世界が出来ていきます。

そうやって十年以上楽しんできた模型ですが、「在りし日の・・」でわかるように、いまレイアウトは存在しません。スペースの事情などから処分してしまいました。いずれまた、新しいレイアウト製作への情熱が湧いてくるのではないでしょうか。


地面作りで悩む

2011年02月25日 | レイアウト製作記
レイアウト作りも線路設置をはじめ、ストラクチャー(建造物)や山や川などの造形の基礎部分がほぼメドが立ってきて、いよいよ本格的なシーナリー(風景)づくりが中心になっていきます。

このなかで今いちばん悩んでいるのが「地面」。
駅前の広場や道路、機関区やヤードといったいわゆる「地面」をどういう素材を使って表現していくか、ということです。

一般的には「プラスター」という石膏を水で溶いて刷毛で塗っていき、その上をまた塗装するというのがメジャーなやり方のようですが、細かい部分が難しそうですし、どうも大雑把な感じがしてしまいます。

その他の方法としては紙粘土(「かる~いかみねんど」というのを100円ショップで売ってる)を盛り上げていくというのもありまして、これはもう一部で使っているのですが薄く延ばしたり表面を平らにするのがなかなか難しいです。

設定が昭和30~40年代なので、道は未舗装、ヤードや機関区は線路や枕木が土で半分埋まっている状態(わかりますかね?)に仕上げたいと考えているんです。

川の表面には『リキテックス』という画材の「メディウム」が使えるとあちこちで紹介してあるのでそれを準備していますが、同時に購入した「ジェッソ」や「モデリングペースト」というものも工夫しだいで使えるかもしれません。

まあ、悩みながら楽しんでもいるわけですが、レイアウトの出来を大きく左右する工程なのでなかなか踏ん切りがつかず逡巡してしまっています。


跨線橋(こせんきょう)

2010年10月28日 | レイアウト製作記


むかし複線以上の駅といえば線路をまたぐ跨線橋はごく当たり前の施設でしたが、大きな駅では地下通路ができたり、最近では駅自体が橋上駅や高架になったりして、ふつうの地上駅に跨線橋というのが案外めずらしくなったようです。

わがレイアウトは昭和30年代の想定ですから、この施設は不可欠のアイテムです。
幸い、跨線橋のキットはいくつかのメーカーから発売されているので組み立てと塗装でちょっとがんばればある程度のオリジナリティが出せます。

組み立てていて悩んだのが2本のホームの高さが1番線(対向式)と2・3番線(島式)で異なること、それからホームの間隔と跨線橋の階段の中心線が微妙にズレること、でした。
前者は低い方のホームの跨線橋の脚と階段に追加の袴のようなものを付加することで解決しましたが、後者の方は細かく見ない(!)ことにして妥協してしまいました。



それよりも鉄骨のような材料が細くて組み立て途中で折ってしまったこと。鉄骨をつないでいるというのは見たこともありませんから、やむなくもう一つキットを購入せざるを得ませんでした。

塗装は自分のイメージにもっとも近い色にエアブラシで仕上げました。蒸気機関車の時代ですからススで汚すのも忘れずにね。





バラスト敷設

2010年08月20日 | レイアウト製作記
レイアウトの線路には道床のついたTOMIX製のものを用いていますが、実物のフンイキを出すために周囲にバラストを撒きました。
ほら、あの砕石みたいなやつです。

製品はいろいろな色をしたものが各社から出ていますが、メインで使ったのは茶色のもの。模型の道床自体はグレーの真新しいバラストを想定した色をしていますが、通常見かける線路は車輪とレールとの摩擦で生じた鉄粉がついて茶褐色をしていますよね。

まず、道床付き線路のレール2本の表面を3ミリの細ーいマスキングテープでカバーします。
アクリル絵具の茶色を薄く溶いて太い筆でレールの間や脇の道床のグレーの地色を隠していきます。
乾いたらいよいよバラストの撒布。小さなスプーンで少しずつレールの両側に撒いていきます。この時、くしゃみは禁物(笑)。

形を整えたら、中性洗剤をほんの少し入れた水をスプレーして全体を濡らし、接着剤が浸み込みやすくしておきます。
木工用ボンドを4~5倍に薄めたものをスポイドでバラストの上からすこーしずつたらして浸み込ませます(液が濃かったり表面が乾いているととダマになってうまくいきません)。

一日たつとだいたい固まってくれますが、一発で完成というわけにはいかず、後であちこちを補修したり周囲に草を生やしたりしながら作業を進めていくわけです。

2日かけて周回線路のバラスト撒きをなんとか終えましたが、中途半端な姿勢がこたえて腰がパンパンになってしまいました。そのあげく、いくつかの電動ポイントが動きません。接着剤のせいでしょうか(泣)。

切り通し

2010年06月10日 | レイアウト製作記
線路の両側に山が迫ってくると、もうすぐトンネルかなと想像します。

ごく幼い頃。蒸気機関車の牽く列車に乗っていると窓の上げ下ろしを頻繁におこなったものです。

その最たるものがトンネルに入る時。
窓を閉めておかないと石炭の煤煙が車内に入り込んでたいへんなことになってしまいます。
当時は車両に冷房なんかないので、寒い季節以外、皆けっこう窓を開けていました。
そうしてトンネルに入る直前に車内のあちこちで窓をあわてて閉める動作が見られました。

最初に書いたように両側に山が迫ってくるとトンネルが近いと察して早々に窓を下ろす人もいます。
ところが、両側の山がしばらく続いた後、また消えたりして肩すかしをくらうようなこともよくありました。

わがレイアウトでも短いトンネルの予定を変更して右奥にこの「切り通し」を作りました。






山の造形

2010年04月11日 | レイアウト製作記
レイアウトの向かって右側には山を作ります。

昔の列車に乗って右窓の風景を見ていると、反対側の線路が徐々に離れていくことがありました。
そうして少したつと、いきなりトンネルに入るのです。

今は新幹線のトンネルのように複線で一つになっていますが、自分が小さいころのトンネルはたいてい上リと下リ別々のものでした。
掘削などの技術的問題なのでしょうが、車両の大きさギリギリに見えるトンネルポータルに吸い込まれるように列車が入っていく様子を再現したいと思います。



山は全体を作るのではなく、トンネルのある手前の傾斜を作って奥にまでつながっているのを想像できるようにします。
したがってレイアウトの端っこは断崖絶壁です。
(取っ手のついた切れ込みは車両がトンネルの中で故障したときの脱出用)



線路の上やまわりをスチレンボードで囲って、その上に山の骨格を新聞紙やプチプチなどで被い、テープで形を整え最後にプラスタークロスを貼り付けました。

これはケガをしたときのギプスから考案されたもののようで、石膏の粉をまぶしてある布に水をつけて貼ると1時間ほどで固まるという製品です。

半信半疑でやってみましたが思いのほかうまくいきました。他の部分にもいろいろ活用できそうです。


シーナリィガイド(つづき)

2010年02月05日 | レイアウト製作記
借りてきた『シーナリーガイド』はB5判200ページで、モノクロですが全編に豊富な写真と解説が載っています。

目次で載っている設備を追ってみると――、
駅本屋、信号所、跨線橋、農業倉庫、駅と植物、信号場(信号所との違いわかりますか?)、山と水田、草深い行き止まり駅、スイッチバック、炭鉱線、トンネルと煙、防雪設備、海辺の鉄道、入換と小貨物線、砂利とり線、機関庫・機関区、水タンクとスポート、アシュピット、貨物ホーム・・・・・・。
もう、レイアウトの参考になる写真と記事ありまくりです!(下品ですみません。つい興奮してしまい・・・。)

貸し出し期間の2週間、毎晩それこそ穴の開くほど読みましたが、これを返して(たぶん)二度と見られない状況には耐えられないと思い一計を案じました。

いつも駅名標の縮小コピーなどでお世話になっているKinko’sのお店に駆け込みコピーと製本をお願いしたんです。
ところが、著作権の関係なのでしょう。コピーの注文は受けられないと言うんです。ただ、客が持ち込んできたものなら製本は可能とのこと。

ちょうど昼休みだったこともあり、やりましたよ。200ページをB4で100枚分、コピー機を借りて約20分――。

Kinko’sのおねえさんはいつもヘンな注文をするオヤジを憶えてくれていたらしく、こちらの要望にほぼ完璧な作品(?)に仕上げてくれました。

これでいつでも必要なときに参考にすることができます。
Kinko’sのおねえさん! グッジョブ!!

シーナリィガイド

2010年02月03日 | レイアウト製作記
鉄道模型のレイアウト作りで悩むのが各種鉄道施設の配置です。
建物や施設そのものを本物らしく仕上げるのは大前提ですが、それらをどう配置するかによって、単なるおもちゃ鉄道にとどまるか、現実の縮小版に限りなく近づけるか、まったく違ってくるようです。

できるだけリアルにするためには現物の細かい観察が必須だと思います。
それで日常の通勤時も旅行に出て鉄道を利用するときも、ついつい「目を皿のようにして」細かいディテールを追いかけてしまうものですから、周りからは「ヘンな人」と思われてしまうのでしょう。可哀そうな鉄ちゃんの受難であります。

それはともかく、小生のジオラマは前にも書いたように昭和30年代から40年代前半の地方をイメージして製作していますから、観察したくても現代ではもう消え去ってしまった情景がほとんでです。

そうなると昔のおぼろげな記憶を辿ったり、想像したり、古い写真集などからヒントを得たりするしかなかったのですが、動く汽車を中心にした記録や記憶が圧倒的に多いので、情報として欠落する部分が大きくありました。

そんなことでもどかしく思っていたとき、子どもの頃からの筋金入り鉄道ファンの友人から、『シーナリィ・ガイド』という本が昔あったということを教わりました。

調べてみると、月刊誌『鉄道模型趣味』を出している機芸出版社が昭和49年に発行した(河田耕一著)もので、今はもちろん絶版で購入できません。

いったんはあきらめていたのですが、ふと思いついて図書館の「リクエスト」という手段を使ってみたら、同じ県内の他の館から借り出すことができたんです。

入手したのは昭和56年の第4版でしたが、写真のようにそうとう草臥れていました。(つづく)