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リタイアした「から」、あれがやりたい。これもやりたい。

人生のセカンドステージに、もう一度夢を描き直す。
「夢翔庵」の気ままなひとり言です。

百万塔

2020年11月01日 | 楽しむ
学生のころサークルの溜り場になっていた民家風の喫茶店の座敷に(記憶間違いでなければ)百万塔が置いてありました。
あの頃から漠然と「百万塔が欲しいな」と思っていましたがレプリカにしろ入手する方法を思いもつきませんでした。

ご存知の方には面倒臭いでしょうが、一応説明を入れておきますと――
百万塔は天平宝字8年(764)におこった恵美押勝(えみのおしかつ)(=藤原仲麻呂)の乱後の動乱を鎮めるため称徳天皇によって発願され、宝亀元年(770)に完成した100万基の小塔である。身部には3層めの屋蓋の頂上から真下に孔が削り込まれ、その中に陀羅尼経(だらにきょう)を1巻ずつ納め、相輪部の下端を孔に差し込んで蓋としている。(内藤栄;奈良国立博物館 収蔵品DBより)

その喫茶店も1984年に閉店してしまい<春秋堂日録~先輩のページへ>、百万塔のことも遥か彼方に忘れ去っていたころ、実家に帰省すると当時まだ元気だった父親がニヤニヤしながら「いいものを見せてやろうか」と自慢げにこれを持ち出してきました。

聞けば骨董市かなにかでたまたま入手したもので、奈良みやげとして作られたものだろうが、父親もずっと欲しかったのだということを底に記していました。

父親が亡くなった今、保管していた姉から譲り受けて父親をしのびながら身近に置いて愉しんでいます。陀羅尼経をコピーしたものを中に入れていますが、いずれ自分で書いたものに差し替えようと思っています。


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3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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百万塔の鑑定 (加藤春秋)
2020-11-01 15:32:38
拙ブログをリンクしていただきありがとうございます。百万塔は、底に轆轤に固定する細長い穴があって、その位置で判定できます。よく見てみてください。それにしても、彩色の下地の胡粉の痕跡もないのはおかしいですね。しかも百万塔は大量生産されただけあって、こまかなバリエーションがあるので、どれを参考にしたレプリカなのか調べてみるとおもしろいかも。
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百万塔の鑑定 (加藤春秋)
2020-11-01 15:33:46
拙ブログをリンクしていただきありがとうございます。百万塔は、底に轆轤に固定する細長い穴があって、その位置で判定できます。よく見てみてください。それにしても、彩色の下地の胡粉の痕跡もないのはおかしいですね。しかも百万塔は大量生産されただけあって、こまかなバリエーションがあるので、どれを参考にしたレプリカなのか調べてみるとおもしろいかも。
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コメントありがとうございます (夢翔庵)
2020-11-01 16:12:58
先輩あてに底の写真を送ろうとしたのですが、メールアドレスわからなかったので。
底には妙にきれいな四角い穴が四か所と真ん中の小さな穴があり、胡粉を塗った跡も見られません。近代のものと思います。
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