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リタイアした「から」、あれがやりたい。これもやりたい。

人生のセカンドステージに、もう一度夢を描き直す。
「夢翔庵」の気ままなひとり言です。

『熟字訓・当て字』の世界

2022年06月04日 | 楽しむ
2月に打ちのめされた漢検1級試験ですが、また少しずつ勉強を続けています。その中でスマホのアプリを使って増やしていた単語帳が「うっかり八兵衛事件」で使えなくなってしまったので、また新しいもので作り始めています。
入力の手間は面倒ですが、ある程度枚数がたまればヒマな時などに自分でテストのようにやって少しずつ憶えていくだろうという魂胆です。

今さらながら漢検協会が出している『漢字辞典』と『四字熟語辞典』を手に入れましたが、その巻末に付録として「熟字訓・当て字索引」というのが載っていました。

漢検1級200点満点のうち、この「熟字訓・当て字」の問題は10問10点で全部の1/20にしかならないのですが、知らなければ「絶対に」わからない、想像や語呂合わせなどでは解けない問題がほとんどです。少し例をあげると――、

① 羅漢松 
② 二合半 
③ 豆娘  
④ 草蝦  
⑤ 鉄樹  
⑥ 海若  
⑦ 十大功労 
⑧ 維納  
⑨ 仙人帽 
⑩ 苟且  

どうですか? 
あんまり読めないので、なんでこの語にこんな字を当てはめたのかという疑問が当然湧いてきますよね。辞書を引くと、あぁ、なるほど! と納得のいくものもありますが、それはむしろ少数派。一番多そうな由来は「漢名から」というもの。まあ、それはそうだろうと一応理解はしますが、「漢名からの誤用」(けっこう多い)となると、なんだよそれ、ムカシの日本人もいい加減だな。と少しでも印象と読みを結び付けようとしているこちらの脳みそをかき乱し、結局覚えるしかないのかという結論にいたり、それでなくても記憶力の落ちてきた老身には、合格までの遥かな道のりが薄ぼんやりと消えていくように漢字、いや感じました。

(ご参考)
熟字訓とは、二字以上でひとまとまりになっている漢字に日本語(訓)を当てはめたもの。明日(あす)、小豆(あずき)、海女(あま)、硫黄(いおう)、田舎(いなか)など。
当て字とは、漢字の持つ意味をはなれて、その漢字の音読みや訓読み、場合によってはその音訓の読みの一部を日本語に当てたもの。
とあります。心地(ここち)、三味線(しゃみせん)、砂利(じゃり)、師走(しわす)寄席(よせ)など
――だそうです。

①から⑩の答え
①いぬまき(犬槙) ②こなから(小半):四分の一 ③いととんぼ(糸蜻蛉) ④てながえび(手長海老) ⑤そてつ(蘇鉄) ⑥わたつみ(海神、綿津見) ⑦ひいらぎなんてん(柊南天) ⑧ウィーン ⑨きぬがさたけ(絹傘茸、衣笠茸) ⑩かりそめ(仮初め)

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