非モテ同志諸君
今年も、おぞましい日が近づいてきている。
２月１４日。聖バレンタインデーである。
かくいう私も諸君らと同様、チョコレートをもらったことが無い。
だから、非モテの気持ちも分かっている。
ただ、非モテでも絶対に「インセル」にはなるな。
インセルとは、自らがモテないことを女性のせいにする男のことである。
情けない限りである。
情けないだけでなく、有害な存在ですらある。
太田啓子「これからの男の子たちへ：「男らしさ」から自由になるためのレッスン」によれば、近年インセルによる女性を狙った暴力事件が相次いでいるという。
犯人の動機には、女性への嫌悪があったそうである。
太田さんは、従来の有害な男らしさから自由になることが、この問題の解決には重要だと語っている。
非モテが、モテる男に対して僻みを持つなら分かる。
のび太が、出来杉を妬むようなものだ。
しかしのび太でさえ、モテないことを静香のせいにはしない。
ここがインセルとの違いである。
そしてのび太なりに、試行錯誤する。
例えば、ドラえもんの道具を使いながらではあるが、のび太が家事をする話がある。
部屋掃除や食器洗いが上達し、のび太は自信をつけていくのだ。
さて、非モテ同志諸君。
有害な男らしさを捨てるのでも、家事の練習をするのでも良い。
それが嫌なら非モテのままでいるのも良い。
ただし「インセル」にはなるな。
