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ゆきどんのやっぱりほでなす生活

他所からのインポート版。ほでなす船長の私生活の過去の記録。自分用の保存版です。

一所懸命

2014-03-12 16:39:00 | 女川
一昨日から 船を上架していました。 早いもので 女川に帰ってきてから 1 年半の月日が経ちました。 震災後に 船を揚げるのも 2 回目になりますね。  季節 厳しい 3 月に 揚げるのは 初めてだったかな。


春の嵐が続く。 毎日 風が吹き 雪が降る。 命日の日は 街が 見えない程 吹雪きました。 想いの詰まった 心の叫びだと感じた。  あの時も 雪が 降ったね。 どんなに どんなに 凍えて 寒かったことだろう。   2 時 46 分 サイレンと共に 作業の手を 休めて 黙祷。。。


通う 道すがら 多くの仮設の前を通るが 人の 減るところは 無い。 長く 遠い 道のりは いつまで 続くのだろうか。 そんな 仮設で 笑顔で話している人を 良く 見掛けるようになった。 みんな 前を 向いているんだね 


俺は  この浜が 好きだ
ここが 直ったら  また 船を持って来よう

くりかえし  時は  流れ
人々の  悲しみや 涙は
やがて 夢や 希望に 変わり  町を発展させるだろう

その力を 信じ  この女川(まち)で
一所懸命 生きていこうと 思う。。。







女川にて

2014-03-04 12:38:00 | 女川
今週は ぱっとしない天気が続くようです。 唯一 晴れマークの付いた 本日は 女川にて作業中でございます。 船尾デッキの補強作業ですわw 以前から ちょっとしたエンジンの調子の違いで 舵棒が ガタガタと共振して煩わしかったの  軸受けの隙間に薄いプラスチック板を挟んだりしてみましたが ダメでした なのに 何故か 様子を見に近づくと 音は消えるんだよ?


原因は デッキの剛性不足でした。 舵棒が共振するのでは無く デッキが共振して 音を出していたようです  だから 人が乗ると 止まってたんだね。 船倉に潜り 舵棒の すぐ後ろに補強の木材を流す事にしました。 2 × 4 材を買ってきて デッキ裏の形状に合わせて カットして FRP 樹脂を掛けてます。 寒いので捗らず 今日は ここまで(笑)


隣りの倒壊ビルでは 養生が終わり 昨日から解体作業が進んでおります。 今までは 重機を入れる場所の盛り土作業を 養生無しでやってた為 船が真ッ茶色でした  一言 物申してやった成果なのか 海側も ちゃんと養生して 水撒きながら 粛々とやってますね(笑)  報道の方も多く ヘリまで飛んでましたわw それほどの一大ニュースなのかしら?


観光桟橋の架け替え工事も進んできました  周辺の岸壁の嵩上げも盛んに行われております。 これらの工事が終われば 海沿いは 埋め立て 舗装 と一気に復興しそうな予感です animal1 まもなく あの大震災から 丸 3 年が経ちますね。


少しづつですが 前に進んでいる 女川にて。。。





上高地からの応援

2013-08-18 14:45:00 | 女川
女川で行われている 「小さな復興プロジェクト」  すこしでも前に進むため 明るい未来への願いを込めて 一つひとつ 手作りで仕上げられた 木のサカナです 


そんな希望を持って製作している女川の人達を支援しようと 遠く離れた 上高地の地で 木のサカナを販売して頂いてます  縁あって おぃらの手元に届きました。 女川で たくさん魚が捕れますようにと。。。


  「小さな復興プロジェクト」
 宮城県牡鹿郡女川町浦宿浜字浦宿 81-75
 TEL・FAX  0225-24-8612





ちょいと様子見に~

2013-04-09 20:07:00 | 女川
急速に発達した爆弾低気圧の影響で 日曜日は 未明から 不安で寝ていられない程の南風が吹いていました。それが日中になって 真上に低気圧の中心が来た頃には 気持ち悪いくらいに静まり返ります。ところが こんどは 爆弾の地響きが煩わしかったですねぇ  近くにある王城寺ヶ原からの なんとも不快な お届けものでした(笑) 普段は自衛隊の皆さんが空砲で演習してますが 現在は アメリカさんが実弾を 遠慮会釈なく どっかんッ ばっかんッ ぶち込んでいるようですよ  神経を逆撫でするような地鳴り。家の建具やサッシが ビリビリと震え あの時(震災)の大きな余震の前兆を思い出し 嫌な気分になります 
とても とても 不愉快です。

間違って変なところに飛んでこなきゃいいなぁ~~ なんて心配してたら 今までに無いくらいの地響きと共に 大きな轟音が炸裂しました  言わんこっちゃない 絶対 近くに着弾したぞッ と思ったら 雷でしたわw  しばしの雷鳴の後 バケツを引っくり返したような豪雨。 そして 翌日の月曜日は またまた恐ろしいほどの暴風でした  昨日は南で 今日は西。ただ強いだけの南風とは違い 西の風は憎たらしいほど暴れます。我が家の庭のバケツやジョウロ、バイクのカバーまでが ぶっ飛び もう手が付けられないような状態でしたよぉぉぉ 


やっと訪れた平穏 sun ちょろちょろっと家の周りを片付けて やはり心配になるのは 船だよね。。。 時間もあるし いいお天気だし 様子を見に行くと言うと お袋も行くというので一緒に女川へ向かいました。親戚に配ったアルバムの件もあり 自分の目でも新しくなった船を見てみたかったようです。

岸壁に着いてみれば あれだけの暴風だったにも関わらず なんとも無かったですね  特に隣のボートと当たって傷が付いたとか 錨が いつもより曳けてたとか ロープが痛んでたとかも無く のんびり~~と浮かんでました  お袋は できれば船に乗って 操舵室の中や いろんな所を見たかったそうです。でも 潮が引いていて ウネリも残っていたので 乗り移るのが怖かったらしく 残念にも 外部だけ眺めて満足してました。


その後 女川町内を ぶらぶらと車で周りました。あそこの町立病院の一階まで津波が来たこと。今は海みたいだけど 以前は ここも陸地で漁協などが建ってた事。なにも無くなってしまったけど この辺りに自分の船がひっくり返っていた事。そして ここの港に船を泊めていたんだよ ってな事を説明しました。


その石浜港も 復旧工事が始まっていました  すっかり流された防波堤の跡に 新しくケーソンが入れられ 徐々に整備されています。予定では今年いっぱいでの竣工。直ったら またここへ戻ってきたいな。。。




あれから・・・

2013-03-11 10:19:00 | 女川
先日の バイト中に  「 もうすぐ 3 年だっけ 」
「 いやぁ 2 年ですよ~ 2 年 」
なんて話をしてたのに 自分にだって 3 年も 4 年も経ってしまったような錯覚がある。カレンダーを見ながら しっかり計画を立てて生きてきた自分の頭では 2 年だって分かりきっているのに なぜか ものすごく長い月日を過ごしてきたような気がする。
振り返ってみれば 長かったなぁ~~ 


女川湾では 3 年後の完成を目指し 沖堤防の工事が始まりました。警戒船が巡り 巨大な台船が 敷石を投入しています。工事に伴い 仮設の航路浮標は 大きく南側に迂回しています ship

この 2 年間で 自分は なんとか自船を直しました。本当は もっと もっと 早く直したかったけど 女川の状況を見るたびに 焦っても しょうがないと感じていました。


湾内でも多くの作業台船がひしめき合い 盛んに嵩上げ工事が進められています。街中にあった瓦礫も だいぶ少なくなりました。盛り土用の土が そこ ここ に置かれ 重機が動き 土煙が舞う。いまだ一つの建造物もない 荒涼とした大地だが 少しは前に進んでいるのだろうか。


昨日の午後から 暴れ始めた風は 夜になっても 吹き止まなかった。 夜通し鳴り続ける風の音に 2 年前の辛かった夜を 想い出した。 あの時も 一晩中 余震が続いたよね。

あれから もう 2 年。  あれから まだ 2 年 。 。 。
人それぞれの 想いがあるだろう。  過去の教訓を忘れず
これからも頑張っていこうと思う