原題:CONTROL
公開:2005/03/19
製作国:アメリカ
上映時間:105分
監督:ティム・ハンター
出演:レイ・リオッタ、ウィレム・デフォー、ミシェル・ロドリゲス、スティーヴン・レイ、キャスリーン・ロバートソン
その薬が凶気を操る。
Story:数々の凶悪犯罪を起こし、“怪物”と恐れられた男、リー・レイ。彼はついに死刑が決定し、致死注射によって処刑が執行される。数時間後、彼は死体保管庫で目を覚ます。彼の前に現われたコープランド博士は、リー・レイが被験者としてある実験に無期限で参加することを条件に、死刑を回避できると提案する。(allcinema ONLINEより)
死刑を宣告された凶悪犯が脳の性質を変えてしまうという新薬の実験台になるというお話。
これはなかなか面白かったです。リー・レイは死刑の回避と引き換えに、新薬“アナグレス”の被験者となります。脳の性質を変えてしまうもので、それまで凶暴だった性格が変わるのだという・・・。
黄色い錠剤を6時間ごとに飲むらしい。しかし効いたきたかなーと思うと実は効いたフリしてただけで性格は変わらず。しかし、次第に性格が穏やかになっていって、罪の意識や自責の念とやらが芽生えてきます。
第二段階として一般人と同じ生活させてみるのですが、知り合いに連絡して拳銃を手に入れたり怪しい行動をするんですねぇ。普通の生活をし始めてからはかなり顔つきが変わっていって、とても凶悪犯には見えなくなってるのは不思議。
表情が穏やかになっても仕事を真面目に始めても女性にやさしくなったとしても、前半での効いたフリの行動があるので、彼のこの姿を“信じてもいいのか?”思うところがあって観てるほうも油断できないということもあって面白く観られました。
最後の薬の真相を聞いてビックリ。あそこまで変われたのは、コープランド博士の彼への接し方も関係してるのかなーと。博士はちょっと深入りし過ぎ感もあったけれど。それに引き換え、ただの実験台としか見てないやつらのほうが悪人に思える。
リー・レイ役のレイ・リオッタさんがうまいもんで、凶悪犯の時の顔と薬が効いてる時の顔のギャップがすごい。ラストでの回想シーンは泣けた、とても切ないラスト...。
相変わらず怖い顔のウィレム・デフォーさんですが、普通の役どころでした。個人的には胡散臭い感じのほうがが好き。