☆yukarinの映画鑑賞日記α☆

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復讐の絆 Revenge:A Love Story

2012年09月27日 | ★★★++

【復仇者之死/REVENGE: A LOVE STORY】 2010年劇場未公開 香港 R-15 111分
監督:ウォン・ジンポー
出演:蒼井そら、ジュノ・マック、リュー・イェン、チン・シュウホウ、トニー・ホー、デレク・ラム

心から君を、守りたかった。

刑事と身重の妻の連続惨殺事件が発生。仲間を殺された刑事たちは、容疑者・キットを逮捕する。だが、キットの恋人で妊婦のウィンは、自らの腹を引き裂き無実を訴える...

 

モスクワ国際映画祭で最優秀監督賞を受賞したバイオレンスドラマ。
監督は『ベルベット・レイン』のウォン・ジンポー。
私の好きな復讐ものなんですが、これがとにかくすごい、いろんな意味で。

冒頭からありえない刑事の死体...バラバラ?ドロドロ?な残骸が出てきて、その妻がお腹を裂かれて胎児が取り出されているという状態。しかも仲間の刑事が駆けつけた時にはその妻は息があった.....初っぱなからショッキングな展開に引き込まれました。

またまた腐った警察のお話です。今回は警察組織ではなく所轄の刑事たち。主人公キットの恋人のウィンがある事情でお隣さんの売春婦の家にかくまってもらった時、訪ねてきた男に乱暴されそうになってキットがその男をボコボコにするのですが、その後に警察に被害を訴えに行ったらなんとボコった男は刑事だった!

しかもその刑事はウィンを売春婦だと勘違いしてるから署内で....。その上、ウィンが売春婦じゃないとわかったら、それをもみ消そうとしてキットに理由をつけて6か月のムショ暮らしにさせてしまうという極悪非道な刑事たち。そんな恨み辛みが重なってキットは復讐を決意。そして冒頭の事件に発展していくわけですね。

とても救いのない哀しく切ないお話。悪を取り締まる警察が極悪でどうしようもないのが酷い。刑事たちがやっきになってウィンを殺そうと壮絶な攻防戦が繰り広げられます。
しかし、復讐はどこかで止めなきゃいけない。復讐の解決策は赦すこと....一度は赦したのだけれども.......復讐の連鎖を見事に描いていたと思います。ラストに出てくる少年たちの将来が心配。

ヒロインは蒼井そらさんという人で台詞が少ないので日本人だとは気づきませんでした。かなり大胆なシーンがあって身体張ってんなーと思って出演作を調べたらなるほど~と。
キットを演じたジュノ・マックは香港の歌手だそうですが、こちらも台詞が少ないのですが迫真の演技がとても素晴らしかったです。復讐に燃えた突き刺すような目が印象的。しかし、どうしても『SPEC』の時の加瀬亮さんに見えるんですよねぇ。

あまり期待してなかったのですが、これはやられたーという感じでした。
これって香港映画なんですが雰囲気が韓国映画っぽかったです。

★★★.9

 

復讐の絆 Revenge: A Love Story [DVD]
蒼井そら,ジュノ・マック,チン・シューホウ,トニー・リュー,トニー・ホー
アメイジングD.C.

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