浅野ゆうじの独り言

社会・政治に関連する本の感想や日々の出来事についての私なりの考え方を書いています。

『リベラル保守』宣言・中島岳志を読んで

2013-08-20 11:20:39 | 国際・政治

 先にこのブログでも紹介した『知の挑戦』で中島先生の主張に共感し、改めて考え方を知りたいと思い、標題の本を読んでみました。

 ブログでは、西部邁先生や佐伯啓思先生を取り上げておりますが、同じ流れとして、「保守」の本質が語られており、自分自身が普段語っていることが裏付けられているような思いでした。安易に「保守」と名乗ることができないと言えますし、「リベラル」そのものの流れも考えなければならないところがあります。

 イデオロギーや思想は、とかく対立的になりがちであり、そうした対立や断言が人気を博す風潮の中で、時間的空間的立ち位置を基本とするこの「リベラル保守」の考え方は、日和見的・妥協的に移り、刺激的な変革を求めるものにとっては生ぬるいものに映るかもしれません。しかし、対立や断言が引き起こす結果としての負の部分は兎角考慮されないのではないかということです。またポピュリズムが問題になるのはそうした部分であったはずです。

 私自身は、こうした漸進的な考え方とバランスに配慮する政策を行うのが今求められていると思っています。「リベラル保守」という言葉が適切なのかどうか分かりませんが、私たちの方向性を示す素晴らしい考え方ではないでしょうか。

以上


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