夏音

「なつのね」ぶろぐ

Microsoftも音声サービス参入

2005年08月31日 22時05分31秒 | テクノロジ

Google Talkの発表に続き,MicrosoftによるTeleoの買収が報道された.
買収した企業はTeleoってところで,コーデックはSkypeと同じGlobal IP
Sound社のものを使ってたところ(音質はSkypeより悪いという話ですが).

さて,Yahoo,Google,Microsoftはつい先日まで地図サービス合戦を
繰り広げていた訳ですが,次の戦場は音声通話重視のIMということなのか?

音声サービスという意味ではSkypeが圧倒的に先行している分野であり,
GoogleはGmailとの連携を図りつつ参入してきました.
では,Microsoftは何をこの分野に武器に参入してくるのか.
色々考えが浮かんでくるんだけど,まとまったら書いてみたいと思う.

とりあえず,嫌な展開としては,Windowsにバンドルしちゃうパターン.
実際のところ,SkypeもGoogleも知らないユーザってかなりの割合で存在する.

NetscapeがブラウザのシェアをWindowsにバンドルされていたたIEに
奪われていったように,SkypeとかGoogle Talkが気付いたら,消えていた
なんてことにならないことを願いたい.


通信サービスについて(その4) FMC

2005年08月30日 00時47分39秒 | テクノロジ

さて,今日は3要因の最後のお話.
1.先日から受付が始まった無線周波数の新規割り当ておよび無線規格の
普及による新規参入業者による競争の激化.
2.番号ポータビリティの導入による容易なキャリア乗換え.
3.FMC(Fixed Mobile Convergence)と呼ばれる固定網との融合.←これ

"FMC"というコトバは最近,技術系の雑誌やニュースサイトで見かけるように
なった単語である.
その場合のユースケースは,固定網と携帯網の融合という側面で語られる
だけであり,具体的なサービスにまで踏み込んだものは少ない.

そんな中,FMCの具体的なサービス例として登場したのが,先日の記事でも
ちょっとだけ取り上げたブリティッシュテレコムの社長会見でFMCに言及する
ようにそれなりの動きがあるようである.

しかし,BTの例を見るまでもなく,NTT東西とドコモの融合の形が見えてこない.
例えば,"one billing"と呼ばれるドコモとNTT東西の請求書の一括送付といった
サービスが検討されているようであるが,それがFMCなのかと言われると微妙である.

ということで,FMCについてはこれという結論が出せないのだけど,何か思いついたら
書いてみるつもり.

とりあえず,通信サービスのお話はこれで一端終わり.

通信サービスについて(その3) 番号ポータビリティ

2005年08月27日 23時37分40秒 | テクノロジ
今回は「モバイル戦国時代」に関する3つの要因のうちの2番目の話.

1.先日から受付が始まった無線周波数の新規割り当ておよび無線規格の
普及による新規参入業者による競争の激化.
2.番号ポータビリティの導入による容易なキャリア乗換え. ←これ
3.FMC(Fixed Mobile Convergence)と呼ばれる固定網との融合.

番号ポータビリティについては,以前ちょっとだけ書いた.

以前のエントリで書くだけ書いたので,今回基本的に書くことはないんだけど,
ちょっとだけ追加情報があるので,載せておく.
3つめの要因に取り上げたFMCにも絡む話で,総務省が「IP時代における電気
通信番号の在り方に関する研究会第一次報告書」
という報告書を発表している.

内容としては,IP電話にも体系化された番号を付与しましょうとか,そんな話が
中心なんだけど,FMCのことについてもちょっと書いてある.

FMCの世界では,固定電話と携帯電話の融合,例えば,自宅では有線経由で
接続され,外出するときだけ携帯網を利用することで,料金を安くしようと
いったサービスが想定されている.この場合,電話端末は一台な訳だから,
電話番号も同じ方が便利ということになる.
そして,実際に,こんなサービスをイギリスのブリティッシュテレコムが
開始しようとしている.
で,大事なポイントは,ブリティッシュテレコムは固定電話の会社であるため,
携帯キャリアにとって競合する相手となる可能性もあるということ(今回,
ブリティッシュテレコムは携帯網をボーダフォンから借りているらしい).

この辺は次回まとめてみるつもり.

通信サービスについて(その2) 新規参入組

2005年08月25日 22時02分07秒 | テクノロジ
さて,昨日の続き.
「モバイル戦国時代」と銘打たれている理由はいくつかある.

1つ目が,先日から受付が始まった無線周波数の新規割り当ておよび無線規格の
普及による新規参入業者による競争の激化.
2つ目が,番号ポータビリティの導入による容易なキャリア乗換え.
3つ目が,FMC(Fixed Mobile Convergence)と呼ばれる固定網との融合.

今日は1番目の話を….
無線周波数の新規割り当てについては,1.7GHz帯をソフトバンクとイーアクセスと
ip mobileの3社,2GHz帯をライブドアとウィルコムの2社の計5社が申請を行う
可能性が高いと見られている(現時点ではまだ申請数0らしい).

総務省が最終的にどのような判断を下すかは分からないが,各社とも「データ
通信サービス + IP電話」をサービスの柱にするようである.しかし,これでは
現在のキャリアと何も変わらない.そこで各社ともユーザに訴求するための
付加価値が必要となってくるが,多くの場合,それは「価格」だと考えられている.

事実,ドコモやauといった既存キャリアの携帯料金は決して安い訳ではない
(ドコモのデータによるとFOMAの場合の総合ARPUは9090円,movaで6190円*1).
しかも,既存キャリアのデータ系ARPUは赤字ぎりぎりのラインであるという話(FOMAで
3100円,movaでデータ1370円),音声ARPUが収益を支えているという話である.

とすると,既存キャリアの稼ぎ所である音声で低価格を訴求すれば,音声を
メインに利用しているユーザの乗り換えを期待できることになる.

では,なぜ,低価格が実現できるのか?という話になるが,答えは単純で
IPを使うから,ということになる.

無線LANの製品を見ても分かるようにIP関連分野には様々な企業が参入し,
競争を繰り広げている.そのため,無線チップを含め,非常に低価格で
端末およびシステムを組み上げることが可能となる.一方,既存キャリアの基地局は
1個億単位のコストが必要とも言われている.厳密な比較にはならないが,無線LANの
アクセスポイントの値段を思い浮かべれば,そのコスト差は歴然である.

もちろん,IPであるために品質管理の難しさといった問題もあるが,Skypeのように
コーデックでがんばることでなんとかなると思っている.

ということで,単純に音声サービスという点で見れば,新規参入組でも既存キャリアと
互角の勝負が出来ると思うが,問題は携帯端末である.

約半年毎に新機種が出る日本の携帯市場では,端末それ自体でユーザを惹き付けることが出来る.
では新規参入組に対して,新たな携帯端末を供給するようなベンダが現れるのだろうか?

現在,携帯端末1台の開発費は数百億とも言われている.ユーザ数も見えないような
新規参入組に対し,これだけの投資を行うベンダは恐らく存在しない.
かといって,新規参入組の中でベンダにそれだけの援助が出来る企業があるかというと
微妙である.もちろん,モジュール化が進んでいる海外の携帯端末メーカを活用することで,
低価格で数種類の端末を開発できる可能性は残っている.しかし,既存キャリアの高機能
端末に慣れ親しんだ日本人ユーザを満足させる端末であるかは別の問題である.

サービス開始時にユーザを集められなければ,ベンダも付いてこないし,厳しい戦いと
なる.ということで,何はともあれ,携帯端末のラインナップを充実させることが勝負を分けると
個人的には考えている.

収益を挙げる別の方法として,元記事にはMVNO(Mobile Virtual Network Operator)のような
無線基地局を含めたシステムの設置,管理・運営を行い,帯域を貸し出すようなサービスも
挙げられているが,顧客情報の管理の困難さといった点から,企業向けがメインとなるため,
ここでは議論しない.

ライブドア等が始めている無線LANサービスについては,完全にデータ系の話であり,
Skypeがどうこうという話ではないということは以前の記事で書いたのでこれもまた省略する.

まとめとしては,既存キャリアの稼ぎ所である音声については,新規参入組でも
十分勝機はある.ただし,携帯端末のラインナップを充実させることがその前提.

とりあえず今日はこの辺で.

*1 NTTドコモ 平成18年3月期 第1四半期業績より



通信サービスについて(その1) 無線規格

2005年08月24日 22時37分59秒 | テクノロジ
「モバイル戦国時代」と銘打った特集がITmediaで組まれています.

前々回と前回はドコモとかauといった話だったのですが,第3回目
無線技術を使っての電話サービスやデータ通信サービスのお話.

モバイル分野だけではなく有線も含めてなんだけど,色々と書いてみたい
ことがあるので,何回かに分けて書いてみることにする.

まず,今日は用語から.(^^;
記事を読んでると,「WiMAX」とか「iBurst」という無線技術っぽい名前が
出てくる.これって何?ってところを調べてみたので,載せておく.

まず,無線技術規格のほとんどはIEEEというアメリカの組織で標準化
作業が進められてる.今普及してる無線LANである802.11a/b/gもこの
IEEEで決定された無線規格である.

このIEEEで議論されている無線規格なんだけど,その距離によって
異なるWGで議論が行われている.距離の短い順に説明していく.

まず,802.15ってところで議論されているのが無線PAN(Personal Area Network).
BluetoothとかUWB(Ultra WideBand)といった非常に狭い範囲(10メートル前後)を
対象にした無線規格.

次が,ご存じ802.11で,802.11a/b/gといった無線LAN(100メートル前後)が
ターゲット.WiFiって単語を耳にすることもあると思うけど,これの中身は
802.11bのことで,WiFiって名乗ってる端末同士だと互換性が確保されてますよって
保証を意味してる.

で,次が100キロ前後の距離をターゲットにしたMAN(Metro Area Network)と
呼ばれてる規格群で,802.16と呼ばれるところで議論が進んでいる.で,この
802.16がWiMAXと呼ばれてる.

現在,MANより長い距離での無線規格は検討されていない.

あと,上記の規格をシームレスに繋げたらいいよねってことで,
802.21ってところで上の無線規格をどうやって連携させるかが
議論されていたりもする.

基本的にはどの領域でも高速化を目指す方向で話が進んでおり,
例えば,無線LANでも802.11nという規格で100Mbpsが実現する
ことになっている(ちなみに2007年くらいに製品化されるはず).

ちなみにiBurstというのは,IEEEで議論されている規格ではなく,
オーストラリアの企業が開発した独自規格.距離的には100キロ弱
ということで無線LANと競合する領域に位置している.

上に見たようにいろんな規格が議論されてるんだけど,国毎に電波の
割り当て状況が違っていたりして,いろいろとごたごたしてたりもする.

今日はここまで.
明日は記事にある鷹山,ライブドア,ドコモなんかの話をしてみる予定.

#KDDIがパワードコムを買収するみたいなニュースが流れてる.
#ちょっと注目しておく必要ありです.


ネットから離れて…

2005年08月22日 21時48分55秒 | 雑談
先週後半,携帯電話の電波が入らないようなところに旅行してきました.
当然,ネット環境なんてものがあるわけもなく….

一応,テレビはあったのですが,一緒にいった友達と「どうせならテレビを
みるのもやめてみよう」という意見の一致があり,完全に情報から隔離された
生活を数日送ってみました.(笑)

感想だけ言ってしまうと,何も気にしないでいいというのは素晴らしい!!
友達とおしゃべりしたり,まったりと散歩したりと,時間の流れすら
ゆっくりと感じられ,心身共にリフレッシュすることが出来た感じ.

気心の知れた友達と数冊の本とちょっとしたアルコール.
楽しい旅行にはこれだけあればいいと感じることが出来た数日間でした.

旅行から帰ってみたら,ホリエモンが衆院選出馬とかのニュースが出てて
世の中の変化の速さにびっくりしたわけですが.(^^;

ということで,慌ただしい日常に戻りつつ,まったりブログの更新を
続けていこうと思います,はい.


新しいガムが誕生するかも!?

2005年08月15日 12時09分03秒 | 雑談
ニュースを見ていたら,ガムの話題が出ていたので,メモがてら
載せておく.

先月,ガムの材料として新しい原料が発見されたらしく,
その名も「オールインワンガム」.

従来の原料との大きな違いは,加工時に熱を加えなくてもいい点.
この特徴により,熱に弱いサプリメントや医薬品をガムに混ぜる
ことが出来るようになるとのこと.

で,医薬品やサプリメントをガムに混ぜることで,次の2つの利点が
生まれる.
1.ガムを噛むことで唾液が出るため,水が必要ない.
2.舌下吸収であるため,吸収効率がよい.

国内のガムメーカーもすでに製品化に向け,動いているようで,
技術的な課題はほぼクリアされ,あとは認可が下りれば販売可能
とのこと.

現状,デメリットも見当たらず,販売認可が下りたら,お手軽な
サプリメントとして,爆発的に売れるような予感.
株でも買っておくかな.(笑)



空を眺めよう

2005年08月12日 21時27分05秒 | 雑談
数年前からニュースなんかでも取り上げられてますが,今日の深夜
(2時~4時くらい)にペルセウス座流星群が最もよく見える
そうです.
「極大夜」と呼ぶらしく,1時間当たり30~50個くらい見えるとのこと.

ちょっと夜遅いですが,たまには空を見上げてみるのもいいかも.

ボクはラーメン食べに行って,その帰りに空を眺める予定.(笑)

(追記)
22時現在,雷が鳴っております.(T_T)
空,真っ暗で何も見えません.orz

amazonのシッポはそんなに長くなかった!?

2005年08月09日 21時55分59秒 | 雑談
スペースシャトル,無事帰還できてよかった.ヽ(´▽`)/
ストーリミングでずっと見てたのですが,着陸したときは感動.(T_T)

さて,本題.
"Amazon's Long Tail Not So Long"(アマゾンのシッポはそんなに長くなかった)
という記事を見つけたのでご紹介.

短い文章なので,適当に訳してみる.

“Wiredの記事の中で,クリス・アンダーソンが言及した「ロングテール」.
彼はロングテールの代表例として,amazonを挙げた.amazonでは通常の店舗では
売れ筋ではなくなり,置かれていない本が57%の売り上げを上げていると述べて
たけど,どうもその数字が怪しい.

モリス・ローゼンタール(amazon rankの専門家:なんだろこれ?)曰く,
「ロングテールに該当する本の比率57%ではなく,20%~36%程度じゃないかな.」
この数字はamazonの収益に大きく貢献しているけど,当初の数字に比べればそれほど
衝撃的な数字ではないよねぇ.”

モリス・ローゼンという人の推定方法がいまいち分からないので,何とも言えない..
ただ,彼の言うことがホントだとしても,ロングテールと呼ばれる部分での収益が
20-36%を占めてるのは事実.
amazonの2005年1Qの売り上げは19億ドル.書籍の湿る割合はよくわかないけど,
30%と勝手に見積もってみても,1.15~2億ドル程度をロングテールと呼ばれる
部分が占めてることになる.
これは通常店舗では取り込めなかった数字だと考えると,十分,衝撃的な数字
じゃないかと思うけど,どうなんでしょう.


スペースシャトルと解散と…

2005年08月08日 22時16分56秒 | 雑談
スペースシャトル帰還が延期,郵政民営化法案否決で衆議院解散と色々と
事件のあった一日.

スペースシャトルは天候不良ということで,明日に延期です.
明日も今日と同じ時刻から到着許可の判断が計5回行われます.
少しくらい遅れてもいいので,無事の帰還を祈りたいです.

さて,郵政民営化法案は事前の予想とは異なり,あっけなく否決,解散という
シナリオになっちゃいました.
色々言いたいことありますが,とりあえず,9/11は選挙に行きましょう!!
これで投票率が低かったりした日には日本はダメかも….

とりあえず,小泉さんは全選挙区に候補をたてるということなので,
普段政治に関心もってない人でも,郵政民営化賛成/反対のどちらか
に投票するという行動だけは取って欲しいものです.