夏音

「なつのね」ぶろぐ

安楽死問題に思う

2006年03月27日 21時23分26秒 | 雑談
安楽死のニュースを聞いていて感じるのは,現在の議論が,医学的見地に
基づく"死"の位置付けとして議論されているということ.

でも,その前提となってる「医学的見地に基づく死」の定義について,
明確な説明はどこの報道を見てもなかったように思う.

これまでの死生観は共同体といった世界で積み上げられたものであるのに対し,
ネットなどの外部メディアを通じて,他の死生観を得ることが出来,それが
今の医学的見地の死生観と食い違う概念だった場合,我々はどのような
判断を下すことが出来るのだろうか?

こういった問題に対処していく術を今後考えていく必要がある気がしてならない.

よく耳にする家族の希望なんていうのは,それ自体が既に違う死生観として
成立しうるものなのか,それとも単純に「殺す」という決断を下すことからの
逃避なのか,当事者にでもならない限りなんとも言えないし,その意味では
この問題を語る資格はボクにはないのかもしれない.

あと,もし,この問題が医学的見地だけではなく,利害関係に絡むもので
あれば,その関係も明確にされるべきだと思う.
これもまた,当事者でもないのでよくわからないのだけどね.


今日の悩み…

2006年03月15日 22時06分26秒 | 政治・社会
「あの子が殺されて初めて分かったわ
 犯した『罪』も
  それを裁く『法律』も
   その償いの『罰』も
    全部『他人』が決めるんだって」
        CLAMP "東京BABYLON"より

この言葉の前にはとっても無力なわけだが….

それでも,一応,現実社会においては,"法システム"と
いうものが存在し,機能していることになっている.

んでもって,犯罪は社会現象として,一定の確率で存在し,
犯罪がある社会の方が正常である,ということ.

では,ネットワークの世界での"死(殺人)"とはなにか?
既に我々はその現場を目にしているのではないか?
それに我々は対応する術を用意できてるのだろうか?

今日はこのことが頭から離れず,一日仕事手つかずでした.
解が出てきた訳ではないんですけどね.

Winny対策の嘘

2006年03月15日 22時04分19秒 | 雑談
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060313i107.htm

> 一方、ウィニー経由の情報流出規模や経路などを調査するサービスを
> 昨年12月から始めたのは、ネットワークセキュリティー会社「ネット
> エージェント」(墨田区)。情報を誰が流出させたか、手に入れたかを
> 特定することが可能という。

ネットワークって広いけど,コストさえかけて定点観測しておけば,
ファイルの流出元がどこだったかは分かる.
そうすると次にファイルの中身自体はどうやって識別するのだろう?って
話になる.自分でDLして,中身を確認するのかな….
で,IPアドレスを特定して,ISPに身元照合要求でも行う気か?
一企業にそんな権限が…と思って製品ページ読んだら,社内ネットワークの
パケットをキャプチャして解析するだけって書いてある.Σ( ̄口 ̄;

その製品ってたぶん,これ.
http://www.packetblackhole.jp/outline.html

家庭からの流出が大半な現状にはまったく効果ねーじゃん.

ボーダフォン買収話に思う

2006年03月07日 21時45分18秒 | 雑談

NTTにしろ,KDDIにしろ,NGN(Next Generation Network)の実現に
向けて邁進している.

NGNっていうのは音声を含むすべてのデータをIP化することで,
低コストで色んなサービスを柔軟に提供できるようにしよう,
という大きな目標を掲げてるフレームワーク.
#携帯ネットワークでも既に基幹網ではIP化されてるらしい.

NTTやらKDDIの中期計画の柱にもなっており,このシステムを
完成させることで,VNOといった通信料金以外の収益手段を
確保したいというもくろみもあったりする.

で,ボーダフォンであるが,この手の話が聞こえてこない.
決算報告書なんかを見てもそれらしい言及がない.

イギリスではBTとボーダフォンが組んでFMC展開を行っており,
NGNへの移行計画が進んでる(?)ようだけど,日本のボーダフォンは
どうなってるのかな?

で,このNGNってネットワーク丸ごと総入れ替えに近い話なので結構な
投資を必要とする.仮にソフトバンクがボーダフォンを買収したとしても,
実は更なる投資が必要だった,なんてことにならないといいけど.
まぁ,孫正義のことだから,きちんと考えてるとは思うけど.

NGNといった次世代のネットワークという観点から今回の買収を
見てみると少し面白いんじゃないかな,というのが個人的意見.



格差について考えてみる

2006年03月01日 22時55分22秒 | 政治・社会
世の中,「格差」が広がってるらしい.
今の個人的な意見をとりあえずメモ的に書いておこうと思う.

ボク個人は理系の人間であり,物事には原因と結果があるという
基本的な思考プロセスを取る.

このプロセスに従うと,「格差」が生まれるという結果には,その
格差を生み出す原因となる不平等がどこかにあると考えるのは普通.

で,「格差」を正せと言ってる人達は原因と結果のどちらを
正せといっているのだろうか?

以下,極端な話.
例えば,「原因」について考えてみると….
(結果)収入格差が生まれる
→ (原因)学歴の格差が悪い
(結果)学歴格差が生まれる
→ (原因)教育環境に問題がある
(結果)教育環境に格差がある
→ (原因)遺伝に格差がある

なんていう結果と原因の連鎖を辿ることが出来る.
どこかで不平等を正すべきなんだろうか?
学歴?環境?それとも遺伝子?

次に「結果」の格差を正すことを考えてみる.
ある1人が株で100億稼ぎ,別の99人は汗水たらして500万稼いだとする.
このとき,「結果」の格差を正すために,前者から99億を税金として
徴収し,後者に還元しろとでもいうのだろうか?
こんな社会だったら,何もしないのが最適戦略である.
 ノーリスク・ハイリターン.
まぁ,誰も働かなくなるから,
 ノーリスク・ノーリターン
ってのが正しいんだけど.

ということで,小泉首相がいうように敗者復活できる仕組みさえ
あればいいんだと思うってのが現時点でのボクの考え.

あと,格差社会での「勝ち組」と定義されている人達って大金を
得ている人ってことだとすると,これにも一言.

かつては大金を得るためには大きなハードルがあった.
でも,今は例えばオンラインでの株売買が可能となり,デイトレーダーに
近いことをやることで短期的に大金を得る,ということが可能になった.
つまり,大金を得るための手段が身近になったということ.

で,その一部の成功者をメディアが煽った結果が格差社会なんてものを
生んでるだけの気がするなぁ.