夏音

「なつのね」ぶろぐ

通信サービスについて(その1) 無線規格

2005年08月24日 22時37分59秒 | テクノロジ
「モバイル戦国時代」と銘打った特集がITmediaで組まれています.

前々回と前回はドコモとかauといった話だったのですが,第3回目
無線技術を使っての電話サービスやデータ通信サービスのお話.

モバイル分野だけではなく有線も含めてなんだけど,色々と書いてみたい
ことがあるので,何回かに分けて書いてみることにする.

まず,今日は用語から.(^^;
記事を読んでると,「WiMAX」とか「iBurst」という無線技術っぽい名前が
出てくる.これって何?ってところを調べてみたので,載せておく.

まず,無線技術規格のほとんどはIEEEというアメリカの組織で標準化
作業が進められてる.今普及してる無線LANである802.11a/b/gもこの
IEEEで決定された無線規格である.

このIEEEで議論されている無線規格なんだけど,その距離によって
異なるWGで議論が行われている.距離の短い順に説明していく.

まず,802.15ってところで議論されているのが無線PAN(Personal Area Network).
BluetoothとかUWB(Ultra WideBand)といった非常に狭い範囲(10メートル前後)を
対象にした無線規格.

次が,ご存じ802.11で,802.11a/b/gといった無線LAN(100メートル前後)が
ターゲット.WiFiって単語を耳にすることもあると思うけど,これの中身は
802.11bのことで,WiFiって名乗ってる端末同士だと互換性が確保されてますよって
保証を意味してる.

で,次が100キロ前後の距離をターゲットにしたMAN(Metro Area Network)と
呼ばれてる規格群で,802.16と呼ばれるところで議論が進んでいる.で,この
802.16がWiMAXと呼ばれてる.

現在,MANより長い距離での無線規格は検討されていない.

あと,上記の規格をシームレスに繋げたらいいよねってことで,
802.21ってところで上の無線規格をどうやって連携させるかが
議論されていたりもする.

基本的にはどの領域でも高速化を目指す方向で話が進んでおり,
例えば,無線LANでも802.11nという規格で100Mbpsが実現する
ことになっている(ちなみに2007年くらいに製品化されるはず).

ちなみにiBurstというのは,IEEEで議論されている規格ではなく,
オーストラリアの企業が開発した独自規格.距離的には100キロ弱
ということで無線LANと競合する領域に位置している.

上に見たようにいろんな規格が議論されてるんだけど,国毎に電波の
割り当て状況が違っていたりして,いろいろとごたごたしてたりもする.

今日はここまで.
明日は記事にある鷹山,ライブドア,ドコモなんかの話をしてみる予定.

#KDDIがパワードコムを買収するみたいなニュースが流れてる.
#ちょっと注目しておく必要ありです.