夏音

「なつのね」ぶろぐ

Skype on NECパソコン

2005年11月30日 21時51分03秒 | テクノロジ
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?i=2005112910587ba

ソニーに続き,NECもSkypeをプリインストールしてくる様子.

日本ではまだ普及しているとは言い難いSkypeだけど,これを普及の
足掛かりと考えているのかな?
Skype In/Outも日本だとまだ微妙だし,利用手続きも面倒だしという
ことで,あまり足掛かりにはならない気が個人的にはしてる.
あと,NECがターゲットとしているユーザ層(どちらかというとあんまり
詳しくない客層:あくまで思いこみ)のニーズには入ってない気もするし.
サポートに使うというのはよく分からないのでパス.

あと気になったのが,IP電話の定義.
> 来夏発売予定のパソコン全機種にスカイプのソフトを標準搭載する。
> スカイプの入ったパソコン同士なら、利用者登録をするだけで、
> パソコンにマイクやヘッドホンを接続してすぐに無料通話ができるようになる。

とあるんだけど,Windows Messenger でも基本的に同じことが出来るし,
Windows Messengerなら,Windows OSのほとんどに搭載されてますよ…
とか思ってしまった.
IMとVoIP(ソフトフォン)の境界はどこにあるんでしょうか….
音質だけに限って言えば,Microsoftもかなり力を入れてきてるし,
その境界線がわかんねぇ.

というかすでに境界がなくなってきたので,両方を統合した新しい
言葉が出てきてもいいんじゃないかなと思ったり.

PSPの動画配信サービスに思う

2005年11月30日 21時46分47秒 | 雑談
最近,PSP周りで色んなサービスの展開が発表されている.
昨日も動画配信サービスをリニューアルが発表されており,
既に200万台近く売れているPSPを足がかりに何かやろうと
してるのかな,と思わせる展開である.

ぱっと思い浮かぶライバルはiTunes/iPodであるが,iPodの
ビジネスモデルとPSPのモデルで違っている点が少なくとも一つある.

それはiPodのビジネスモデルはコンテンツで稼ぐモデルはなく,
ハードウェアを売ってなんぼのモデルであること.

PSPは今はどうなのか分からないが,ゲームプラットフォームとしての
従来のビジネスモデル(プラットフォームは赤字でもソフトで稼ぐ)の
継承とNDSの価格競争にも巻き込まれ,本体自体は赤字だと言われている.

PSP本体を売ることで収益を挙げられる構造が出来たのか,それとも
コンテンツを売ることで収益を挙げられる構造を創り上げたのか,
ちょっと興味深い.

もしかしたら,赤覚悟でiPod/iTunesの進出を食い止める程度の意味しか
ないのかも知れないけれど….

ソニーにはここら辺で底力を見せて貰いたいところである.

ネットワークと法について

2005年11月28日 21時44分57秒 | テクノロジ
ネットワークで行った事件に対し,新たな法を作って対応する,というのは
一つの解決手段であろう.しかし,法を執行するための権力を持った組織が
国家であるのがいいことなのか,その法がネットワーク世界のイノベーションを
規制することにならないのか,そして,法をネットワークに実装することが
何をもたらすのか,を熟慮する必要がある.

ただ,だからといって,法は絶対的なものではないのだから,法を変えることに
積極的になってもらいたいものである.

そういう意味では,「情報ネットワーク法学会」での山口英氏の発言は立派だと思う.

で,全然関係ないかも知れないけど,法を変えるという話で思い出したことを.
それは古代ローマにおいて、新法を作る際に,昔作った法と領域が重なる場合の
対処方法.今だと,○○法改正といった形で対応するが,ローマでは違った.
重なった部分については,新法の作用を有効とし,それ以前の法を"なかったことに
する"というものだったという.
「ローマ人の物語」の中で塩野七生氏はこのような法体系を持った利点について
述べている.それは旧法を改正する場合,その法に発想を縛られてしまうため,
まったく一から法を作ると考えた方が新しい視点で物事を俯瞰できるという点
(本文から引用したかったけど,どこに書いてあったか忘れてしまったので,
かなりいい加減.間違ってる可能性大).

ただし,ローマ人はまたこんな言葉も残していることを覚えておきたい.
「公正を期してつくられるのが法律だが,その余りにも厳正な実施は不公正につながる」

法とネットワークの関係については,白田氏がHotwiredで連載している
「インターネットの法と習慣」が非常に参考になると思う.
URL: http://hotwired.goo.ne.jp/original/shirata/

法制史とかを勉強したいなぁ.

脱力感

2005年11月28日 21時34分48秒 | 雑談
お偉方には理想家であってほしい.

部署として取るべき戦略をここ1ヶ月程,ない頭を絞って必死に考えました.
そして,今日それをお偉方にプレゼンしました.

でも,プレゼンが終わった後のお偉方の表情を見て,"あぁ,ダメだ"と.

現状認識の甘さ,問題の構造の深さ,そして取るべき戦略を理解しようとせず,
議題を自らの主張にすり替えられてしまった.

自分のロジック展開,プレゼンのやり方にも多くの問題はあった.
でも,それを一顧だにせず,自らの主張を述べるやり方はフェアじゃない.

戦略を判断するお偉方は現実を視る目を持ちつつも,理想家として,
本来目指すべき会社の姿を考えて欲しいと願わずにはいられない.

にしても,こんなにも脱力感を感じるとは….orz

ということで最初にも書いたけど,もう一度.
お偉方には現実を見ると同時に理想家であってほしい.

MicrosoftがCC…

2005年11月22日 21時36分21秒 | 雑談
MicrosoftがRSSに双方向性を持たせようと言うことでSSEなる仕様を
発表したんだけど、なにより驚いたのがそれがCCライセンスで公開
されてること。

SSE(Simple Sharing Extensions)のページ
http://msdn.microsoft.com/xml/rss/sse/
の"6 Licensing Information"にCCライセンスで公開されている
旨が明記してある。

で、具体的なライセンス内容はこちら。
http://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.5/

んー、このライセンス形態にMicrosoftの変化と本気さを感じた人は
多いんじゃないかな?

「半島を出よ」を読んで

2005年11月21日 22時13分59秒 | 雑談
読書の秋ということで雑感.
ここ最近,村上龍の「希望の国のエクソダス」,「半島を出よ」を
読んだけど,村上龍って作家は見たくない現実が見えてる人だなと
いうのを改めて感じた.
そして,彼は自分が見たものを文章として系統立てることが出来る
人物である.

彼が何を描いてきたのか,昔の作品から辿ってみることも大きな
意味があるんじゃないかと思ったり.
ということで,もう一人の村上である村上龍の著書を漁ってみようかなと
思う秋の夜長でした….

メモ程度に印象に残っている言葉を「希望の国のエクソダス」から3つ.

「もし僕らの計画が決定的に遅れれば,この国は全体が養鶏場のように
なるでしょう.餌だけはきちんと毎食与えられて,狭い鶏舎に閉じ込め
られた鶏のような人間だけになって,略奪されたと知らないまま略奪され
尽くすことになるでしょう.」

「今の政治家の生き方を真似ろ,今の政治家のように生きればいいんだと,
なぜ僕らに向かって大きな声で言えないんですか?」

「普通学校という所はリスクを特定してくれて,そのリスクを管理する
ための訓練とか勉強を行うんだと思うんですね.それがない以上そこを出て,
自分達で何とか自分達なりにリスクを特定しながらそれを管理するように
しないと,あまりにも危険すぎるでしょう.」

最後の文章は,村上春樹がずっとテーマにしてる社会へのコミットメントとも
大きく関係してるかなという感じで,考えなければならない点は多い.

「半島を出よ」は言葉というよりは内容のパーツ,例えば,見たいと思う
現実しか見ない人々の姿や心理が描かれており,言葉よりはそちらの方が
印象に残る.


RMTってすげぇ

2005年11月16日 21時38分34秒 | 雑談
どーでもいいんだけどね,ネトゲーやってる人間として気になったので.
ゲームに関するエントリを某ブログで読んでいたところ,そのページの
下にGoogle Adsenseの枠があって,そこにはFFと信長の野望という2つの
ネトゲーのRMTサイトへのリンクが….

FF及び信長の野望では一応RMTを禁止しているはずで,こんな広告が
載ってるのってどうなんでしょ?と思っただけ.

で,思わずリンク先をのぞいちゃったんだけど,40近いアカウントを
使った徹底的なマネーロンダリングを行うことで,怪しまれることは
ありません,みたいな記述が….
ありえねーとか思ってそのサイトを眺めてましたが,どんな人達が
運営してるんだろ….

ゲームルール上はRMTを禁止してるので,URLは載せません.


ジェネリック薬品について一言

2005年11月14日 21時47分57秒 | 雑談
今、病院に定期的に通っており、その際に薬局によってお薬をもらったりしており、
ちょっと身近な話題なのでジェネリック薬品について書いておく。

ジェネリック医薬品というのは特許が切れたことで、後発メーカが安価に製造
可能となった薬のことで、ユーザにとっては低価格で利用可能というメリットが
あるとされている。

でも、ジェネリック薬品の活用状況がいまいちということで、色々と対策案が
考えられているというお話。

後発品の普及へ処方箋変更 厚労省が薬剤費抑制案提示

今回議論に挙がっているのは処方箋にジェネリック医薬品を選択できると
いうことを明記しようというもの。
今、薬局に行ってもジェネリック薬品を選択できます、というポスターが
貼ってあったりするんだけど、処方箋に書かれた薬の特許が切れているのか
なんて情報はどこにも書いてない。もちろん、処方箋にも全然記載がない。
こんな状況でわざわざ薬剤師の方に「ジェネリック薬品ありますか?」なんて
聞くユーザが数多くいるとは考えにくい。

で、そんな状況に対して提案された案がこれ。

> 厚労省案では、処方箋に新たに「後発品へ変更可」「変更不可」のチェック欄を
> 設け、医師が先発品名で処方しても、「変更可」にチェックすれば患者は後発品を
> 選べるようにする。

選択可能かどうかが分かるだけでも大きな進歩かもしれないけれど、最も重要な
情報が欠けている.それは「価格」情報.

ジェネリック薬品の特徴が低価格なんだから、当然、価格情報は載せてある
べきだと思うんだけど、難しいのだろうか?
問題がないのであれば、この対応がまず第一だと思うんだが…。

もしかしたら、処方箋に書かれた薬をもらう際に違う薬局にもっていったりすると,
価格が違ったりするんだろうか?

NTT中期経営戦略を読んで

2005年11月09日 21時30分32秒 | 雑談
NTTの中期経営戦略が発表されとります.
だいたい事前に漏れ伝えられていたとおりの内容で,これといった
驚きもないけど,注目しとかなきゃいけないのは,次の1点かなと.

>(2) 上位レイヤサービス(インターネット接続・ポータルサービス等)
>
> 現在グループ各社が提供しているインターネット接続、IP電話(050)、
>(中略) これら事業の統合によってNTTグループとのアライアンスを希望される
> 他社への窓口機能を一元化・明確化することにより、これまで以上に積極的な
> 他社とのアライアンスを通じて、広告ビジネス・EC(電子商取引)・マイクロ
> ペイメントを含む決済ビジネス等の新たなビジネスの展開を推進していきます。

ドコモのお財布携帯を筆頭に,ユーザとの直接的な窓口をターゲットにしてる
ようです.ドコモの公式ページみたいなものをネット上で展開していくイメージ
でしょうか?
NTTというブランドイメージがあるので,年輩層を中心に安心感みたいなものを
提供していければ,Yahooや楽天にとっては結構強敵になりそうな気もするん
だけど,どうなんでしょう?



“希望の国のエクソダス”

2005年11月07日 21時04分29秒 | 雑談
土曜日に久々に読みたくなって,ブックオフにて100円で購入.
多くは書きませんが,今の時代をいろんな意味で示唆している内容です.
近所のブックオフにいけば,100円で買えます.

ぜひ読んでみてください.
色んなことを考えさせてくれる一冊です.