夏音

「なつのね」ぶろぐ

安楽死問題に思う

2006年03月27日 21時23分26秒 | 雑談
安楽死のニュースを聞いていて感じるのは,現在の議論が,医学的見地に
基づく"死"の位置付けとして議論されているということ.

でも,その前提となってる「医学的見地に基づく死」の定義について,
明確な説明はどこの報道を見てもなかったように思う.

これまでの死生観は共同体といった世界で積み上げられたものであるのに対し,
ネットなどの外部メディアを通じて,他の死生観を得ることが出来,それが
今の医学的見地の死生観と食い違う概念だった場合,我々はどのような
判断を下すことが出来るのだろうか?

こういった問題に対処していく術を今後考えていく必要がある気がしてならない.

よく耳にする家族の希望なんていうのは,それ自体が既に違う死生観として
成立しうるものなのか,それとも単純に「殺す」という決断を下すことからの
逃避なのか,当事者にでもならない限りなんとも言えないし,その意味では
この問題を語る資格はボクにはないのかもしれない.

あと,もし,この問題が医学的見地だけではなく,利害関係に絡むもので
あれば,その関係も明確にされるべきだと思う.
これもまた,当事者でもないのでよくわからないのだけどね.