山路の友人佐藤は違う営業所だが、毎年の研修で話す様になってからは遊び仲間となり、一緒に月岡温泉に行ったりした。コンパニオン目当てで、有名な温泉でいい思いをしたかった。
しかしこの時は3次会まで引っ張り回され、支払いで8万円請求され受付で文句を言うと、お客様の自由意志ですので又よろしくお願いします、とコンパニオンも来て笑顔で送り出された。
その佐藤に、今自分が送迎している紺野家の話をした所、知っているとの事。
「紺野家に仕事があってね、金融関係の経営者らしいよ」
「そう、知らなかった」
「取引のある会社役員の運転をしてるんだけど、とても気を使っていて、頼まれたお届け物を運ばされたんだよ」
「何か高い品物?」
「料理屋に注文した特別料理で、自宅で会合が有る時はよく頼むらしく、100万単位の領収書を見た事がある。」
「日本の企業?」
「いや、元は中国らしいが、アジアに何ヶ所か拠点があるらしいよ」
「大規模だね」
「実は、僕の大先輩が一時警察公安課の運転をしていて、そこで紺野ファミリーの話題が出てたって」
山路は今まで考えていた以上の組織に、大きな闇を感じ、興味も増してきた。
紺野美沙子は、あせりと苛立ちで心療内科を受けようか、と本気で考えていた。
都心に有る営業所の1つを任されているのだが、成績は下から数えた方が早く、父親に仕事から外してくれと頼んでも聞き入れてくれなかった。
若過ぎる自分には無理だと言っても、母が千恵子と同じ年の頃は責任者になって活躍していた、と繰り返すだけだった。
日本人スタッフが少ないのがネックだが、ファミリーは正社員を入れたがらない。
田沢は紺野からゆっくり会いたい、とメールが何回もくるので、はっきり断わろうと会う事にした。
市川駅に迎えにいくと連絡がきたので、正面口で待っていると、黒のクラウンが前に止まり紺野の笑顔が見えた。
しかしこの時は3次会まで引っ張り回され、支払いで8万円請求され受付で文句を言うと、お客様の自由意志ですので又よろしくお願いします、とコンパニオンも来て笑顔で送り出された。
その佐藤に、今自分が送迎している紺野家の話をした所、知っているとの事。
「紺野家に仕事があってね、金融関係の経営者らしいよ」
「そう、知らなかった」
「取引のある会社役員の運転をしてるんだけど、とても気を使っていて、頼まれたお届け物を運ばされたんだよ」
「何か高い品物?」
「料理屋に注文した特別料理で、自宅で会合が有る時はよく頼むらしく、100万単位の領収書を見た事がある。」
「日本の企業?」
「いや、元は中国らしいが、アジアに何ヶ所か拠点があるらしいよ」
「大規模だね」
「実は、僕の大先輩が一時警察公安課の運転をしていて、そこで紺野ファミリーの話題が出てたって」
山路は今まで考えていた以上の組織に、大きな闇を感じ、興味も増してきた。
紺野美沙子は、あせりと苛立ちで心療内科を受けようか、と本気で考えていた。
都心に有る営業所の1つを任されているのだが、成績は下から数えた方が早く、父親に仕事から外してくれと頼んでも聞き入れてくれなかった。
若過ぎる自分には無理だと言っても、母が千恵子と同じ年の頃は責任者になって活躍していた、と繰り返すだけだった。
日本人スタッフが少ないのがネックだが、ファミリーは正社員を入れたがらない。
田沢は紺野からゆっくり会いたい、とメールが何回もくるので、はっきり断わろうと会う事にした。
市川駅に迎えにいくと連絡がきたので、正面口で待っていると、黒のクラウンが前に止まり紺野の笑顔が見えた。