私は思う
財布はいらず
切符はいらず
カメラはいらず
音楽再生機器も
辞書もいらず
筆記用具もいらず
時刻表もいらず
ハンディな地下鉄路線図もいらず
手帳はいらず
電話帳はいらず
地図はいらず
本もいらず
時計もいらず
便箋封筒切手もいらず
思いつくままに列記してみたが
もはやカバンなど要らない世の中だ。
なんだか人生の小道具が
どんどん身の回りから
なくなっているように思える。
ついでにカタログも価格表もいらない
やがて店舗やショウルームもいらなくなる
もはや実物を見て買うことの方が少ないか。
全部がアイフォンの中に入っている。
そもそも所有するという考え方が
古くさいのだろう。
身を削がれているような気分すらする。
と大袈裟に考えること自体が
時代遅れというものだろう。