詩歌探究社 蓮 (SHIIKATANKYUSYA HASU)

詩歌探究社「蓮」は短歌を中心とした文学を探究してゆきます。

ひな人形

2019-02-26 18:01:38 | 詩歌探究社「蓮」情報


ついに触れざりき雛(ひいな)は姉のもの妹のもの愛嬢のもの


いままでも触れたことはないしこれからも
触れることはおろかじっくりと見つめる
こともないだろう。もちろん子供のころ
暮らしていた貧乏長屋でも見た気はするし、
ぼくに娘がいたころの家にもあった。
けれども何となく気恥ずかしく
チラ見はすれどじっくり見たことはなかった。

雛飾りで思い出すのは家庭をもったころ
いつものように夜遅く帰ると
ずいぶん立派な何段かの雛人形が飾られていた。
娘の初節句に近い夜だったのだろう。
リビングに腰かけて呆然とそれを眺めながら

「ああ、こんな飾りがおける一家の主になったのだな」

と、感慨に耽っているといつものように機嫌の悪い女の人に
「なに!?なんか文句あるの?!」と怒鳴られたのだった。
びっくりしてもうて何とも言われんかった。
早々のすれ違い、早々のすきま風やったんやなぁ。



画像は先日訪ねた茨城県桜川市真壁町のもの。
味噌醤油を作る旧家のもので、明治期のものだったかな。
そういえば今朝、お天気の依田さんが
この大きなひな人形をリポートしていた。
真壁では町をあげてひな祭りに取り組んでいるようで
この週末もにぎわうことでしょう。





杉並区のミミズク

2019-02-26 09:15:20 | 鳥紀行

こちらは富士花鳥園のベンガルワシミミズク。

杉並区内で話題となっていた
ミミズクがなんらかの事故によって
死んだ状態で発見されたとニュースにあった。
私が見た報道ではミミズクとしか言ってなかったが
ベンガルワシミミズクという外来種で
日本に野生個体は生息していない。
飼われていたものが逃げ出したとか。
可哀想に。

去年、見学に行った富士花鳥園では
バードショーに使われていて目の前を飛ぶそれは
迫力があってその特色として羽音をたてずに飛ぶ。

いまの時期、東京郊外の休耕田などでも
コミミズクが見られる。


こちらはコミミズク。

フクロウ類は全くの夜行性だと
思われがちだがコミミズクは明るい内から
飛ぶこともあってバーダーに人気がある。
今期は元日に遠くの木にとまっているのを
目撃しただけだが、
去年は、身近にこんな鳥がいるなんて
とずいぶん感激したものである。
コミミズクは世界各地に分布しているそうだが
まもなく海を渡って帰ってゆく。
冬の間を日本で過ごすらしいが
海上を飛んでいる姿は想像しづらいな。