【雲慶と運慶からの奇跡】光に導かれ仁王さまの股をくぐり抜けた行き先は…
前回、全国唯一の中気除不動尊霊場である萬満寺を紹介させて頂いたが、萬満寺の見所は他にもあるので紹介させて頂こう。
先ず、中気除不動尊は寺院創建時に製作され、不思議と幾度かの火難をくぐり抜けてきた不動明王像である。春と秋の祭礼時には、寺院独自の身体健全祈願行事である唐木椀供養が行われる。中気除不動尊護摩祈祷の後、住職が身体健全祈願の読経をしている間に精進のお膳をいただくという行事であり、護摩炊きは密教にのみ存在する修法で、禅宗である寺院で護摩炊き行事が行われるというのは非常に珍しい。(注:その時の状況により護摩炊きを行わない場合も多々あるという)
それから、中門に安置される一対の珍しい黒塗り金剛力士像(通称・仁王尊)は、大仏師・運慶の作と伝えられ、国指定の重要文化財になっている。
年二回の祭礼時と正月三ガ日の仁王尊のご開帳日には、仁王さまの股くぐりという行事が行われる。仁王像の股下約50㎝四方の隙間をくぐると、その年は病魔災難を除け、子供は丈夫に育つと信仰されており、重要文化財に直接触れる事が出来る貴重な行事となっている・・・(この続きはこちらから)