市川團十郎という名跡に纏わる”悲劇の歴史”、歴代團十郎の不運と逆境、市川海老蔵の災難。
歌舞伎界で囁かれる市川團十郎という名跡に纏わる”悲劇の歴史”、歴代團十郎の不運と逆境、市川海老蔵の災難
前々から気になっていた歴代の市川團十郎の経歴を整理してみた。歌舞伎界で囁かれる團十郎という名跡の”悲劇の歴史”が明確である。
初代
武田家の家臣の流れとも、成田山新勝寺にほど近い幡谷の出身とも言われる。荒事芸を完成させた市川家の宗家。
元禄17年2月19日(1704年3月24日)市村座にて上演中に、生島半六に刺殺される。
二代
初代市川團十郎の実子に生まれる。千両役者、隈取りを考案、69歳の人生をおくる。
三代目
初代團十郎の高弟であった三升屋助十郎の実子に生まれる。寛保元年 (1741) に大坂で上演中、病に倒れ、翌年 (1742)死去。
四代目
和泉屋勘十郎の実子とも、二代目市川團十郎の実子ともいわれているが不明。67年の人生をおくる。
五代目
四代目團十郎の子として生まれる。名人と評され、1806年(文化3年)、66歳の天寿を全うする。
六代目
五代目市川團十郎の庶子として生誕。美男子として人気を博す。
寛政3年 (1791)、六代目市川團十郎を襲名するが、その8年後に風邪をこじらせて急死。享年は若干22歳であった。
七代目
歌舞伎十八番(暫く、外郎売りなど)を選んだ。天保13年 (1842)、天保の改革により、江戸から追放された。
八代目
父は七代目市川團十郎、切られ与三で人気を博した二枚目。嘉永7年 (1854)、大阪の旅館で自殺。動機は判然としない。
九代目
七代目 市川團十郎の五男に生まれ、河原崎座の座元の養子になった。「劇聖」と呼ばれたが、若い頃は大根と酷評された。兄にあたる八代目・市川團十郎が自殺後九代目として期待される。
明治元年(1868年)自宅が強盗の被害にあう。本人は九死に一生を得るが、養父は刺し殺された。五代目・市川新蔵を養子として、十代目として育成するが、新蔵は眼病で片目を失明、その後急死する。
十代目
市川團十郎の十代目ではあるが、死後に追贈された九代目の娘婿。28歳で銀行員から転職した異色の歌舞伎役者だが、役者としては恵まれなかった。
十一代
他家から、十代目市川團十郎の養子に入る。昭和37年 (1962年) 4月『一億円の襲名』と呼ばれた襲名劇により、歌舞伎人気を復活させる。
襲名から3年半後の昭和40年 (1965年) 11月10日、胃癌で死去した悲劇の名優。
十二代
当代の市川團十郎、白血病を発症するが、名優の道を極める。
十三代目(襲名予定)
六本木で暴力事件に巻き込まれ、怪我を負う。
関連記事 歌舞伎
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武田家の家臣の流れとも、成田山新勝寺にほど近い幡谷の出身とも言われる。荒事芸を完成させた市川家の宗家。
元禄17年2月19日(1704年3月24日)市村座にて上演中に、生島半六に刺殺される。
二代
初代市川團十郎の実子に生まれる。千両役者、隈取りを考案、69歳の人生をおくる。
三代目
初代團十郎の高弟であった三升屋助十郎の実子に生まれる。寛保元年 (1741) に大坂で上演中、病に倒れ、翌年 (1742)死去。
四代目
和泉屋勘十郎の実子とも、二代目市川團十郎の実子ともいわれているが不明。67年の人生をおくる。
五代目
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六代目
五代目市川團十郎の庶子として生誕。美男子として人気を博す。
寛政3年 (1791)、六代目市川團十郎を襲名するが、その8年後に風邪をこじらせて急死。享年は若干22歳であった。
七代目
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八代目
父は七代目市川團十郎、切られ与三で人気を博した二枚目。嘉永7年 (1854)、大阪の旅館で自殺。動機は判然としない。
九代目
七代目 市川團十郎の五男に生まれ、河原崎座の座元の養子になった。「劇聖」と呼ばれたが、若い頃は大根と酷評された。兄にあたる八代目・市川團十郎が自殺後九代目として期待される。
明治元年(1868年)自宅が強盗の被害にあう。本人は九死に一生を得るが、養父は刺し殺された。五代目・市川新蔵を養子として、十代目として育成するが、新蔵は眼病で片目を失明、その後急死する。
十代目
市川團十郎の十代目ではあるが、死後に追贈された九代目の娘婿。28歳で銀行員から転職した異色の歌舞伎役者だが、役者としては恵まれなかった。
十一代
他家から、十代目市川團十郎の養子に入る。昭和37年 (1962年) 4月『一億円の襲名』と呼ばれた襲名劇により、歌舞伎人気を復活させる。
襲名から3年半後の昭和40年 (1965年) 11月10日、胃癌で死去した悲劇の名優。
十二代
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