よしべや自然博物館

2022年11月の月蝕を契機に電視観望を始めました。
通信販売とSNS頼りに頑張ります。
天文初心者の悪戦苦闘の記録。

星見娘で電視観望4050(かみのけ座 C38/NGC4565 ニードル銀河)

2024-03-13 01:00:00 | SeestarC天体
かみのけ座 NGC4565/C38 ニードル銀河

画像①②のトリミング

画像②10秒露出12分のライブスタック(観望時間は約60分)

NGC4565は、渦巻銀河を真横から見た姿を見せておりそのスリムな姿からNeedle Galaxyの愛称で知られている。資料の多くで北極星が天の北極にあるように、NGC4565が銀河北極に垂直にあるとの記述が見られた。さらに、浅田さんの本のP9図1.7がこのNGC4565。

この銀河が見たいために、M97フクロウ星雲を25分のライブスタックで打ちきり、20秒露出で導入。星が流れる。10秒露出に変更し、ライブスタック開始。それからがまた大変、ライブスタックが3枚に1枚ぐらいしか成功しない。最後の方は6枚に1枚程度。星が流れているらしい。60分程のライブスタックで撮れたのは、画像②の12分。スタック失敗しながらも成功することもあるので、迷いながら継続した。いつもなら打ちきっているが、この日最後なので我慢の60分でした。(^^;ある意味貴重な経験した。

前回は形だけで、中央の暗黒帯は確認できず、今回は見えて良かった。一歩前進。

覚書)観望後、水平確認。1度以内でそんなに狂っていない。北天でもこれに近い経験あり。Seestar苦手な位置がある?追尾が追いついてない?1度頭の中整理して、日周運動で角速度変わるのか考えてみないと。

画像Seestarアプリのアノテーション

画像④導入画面

画像⑤SkySafariによる観望位置

参考資料等
  JUNPYさんの銀河星雲・Seestarマニアのための交流・情報サイト

電視観望の記録等関連Blog
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2024年年3月8日午後12時頃(大星夜)
ベランダ プチ・リモート観測所
かみのけ座 C38/NGC4565 ニードル銀河(渦巻銀河)
Seestar S50+iPhone7、10秒露出12分(観望時間60分、PM11:23~AM0:27)
写真アプリで、各調整など

よしべ~の業務報告

低気圧通過にともなう悪天候のため欠測と思っていたら、午後天気予報どおり晴れ。

M97フクロウ星雲20秒×97枚をDeepSkyStackでスタック・調整









電視観望の機材021(130PDS+赤道儀化AZ-GTi テスト1)

2024-03-13 00:59:00 | 覚書・機材
おことわり
初心者・素人によるメーカー・販売店の想定外・保証外の改造を施した自己責任の実験結果であることをご理解願います。覚書であり、単なる記録です。



A.実験内容
赤道儀化AZ-GTiに、130PDS+αを搭載しての電視観望について
α・・・ガイド鏡(SV165+ASI120MM)+ASIAIR Plus 32G+ASI585MC

B.実験結果
①自動導入(GOTO)は動作した。
②ガイドも正常動作した。
③ディザーがかかると正常動作していない?

C.結論(Youtube・他SNSでの学びも含めて)
①赤道儀化AZ-GTiに130PDSを通常のガイド鏡を搭載しての電視観望は難しい。最低でもEQ35クラスの赤道儀が必要らしい。できればEQ5とのこと。
②130PDSの廉価版P130Nは、約600g軽く、ネット上に実績を伴った運用例あり。

D.その他
ネット上に、赤道儀化AZ-GTiで天体観望を楽しむコンテンツは沢山あるが、130PDS+赤道儀化AZ-GTiの組み合わせはない。(^^;
ネット上にコンテンツがないという事は出来ないを意味しているようにも思える。できれば幸せになれるのにと考えて試してみた。

E.経過
1日目
室内でバランス調整1時間
ASIAIRのコントロールにiPhone7を使用。いざという時は、iPhoneをほりだしてAZ-GTiを支える体制で望む。片手はできる限りAZ-GTiに副える。
はじめはモーターの音が重い。滑ってクルリンが起こっていたが、最後には、モーターの音が軽く動作もキビキビしてきた。疲れたがいけるかもと希望が湧く。モーター焼ききれないか心配。
2日目
ベランダで動作確認1時間。
色々動かしてみる。鏡筒が三脚に当たる!延長筒付けてなかった;^^)最後に5km先の電波塔でピント合わせ。ASIAIRアプリではできず、SharpCapに切り替えて実施。
3日目
テスト
極軸あわせを行い。いつものM42オリオン大星雲、トラペジウムでピント合わせ。
画像①30秒露出1分間のライブスタック(ダークなし)

やった!写った!迫力ある!と喜ぶが、拡大すると星が全て楕円。;^^)ピント合ってない?コマ収差?その内にディザー開始。ガイドが安定しない。そして、
画像②

ガイドが安定しない内に、ライブスタック再開(画像②)。う~ん。ダメだ。
ピントだけでも合わすかと、バーティノフマスクを使ってシリウスでピントの追い込み。星がわかりやすい散開星団M41ヘ移動。
画像③30秒露出1分間
ピントを追い込んだので星の楕円化は改善
画像④ディザー後
こりゃダメだ。ということで終了!

4日目
原因追求のための重量測定
130PDS+ASI585MC+センターリング変換アダプター=4.0Kg(体重計)
SV165+ASI120MM=410g(キッチン用重量計)
ASIAIR Plus=213g(キッチン用重量計)
ASI585MC=126g(メーカーカタログ)
センターリング変換アダプター=95g(メーカーカタログ)

ということで、赤道儀化AZ-GTiには、約4.6kgが搭載されていて、プレートソルブしながら自動導入は可能だったが、ディザーのような小さな動きには無理があった(ビリオティクモーションなどの揺れが収まらない?)。重量以外にも慣性モーメントも意外に大きく負担がかかるらしいことをネット情報で知る。

F.今後
①あきらめて、VirtuosoGTiでの活用をさぐる。(ShanpCapProと連携)
②EQ3-W赤道儀を購入する。
③もう少しあがいてみる。(ガイドをあきらめるなど)

さて、どうするヨシベー;^^)