漫トラ日記

現実生活空間&脳内妄想空間を日々マンガに浸食される主婦の怠惰な日常

ガソリン狂想曲

2008年04月30日 22時31分06秒 | 時事ネタ
今日、暫定税率法案が予定通り強行採決されました
予想されていたこととは言え、
明日から30円/ℓも値上がりするのかと思うと釈然としません~

庶民の予防策としては、ガソリンを今のうちに満タンにしておく事だけ!
私は昨日入れに行ったけど、それでも30分待ちでした
今日はもっとすごかったみたいね~

政府や組長さんたちの「道路が必要」と言う言葉。。。
車にガソリンが入れられなかったら何の意味があるの!
道路が必要なのではなく、道路を作るために落ちるお金が必要なだけなんだよね

ガソリンの25円で私たちは道路族や土建屋を養ってるわけだ。。。

オフ会報告~その1~

2008年04月30日 11時29分56秒 | マンガ
先週の26、27日にマンガ友のたれぞ~さんが東京へ遊び来る!っていう連絡を貰い
勝手にオフ会幹事を名乗り出た私。
某掲示板でオフ会参加を呼びかけた所、
たれぞ~さんが来るなら私も!私も!と言う参加メールがあちこちから!
そして、ブロガー界からくまさんまでもが遠くから来てくれて
私を入れて総勢12名大オフ会となりました

マンガオタクのオフ会ですから、場所の選択もそれなりの所!
最初は渋谷の「まんだらけ」に行くつもりだったんだけど
オフ会当日に秋葉原にBOが新規開店するという情報を聞きつけ
急遽、そっちに変更~
オタクの聖地、アキバのディープな魅力を堪能する事にいたしました~

まず、お昼に集合
集合場所では早く来たお仲間はすでに戦利品をゲットした方もいて
黄色い袋をぶら下げたオバサマの集団が目立つ!目立つ!
初対面の人もいるんだけど、挨拶もそこそこに新規開店のBOへ~
ただ、お昼の予約時間があったんで
ここに居たのは30分弱。。。物足りない~~!
でも、みんな短い時間でしっかり戦利品をゲットしてました
さすが~~!
   (この写真はそのほんの一部です~~)

次はお昼ごはん
予約してあった肉の万世
ここのハンバーグは結構いけますよ。さいころステーキも柔らかいし。。。

大勢だったんで、ちゃんと個室を用意してくれていて
心置きなく腐話全開です~~

食後、遅れてきたぶっくさんと合流
て、書くとすんなり行ったように思われるかもしれないけど
土曜日の秋葉原は人がいっぱい!
その人込みをかき分けかき分け、
携帯で「今どこ?」「○フマップの前」とか言う会話をしながら
ブックさんを探す、探す。。。
大体、○フマップ自体、アキバに何件もあるんだよね~~
ブックさんを探して前へ急ぐと、今度は後ろが着いて来ない~~
いやいや、バスガイドさんの気持ちがわかるわ~~
でも、みんな秋葉原は始めてだから、もっとゆっくり見たかったんだろうね
せかして、ゴメンよ~~

無事、ぶっくさんと合流してリニューアルされた秋葉原の「まんだらけ」
ここで私はアリスブック1、2巻を発見!

これって、佐藤史生さんの『夢見る惑星』の外伝が載ってるので
前々から欲しかったもの!
マンガ友のトオルさんにコピーを貰ったんだけど
やっぱり、本になってるものが欲しいものね!
お値段は古本のくせに定価だったけど
絶版本としてはお手ごろだったんでゲットしましたわ~

その後、ケイさんのご希望でアニメイト
ここで見つけた「もやしもん」のキャラグッズ
        
「金一封」ならぬ「一封」の文字に爆笑
思わず、購入してしまいました~

その中身はと言うと。。。
 L.ヨグルティ君でした
A.オリゼー君が欲しかったけど、アオカビ君や黒カビ君でなかっただけ、良しとしよう
他のメンバーも買っていたけど、みんな何が入っていたのかな~~?

次は東京アニメセンター
ここでアフレコ体験とか出来るらしいけど
勿論そんな時間は無いのでパス!
キャラグッズを見て回りました
ちょうど、「ゲゲゲの妖怪ワールド」開催中で
鬼太郎グッズだけはいっぱいありましたね

最後に新宿に出てカラオケへ!
始めてきたカラオケ店なんだけど、来てビックリ!
き、汚い~~~、狭い~~~
でも、料金は思いっきり安かった!
おかげで時間を気にせず歌って喋ることが出来ました
勿論、このメンバーだもの~
思いっきり趣味満開で、アニソンカラオケオンパレード!
   

他の人たちと来たら絶対歌えない歌を歌いまくりました
特に、くまちゃんの「サスケ」はピカ一!
お喋りしてた人たちも思わず聞きほれるほどの上手さ!
ナレーションの部分、「光るあるところに影がある・・・」
マジで機械に入ってるナレーションかと思ったくらいよ~~
みんな絶大な拍手を送りましたとも!

そして、延々延々と。。。喉が枯れるまで、歌う歌がなくなるまで歌って喋りまくったのでした。。。

植え替え

2008年04月17日 11時15分36秒 | 
ウチのダンナは営業先に安い花屋があるんで、そこで良く花を買って来ます
これは彼が最近買ってきたバラ→


ここで、良いダンナさんね~とか素敵な趣味ね~と思った、そこのアナタ!
ちょっと、待って!!違うから~!

いつもいつも、自分だけ綺麗なお花を眺めて~~!
自分の好きな花ばっかり買ってきて、水遣りは私かい!?
私だって、花屋で花を物色したいやい!


ちゅ~ことで、この前の土曜日
ダンナに運転させて、川口安行の川口緑化センター「樹里庵」に行ってまいりました~

ここは植木の町安行にある「道の駅」なんで
いつも花がいっぱい!
しかも安い!
なんで、ちょっと遠いけど時々花を買いに来ます

丁度この日は「春の植木祭り」をやってたんで、いつも以上に花いっぱい!
綺麗でした~~

 

もう、タダで花見してる気分~
見てるだけでも素敵です~

ま、タダ見してるだけなのも何なんで
一応買い物もしてきました
夏向けにペチュニアの苗を5個と雲南黄梅

ところが、次の日から天気は下り坂
晴れても出かける用事があったりとかで、水曜日にやっと植え付け出来ました
 
ペチュニアと雲南黄梅
黄梅はちょっとお高かったけど、黄色い花がとっても綺麗!
でも、日当たりがあんまり良くないのに、来年咲いてくれるだろうか。。。

他にも植え替えしなきゃいけない鉢がいっぱいあるんだけど
これからまた天気は雨~~
面倒くさがって、植木の世話をサボっていたから時期を失してしまった


ついでに。。。

ピンクのチューリップが咲きました~~

佐藤史生『鬼追うもの』

2008年04月10日 12時34分58秒 | マンガ
今、トオルさんから色々マンガをお借りしてるんですが
その箱の中に入っていたのがこれ

佐藤史生さんの「鬼追うもの」の全コピーです!

これだけのページ数をコピーしてくれたんですよ!
プリントアウトするだけでも大変だったでしょうに。。。
ご苦労様。ありがとうございます~~
そのご好意に報いるためにも、早くレビューを書かなくてはと思ってたんですが
相変わらず佐藤さんの作品は難物でして。。。やっとこさアップしましただ~

この作品、文明が崩壊した未来の日本をを舞台にしたSFであり
鬼や妖怪の出てくる和風ファンタジーでもあります
この辺りの絡ませ方、その独特の世界設定
さすが佐藤史生センセ、これが非常に上手いんですが
あまりにも切り口が多すぎて、かえって書くのが大変でした~!


さて、舞台は先ほど書いたように、何らかの原因で文明が大崩壊した未来の日本
その原因についてははっきり書かれてはいないけど
何百年か前に遺伝子レベルに影響を及ぼす変異ウィルスが流行し、
ありとあらゆる動植物が影響を受けた事が原因のようである
この新型ウィルス流行が人類に多大な影響を与える、って言うモチーフは佐藤作品には良くあります。
例えば、「羅陵王」とか

その中で、町一つを城壁で囲み外界との接触を絶って
文明を保ち生き延びた都市があった
それが、聖都ヒモロギ府である
遺伝子の純血に対して異常にこだわり、人間しか住んでいない都市
ここだけは先進テクノロジーを保ち、宇宙ステーションとの行き来も出来る都市である
その清き都市に怪異が発生し、浄めの儀式(弓を鳴らす)を行った鳴弦師がに殺された!

物語は、ヒモロギ府水干姿の少年がやって来るところから始まる
彼の名は朱楽(あけら)
呪術師(じゅごんし)ギルドの「役(えだち)」(←№1の腕利きのこと)と名乗る
(本当はその代理)
鬼退治を依頼されてカズラギ市からやってきたのだった。。。


と、まぁ、こんな始まり方の表題作なんだけど
車が走りビルが建ち宇宙ステーションまで持つ科学技術と
ケガレを払う鏑矢、直衣姿の鳴弦師、鬼退治とのミスマッチ
これが違和感なく同居している所が佐藤史生SFの魅力です

SFとなれば、鬼にも神にも科学的理由があり
登場人物は、古代人のように恐れ敬うのではなく
観察し推測しきわめて理性的に対処します
特に佐藤さんの作品の登場人物はそうです
驚きはしても、恐怖はありません
に対してもそうです
結局、とは異能者“篁(たかむら)”の左手に取り付いた化生だったわけだけど
その化生、妖怪、異能者たちも、おそらく例の変異ウィルスのせいで生まれた者たちです
彼等はウィルスによる突然変異で、ある種の超能力を身につけたのです


異能者である篁は、純潔を尊ぶヒモロギにはいられない身になり
朱楽とともカズラギに行く
が、ここでも、化生に取り付かれる性質の篁はトラブルを引き起こす
これが、第2作目の『神遣い』
そして、今度の相手は神!
さて、神の正体は?
カズラギの呪術師と葛城山の主との智恵比べが始まります。。。


このように、SFの中に古代日本の神話や伝説をうまく入れ込んで
それがまたとっても魅力的!
その魅力の一つが和風の言葉
ただ、これが「役」=「えだち」のように、
普通の読み方をしないから読みにくいことこの上ない!
でも、それがまたちょっと妖しげな雰囲気をかもし出してるのも確か
ちなみに「えだち」とは、古代、人民に割り当てられた肉体労働のこと
とてもギルドの腕利きのこととは思えない

「ヒモロギ」とは神籬と書き、神の宿る場所の事
よく、榊の枝と〆縄で四角く囲った場所が描かれるでしょ?
あれの事です
ラストで、ヒモロギ府が宇宙への移住を計画している事が明かされるんだけど
(当然、純粋なヒト遺伝子の持ち主だけで行く)
そのことに、「役」の隍(からぼり)は「“鬼の国”どころか“神の国”になったりして・・・」
と、言います
ヒモロギの名がここに繋がるのです
佐藤さん、安易にヒモロギと名付けたわけではないんです!
深いと思いません?

あと、朱楽が使役している半妖怪のクモ
名前がライコウ
当然、この名は鬼退治で有名な源頼光から来てることは間違いないです


漢字の読み方から「記紀」にまで及ぶ知識の深さ
佐藤史生さんの博識と、そこからストーリーを編み出す創造性!
ただただ感服するだけです~~
でも、佐藤作品の中で一番!とまでは言えない
それは、すべての作品がレベルが高くて、とても選べないから!
いや、一番はやっぱり「夢見る惑星」なんだけどね。。。


ところで、『鬼追うもの』はトミーさんもレビューを書いてます
ご参照を~
     ↓
トミーさんのブログ

咲いた♪、咲いた~♪

2008年04月09日 11時27分50秒 | 
殺伐としてた我が家のベランダもやっと賑やかになってきました
なので、久しぶりにお花の写真

まず、チューリップ(黄)
蕾が綺麗に上向きに揃っていたのに、昨日の雨風で横向いてしまいました
まぁ、これはこれで広がりがあって良いけど。。。
全部黄色の球根のはずなのに、一個だけ白が交ざってたのはご愛嬌?

もう一つのプランター

こっちにはピンクを植えたんだけど、おき場所が悪かったのか
まだ、蕾もろくについてません
一緒に植えたのになぁ。。。

シャガが咲き始めました
日当たりが今一なんで、これが一番元気です

反対に、レンギョウは。。。
ものすご~く花付きが悪かった!
去年、買ってきたときの1/3も咲かなかったよ
肥料もろくにあげてないんで、仕方ないけど。。。

『琥珀の望遠鏡』

2008年04月07日 15時39分49秒 | 
ライラの冒険シリーズⅢ『琥珀の望遠鏡』

鉄は熱いうちに打て!と言うのに、読み終わって二週間
感動が冷めてレビューが面倒臭くなってきた。。。
ヤバイ!
さっさと、レビューを書かねば~!と言う事で今回はこれです


まず、ネタバレストーリー紹介から!

前巻ラストで誘拐されたライラ
誘拐したのはコールター夫人でした
娘を殺そうとする教会と袂を別って山奥に身を隠し、
ライラを薬で眠らせながらも甲斐甲斐しく世話をする夫人
唐突に母性に目覚めたような夫人に違和感感じまくりですが
彼女には彼女なりの訳があった様で。。。
 眠らされてる間、ライラは殺されたロジャーの哀しげな姿を夢に見ます
その後、ライラはウィルに助け出されて
ロジャーを助け出しに死者の世界へ!
ここでも、死後の世界を約束したオーソリティの嘘が明らかになります
閉じ込められた霊たちを解放したものの、再び教会の追っ手に追い詰められる二人
 一方、コールター夫人とアスリエル卿は、
オーソリティの右腕で実務の実力者であるメタトロンに立ち向かいます
(「メタトロン」・・・マンガマニアの方はこの名前に記憶を刺激されません?
由貴香織里さんの「天使禁猟区」に出てきました。
勿論、随分印象は違いますが。。。

このメタトロンとコールター夫人&アスリエル卿の戦い
今までの冷たさを補って余りあるすさまじさ
特にコールター夫人が熱いです!
 そして、からくも別の世界へ逃れたライラとウィル
そこで、ウィルの世界で知り合ったメアリー・マローンに出会います
彼女から昔の恋バナを聞いて、自分の気持ちを自覚するライラ。。。
その時、世界に異変が!!。。。



世界は大団円です!
でも、ちょっと悲しくて切ない
大人になることは何かを得る事であり失う事でもあります
世界を救った彼女たちの代償は。。。大きかった!
オックスフォードの植物園のシーン、泣けます!
まぁ、予想はしてたけどねぇ。。。

この3巻ですべてが明らかになりました
オーソリティとその壮大な陰謀について
コールター夫人の謎の行動の理由
神秘の探検の秘密
ライラがどうして教会から執拗に追われるのか?
ダストを食うスペクターの謎
そして、ダストの謎

そのダストについては、本の中に明確に
「ダストとは、物質が自らを理解しはじめるときに生じる物につけられた名称だ。
物質が物質を愛し、自らについてもっと知ろうとすると、ダストが生じる。」

と、語られています
が!う~~ん。。。わかるような?、わからないような????
人が形而上の問題について考える時、脳から何らかのエネルギー生じて
それがダストだ、って言う訳かしら?
でも、2巻で天使がダストで出来てるって書いてあったし
てことは、知性生物の思考エネルギーが天使を作っているって事!?
確かに、生前人間だった天使もいるから、それも理解できないわけじゃないけど。。。
でも、そしたら幽霊との違いは何!?
それに、霊から比べると天使の方がずっと物質的だし。。。
メタトロンなんか、人間二人を相手に大立ち回りをするくらい充実した物質ぶり
あれがダスト?
私は天使については、まだ納得できませんわ~


ともかく、続きが出るようですし
そのタイトルが「ダストの本」!
もっとダストの謎が語られるのでしょうか?
楽しみです~~

『蒼天航路』全36巻

2008年04月04日 16時33分11秒 | マンガ

『蒼天航路』全36巻 漫画・王欣太(きんぐ ごんた)原案・李學仁(イ・ハギン)

タイトルしか知らない漫画だったんだけど、図書館にあったんで借りて来ました。
なので、最初は期待してなかったんです。
が!最初の数ページで物語に引き込まれ、あとはもう一気!
メチャメチャ面白かったです!!

中身は平たく言えば「三国志」
ただし、主人公は奸雄曹操
その曹操がメチャカッコ良いんです!
これは惚れますって!
上の画像は全部曹操
青年期、壮年期、老年期の曹操です
どう?良い男でしょ?
絵の魅力は大きいですよ!

普通の『三国志』は、劉備元徳が主人公で
彼は武勇・知略に優れ義に厚く、親孝行
貧しい中から身を起こす立志伝中の人物でありながら
決して邪な権力欲で動かない正義漢として描かれてます
少なくとも、吉川英治氏の小説や横山光輝版『三国志』ではそうだったと思う。。。
“思う”と言うのは、吉川英治氏の「三国志」は30ページで
横山光輝版「三国志」は30巻あたりで飽きちゃって、全部読んでないからなんですが
ともかく、主人公劉備始め関羽・張飛、諸葛孔明、みんな立派過ぎてキャラに面白みが無い
マジメで出来過ぎ君で飽きるわけ
やっぱり、人間どこかダークな部分がないと嘘臭いです
特に歴史物だしね

その点、『蒼天航路』の曹操は人間そのもの!
ガキ大将で女好き
軍略に優れた武の人でありながら、溢れんばかりの詩才の持ち主
人の才を愛で、身分の上下を問わず人材を登用するけれど
自分の役に立たないものは切り捨てる非情な能力主義者
ゆえに非効率的な因習の破壊者
世間の反感も周囲の反対も意に介さず、自分の道を突き進む
日本で言えば、織田信長を髣髴とさせる人物像です
しかし、そこは中国
描かれてるスケールが大きい!大きい!
しかも、漫画だから少々大げさとは言え
それぞれのエピソードは非常に史実に基づいて描かれてます
これ、パソコンを傍らに置いてwikiを活用しながら読んでたんだけど
調べると従来の「三国志」がとんでもなく嘘っぱちだったと、
目からウロコの思いでした!
おかげで、高校で習った時はチンプンカンプンだった三国時代の中国の歴史が
大分理解できました
こういう面白い歴史漫画読むと、いつも思うんですよ
昔こんな漫画があったら、もっと学校の成績が良かったろうに、と。。。

勿論、カッコ良い曹操だけじゃなくて、彼以外のキャラも立ってます!
まず、ライバル義の人、劉備玄徳確かに義侠人(ヤー様の親玉?)で、
度量の大きさで関羽・張飛等を引き付ける人物として描かれてはいるものの
度量の大きさも度を越すとただのホラ吹き、って感じです
しかも、戦争に弱くて自分の女房子どもを戦場に置いて逃げる情けない奴です~

一番、可笑しかったのは諸葛孔明
ハンサムな優男として描かれていて、ビジュアル的には可なんだけど
。。。何と、彼はポン引き!
女の子たちをいっぱい抱えていて、そのためものすごく情報通
そして、ちょっと浮世離れした神通力の持ち主
当然、非常な才の持ち主なんだけど、何故かあの才好きの曹操にはアウト・オブ・眼中
(このあたり、ものすごく笑えました)
そのため、えらくプライドを傷つけられた孔明が赤壁の戦いを影で糸引いて
曹操を追い詰める、と言う展開になってます

呂布、ものすごく強い!ありえないくらい強い!
そして、ドレッドヘア。古代中国にドレッドヘアですよ~~!
青筋立てた呂布が赤兎馬にまたがり兵卒を蟻のように一薙ぎするシーンは
笑えるくらいすごいです~

中でも、私のお気に入りは曹操の部下夏侯惇(かこうとん)
曹操のいとこで、忠実な武将
董卓配下の徐栄との戦いで片目を射抜かれ、プシュップシュッと血が吹き出てるのにもかかわらず
平気な顔して曹操に付き従う。。。このシーンに惚れましたわ~
(我ながら、変な趣味だ)

等等、まあここに書き切れない数多い登場人物が
全然かぶさることなく個性的に描かれています
その技量、恐るべし!!

とにもかくにも、非常~に面白かった!
長いけど、読む機会があれば絶対お奨めですよ~~!!


最後に『蒼天候路』を扱ったサイトをご紹介
まだ良く見てないんですが、なかなか奥深そうなサイトです
  ↓
蒼天考

『少女マンガパワー!』展図録

2008年04月02日 23時12分42秒 | マンガ
         
買って一週間もほったらかしだった図録を、やっとじっくり見ることが出来ました
前半は原画のカラーページで、後半は各まんが家先生へのインタビュー記事
これがとっても興味深くて、すごく面白かったので
ごく一部だけど、ご紹介します!
(長いので、興味のある所だけ読んでください。)


※わたなべまさこ先生
家庭に入ってからデビューされたので、その頃の事を聞かれて
主人が良く協力をしてくれて、育児や家事を手伝ってくれて。
~略~女の人っていうのは家庭に入ったままじゃいけない、
社会とのつながりを持っていたほうがいいよって言ってくれて。
私の実家のほうからは「女性が働くなんてとんでもない、子どももいるのに」と反対されましたけれど。


※松本零士先生
女性を描くことについて
「大砂塵」とか、気の強い女性がヒロインの映画ですよ。
そういうものを描きたかったんです。絶世の美女を描きたいわけですね。
それが少女漫画を描く一つの要因になったわけですね。
そういうものが、後の少年漫画に写ってからもヒロインとして出てくるし、
「銀河鉄道999」のメーテルも、全部そこから続いてるわけですね。
当時の少年漫画家は女性を描くのが苦手だったんですよ。アニメーターも実はそうで。
「宇宙戦艦ヤマト」のアニメの頃は、スターシャなんかは原画も動画も自分で描いたりしてました。
でも、みんなだんだん上手くなってね。
「999」のアニメの頃になったらメーテルでも何でも描けるようになりましたけどね。


※水野英子先生
デビュー作の内容について
仔馬をめぐる女の子の話。完璧な西部劇。
~略~要するに当時はお涙ちょうだいばっかりだったでしょう、女の子ものっていうと。
メロメロの薄幸な女の子のね。そういうの大嫌いだったの。
~略~西部劇好きだったんですね。動物が好きだったし。馬が好きだったし。

悔しかった事
原稿をなくされたのは嫌でしたね。
~略~当時は原稿が大事なものだという意識が無いままで、
「ああ、どっかいっちゃった」でおしまいなんですよ。
あと、原稿に勝手に色を塗って、予告のカットなんかに使ってたりね。
~略~そんなのいっぱいある。単行本にするたびに、ひっくり返してみて、
何枚か無いって言って。


※牧美也子先生
その頃の少女漫画は枕詞のように「お涙ちょうだい」とか「母もの」と、
ひとくくりによくされたものでした。
私の少女時代は終戦というより敗戦の混乱と荒廃の中にあり、
日本人の一人一人が自分だけのストーリーを持っていた時代です。
今の若い方には信じられないような悲惨な話はいっぱいありました。
少女漫画といえども絵空事ではなかった。
同時に焦土の中から復興する日本も見てますので~略~
夢、憧れ、希望、今日より明日、明るい未来、そんな思いを読者に伝えられたら、
共感してもらえたら・・・と、そんな気持ちで描いてました。
私自身、いい年してまだ夢見る女の子が残ってたってことかな。


※里中満智子先生
漫画の魅力
漫画の魅力っていうのは、まずそのストーリー、脚本、キャラクター造形、
コマ割、その他ありとあらゆる手段を尽くして、形にするわけですよね。
一つ一つの能力、例えば文章表現能力は10点満天で5点しかないとする。
絵の能力が、いわゆる画家に比べて、満天が10として3くらいしかないとする。
それでもいろんな能力が合わさると説得力を生みます。
それは足し算ではなくて掛け算になってくるんですね。

ちばてつや先生の事
当時少女漫画雑誌に出てくるほとんどのヒロインが、うっとうしい女だったんですよ。
何かあると泣く。~略~お母さんと離れ離れになって、お金持ちの少女にいじめられて、
貧しい暮らしの中健気に時々星を拝み、「お母様に会いたい~」とか泣くわけですよ。
泣く暇があったら何とかしろって言いたいんですけれども。~略~
ところが、ちばてつや先生の作品が、そこに出てくる女主人公がすごく生き生きしてて、
ごくごく自然な女の子だった。
こんなに女の子の気持ちがわかるなんて、男の名前だけど、この人絶対女だって思ったんですよね。~略~
そのうち、ちーちゃく写真がでたんですよね。~略~
どう見ても男みたいな気がするって。
そうか、シスターボーイだって思って(笑)~略~
でももうちょっと私が大きくなると、「ちばてつや先生が結婚なさいました。」と出たんですよね。~略~
おかしいな?そうか、世間を誤魔化すために偽装結婚されたのだと。


※一条ゆかり先生
一番悔しかった事
ちょうど、萩尾望都さんとか、大島弓子さんとかの熱狂的なファンが出てきた頃、「マネだ」って言われたこと。
自分の描いたものは彼女たちのマネではない、絶対。~略~
なにしろそれまで「変わってる」とは言われたけど、マネだなんて一度も言われたこなかったもので、とても怒った私は「私、好きにします」と。
だからもう、私らしい話を描きます、と。で、打ち合わせもしません、と。
言い放って描いたのが「デザイナー」です。

後輩のマンガ家に伝えたい事
担当編集者の悪口を言うマンガ家さんはたいてい、二流か三流か四流か五流なの。
~略~自分の足りないのを担当のせいにする人よ。
人がこう言ったからしょうがないじゃなくて、描いたのはお前じゃないかって。
責任取れないのかよ自分でって。
どんなに性格の悪い編集者でも、自分の担当しているマンガ家が潰れてしまえ、と思う人は一人もいないの。~略~
その自分の一番最初の理解者で、お互いのためにもなる人一人説得できないんだったら、
ファンなんか説得できないよ、って思っちゃう。


※美内すずえ先生
神秘体験
子どものころから不思議な体験はよくしています。
今はそういう体験から得た、自分が本当に大切だと思うことをマンガを通して描いていきたい思ってます。
宇宙全体が一つの生命であり、人の魂と肉体との関係、龍神や宇宙生命体の働き、
人類の使命といったマンガならではのテーマですね。
「アマテラス」という作品が、その試みです。早く続編を書きたいと思ってます。
あ、もちろん、「ガラスの仮面」の続編も。
私、けっこう粘り強いので、時間は掛かるのですが、
一度やり始めたことはけっして忘れることはありませんから、どうぞ見守っていてください。


※竹宮恵子先生
先生の勝負時は?
やっぱり、「風と木の詩」でしょうね。ほんとうに勝負したのはその時だと思います。
「ファラオの墓」のときは、「風と木の詩」のために1位をとるまでやる、と思ってやっていました。
「一般に受ける」ってどうすればいいのかを探っていたのが「ファラオの墓」ですよね。
ナイルキアとスネフェルが恋に落ちるシーンをものすごく大事に描きました。
私は恋愛シーンがすっごく苦手だったんですが(笑)。
でも、しっかりした恋のシーンがあると、すごく反応があるんだなって、その時実感しました。

原画’(ダッシュ)の考え方
自分のカラーがどんなに凝っていても、それが印刷では全然出ないんですよ。中間色とかが。
~略~印刷の不満以外にも、自分の原画が無くなったり、破損したりとかいう話も聞くので。
それが本当に起きてしまう前にアーカイブにするべきじゃないかなって。~略~
マンガの原画は元々飾るためには出来てないので、脆いんです。
そういう意味では、原画よりきちんととっておけるものになるかもしれたいと思って。


※くらもちふさこ
少女漫画の力
やっぱり、乙女心ですね。私の中でとしをとって行くにつれ、心はおやじになってしまっているんですけれど、何かその、少女マンガを描くときには、恥ずかしげも泣く乙女になれるんですよ、自分の中では。
これがある限りは少女マンガが描けるって思ってるんですけど。
そこが大事なんだなって思ってます。


※佐藤史生先生
SFの魅力
「地道なハシゴ昇りのすえに唐突に開ける眺望!」といった所でしょうか.
要するに論理のハシゴを一段一段昇っていく。ジャンプは不可。
ジャンプあるいは飛翔が出来たら、そんな能力があったら、SFなんか読みませんものね。
詩とか文学を読みます。跳ぶ能力も飛ぶ翼もないから地道に一歩ずつ昇っていくんです。
そして気がつくと異様な場所に立って、見なれない奇観をながめて呆然とする・・・そういうのが快感なんです。

好きなキャラクターは?
イリスですね。私は「アラビアのロレンス」を見て人生観が変わったのですが、
イリスはその影響を受けて出来たキャラクターなんです。~略~
ロレンスに惚れこんだことで「影の部分こそがいい!」というステージに移ったわけです。~略~
それで人間は清く正しく美しくなくてもいい。
むしろ弱点にこそ感情移入が出来るんだと、それで描く意欲がわきました。


※岡野玲子先生
少女マンガの力とは?
やっぱり自在性だと思いますね。柔軟ですよね。
女性そのものが、柔軟性っていうか、包容力があるからですか。
男性ていうのはドーンとした感じですから。
でもホントは男性的エネルギーを持ちつつ柔軟であるといのが一番いいと思いますけどね。
少女マンガ家の方は、少女マンガを描きながら、でも男性性の強い作家さんが多いじゃないですか。
たぶんそれがパワーの魅力になっていると思うんですね。
両方を持っていることが。


うわ~~、長々書いちゃいました。
でも一流の方はやっぱり考え方が深い!
だからこそ、一流になれたんだと思いますが。。。
特にすごいと思ったのは一条先生とと佐藤史生先生
一条さんのきっぱりした生き様!
男前だわ~!
佐藤さんの感性
SFへの見方なんか、目からウロコでしたよ!
普通だったら、想像力の飛躍が楽しいと答える所なんですが
確かに、気付いたらすごい奇観が見える。。。ってのは頷けますわ~

そして、美内先生。ちょっと神がかってるのは心配だけど(山本先生の例もあるから)
「ガラスの仮面」のことを忘れてないのね
少し安心しました