陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

2022年の年賀状考

2021-12-01 | 自然・暮らし・天候・行事

その昔、季節もの商品の業界にいたせいか、どうしてもシーズンを先取りしてしまうことがあります。その癖、うっかり期限を見失ってやらずじまいだったこともあります。


まだクリスマスも終わっていないというのに、先取りしてしまったのは来年向けの年賀状作成。
子どもの頃から、年内ぎりぎり。下手したら寒中見舞い扱いになってしまったこともあります。

昨年は暑中見舞いのみで、冬に疲弊して出さずじまい。今年は新規のお取引先もあったので、ご挨拶もかねて。来年は個人事業の開業10周年にあたりますので、気持ちを入れ替える意味でも必要な作業と心得ました。

年賀状の作成は多い時で40枚ぐらい、少ない時は20枚弱。
既にお亡くなりになった方もいれば、その年限りでお世話になった士業の専門家やら、お仕事のご紹介者などで増えることも。人事異動で部署や役職が変わった方も修正。本年中は新たに顔合わせする方もいらしたので、しめて35枚ほどを。

ところで、私は市販の絵柄つきの年賀状を購入しています。
今年はホームセンターで好みのものがありまして満足。しかし10枚入りで一枚あたりのお値段140円ほど。印刷業者に頼むよりはいいけれども。数年前は5枚セットでも税込500円以内でしたから、やはりお高くなっています。人口も減っていますしね…。

10枚入り三種類のはずが、やはり足りない。あの人にも、この人にもと欲が出ます。
残り3枚セットのものはデザインのセンスが悪いのに、単価が高め。郵便局で63円の無地のインクジェット年賀状をすこし買い足して、ネット上のフリー利用できるテンプレを探したものの、気に入らない。さて、どうしましょう。

ふと思いついたのが、市販のイラスト年賀状をスキャンして印刷してしまうことでした。プリンタのインクなのであまり色味はよくないけれども、ぱっと見はわからない。住所が不明確で残しておいた賀状が役立ちました。

この方法のコツは、スキャン画像の印刷前にプレビュー画像で余白をしっかり確かめて調整することですね。はがきサイズの反故の紙等で試し刷りしておきましょう。著作権法上の問題もあるかと思いますので、購入した枚数以上に複製するのはおすすめできません。そもそも令和四年と印字がありますから、来年に使いまわしできないですし。カラフルなものを大量に印刷したらインクがすぐなくなる上、ハガキがふやけてしまったり、裏が透けるのでよくありません。10枚以上不足するなら、手間を考えると購入した方が断然早いのです。

5年ほど前にパソコンを買い替えてから、付属の年賀状作成ソフトで宛名書きできるので、年賀状作成も楽になりました。裏面の絵には多少の手書きで文字を入れますが、それも定型文を作って、あまり悩まないようにしています。年賀状ソフトがなくても、ワードでも宛名書きできますし。毎年決まった相手なら宛名シールでもいいんですよね。こうした知識も、お恥ずかしながら、副業の会社員生活で学んだくらいです。

土日含めて数日で完成。しかも、11月下旬という自己最速記録更新です。
で、喜び勇んで郵便局で投函しようとしたら、職員さんにまだ早すぎます、と待ったをかけられてしまいました。12月の15日以降受付でないと、通常便のごとく配達されてしまうらしい。うっかり鼻高々で、コンビニからポストインしなくてよかったです(汗)。まだ落ち葉踏みしめる頃になぞ完成させたことがなかったものですから、受付がいつはじまるかすら知らなかったんですね。ああ、よかった~(恥)

今年は年賀状が少々余ったので。
すこし珍しい方にも出してみることにしました。字が下手なのであまり私文をしたためることに気後れがしていたのですが。いい機会だなと思いまして。ご存命のうちに出さないと、もう一生出さないままで後悔するかも、と思ったからです。

年賀状のやりとりについては、いろいろありますね。
私自身は返送がなくても、まったく気にしない方です。むしろ、必ずちょうだいね!と強いられるのは困ることも。こちらがお礼状として出している意味あいが強いので。喧嘩して口論になったけれども、収まりをつけるための一枚もあります。一枚返すためにわざわざ手間をかけられない方もいますし、メールで御礼下さる方もいます。返事をする余裕がない方もいるでしょう。近況についても華美に報告するのは控えていますし、やはり、相手先のご多幸を祈る気持ちが大事ではないかと。ご家族のお写真付きの年賀状が苦手だとおっしゃる方がも多いようですが、事業主さんが代替わりしたときにお顔が把握しやすいので、私はむしろ大歓迎です。出先でご挨拶がしやすくなりすし、家族構成がわかるとお歳暮などを贈る際の判断材料にもなります。私の写真入りは絶対につくりませんが!(笑)

余談ですが、ツイッターの相互フォロワーさん向けに匿名で年賀状を送ることができるサービスがあるそうですね。
私はツイッターを卒業したので無縁の世界ですが、ネット上で交流しているにも関わらず、賀状まで送りあうというのは、なかなかいい文化です。郵便局さんも喜びます。

そういえば、その昔、メール経由で電子上の年賀状なり、カードなりを無料で送り付けられるサービスを利用したことがあります。しかし、よく顔も知らない相手に一方的に親近感をもたれて、あいまいな短文をもらうというのも、有名人ならいざ知らず、なかなか負担がかかることなのかもしれないですね。

なお年賀状の素敵なイラストのものは売切れが早いので、出すと決めたならば、予算を決めて早めに確保しておきましょう。
私が例年出す意欲がなくなるのは、年末ぎりぎりの売り場では手に取りたくないような絵のものが多いからです。要するに、年賀状とは、挨拶文であると同時に、自分の美的感覚やお茶目ごころを相手方に身勝手に差し出すものでもあるのです。受け取る方はそんなにじっくり眺めたりしないものではありますが。


(2021.11.23)




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